Google は 2026 年 7 月 16 日頃から、サポートされる Chromebook および ChromeOS デバイスに向けて、ChromeOS 150 安定版へのメジャーアップデートの展開を開始しました。
今回のアップデートにより、内蔵される Chrome ブラウザのバージョンは 149.0.7827.238 から 150.0.7871.150 へ、プラットフォームのバージョンは 16667.47.0 から 16700.46.0 へと更新されます。
記事執筆時点で、筆者の所有する Chromebook の実機にてアップデートの受信を確認しています。
2026 年 7 月 31 日: ChromeOS 150 に 2 回目のマイナーアップデート (150.0.7871.213) の展開が開始しました。
これまでの更新・追記内容
2026 年 7 月 25 日: ChromeOS 150 に 1 回目のマイナーアップデート (150.0.7871.185) の展開が開始しました。
2026 年 7 月 17 日: Google がリリースノートを公開し、セキュリティ修正の内容が明らかになりました。セキュリティアップデートの内容セクションを追加しました。
セキュリティアップデートの内容
記事公開当初、Google からリリースノートの公開はありませんでしたが、2026 年 7 月 17 日に公開されています。
このアップデートには、内蔵されている Chrome ブラウザおよびサードパーティ製コンポーネントに関する多数のセキュリティ修正が含まれており、公開された修正内容は合計 346 件です。
Chrome ブラウザのセキュリティ修正
Chrome ブラウザのセキュリティ修正は合計 309 件が含まれており、深刻度「Critical」と評価されている脆弱性は以下の 19 件となっています。
修正された深刻度「Critical」の脆弱性
- CVE-2026-14427 (Critical) : Skia におけるヒープバッファオーバーフロー
- CVE-2026-13786 (Critical) : Ozone における解放済みメモリの使用 (Use after free)
- CVE-2026-14420 (Critical) : Dawn における境界外読み取りおよび書き込み
- CVE-2026-14419 (Critical) : Skia におけるメモリ割り当て失敗時の解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13784 (Critical) : Views における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13783 (Critical) : Views における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13782 (Critical) : Browser における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-14417 (Critical) : Dawn における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13781 (Critical) : Skia における信頼できない入力の不適切な検証
- CVE-2026-13780 (Critical) : ANGLE における信頼できない入力の不適切な検証
- CVE-2026-13779 (Critical) : Chromoting における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13776 (Critical) : Dawn における型混同 (Type Confusion)
- CVE-2026-14398 (Critical) : ANGLE における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13775 (Critical) : GPU における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-13774 (Critical) : Extensions における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-15129 (Critical) : Views における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-15112 (Critical) : Ozone における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-15765 (Critical) : Ozone における解放済みメモリの使用
- CVE-2026-15764 (Critical) : Ozone における解放済みメモリの使用
サードパーティ製コンポーネントのセキュリティ修正
サードパーティ製コンポーネントでは、合計 37 件の脆弱性が修正されており、深刻度「Critical」と判断されているものは次の 2 件です。
- printscanmgr における FD リークとパストラバーサルを悪用した root 権限での任意のファイル読み取り
- shill Throttler の TetheringConfig を経由した任意の tc コマンドインジェクション
なお、ChromeOS 独自の脆弱性報奨金プログラム (VRP) によるバグ修正は報告されていません。
ユーザー向けの変更点
公式から詳細は公開されていませんが、筆者の Chromebook Plus の実機において、ChromeOS 148 から一部のユーザーに展開されていたシステムトレイ (シェルフ右端) の Gemini アイコンが表示されるようになりました。


実際の動作については後ほど紹介しますが、このアイコンをクリックすることで、Gemini in Chrome (サイドパネル) を開くことができます。
このアイコンはキーボードショートカットの設定と連動しており、Chrome ブラウザの [設定] > [AI イノベーション] > [Gemini in Chrome] から有効・無効を切り替えることができます。
また、今回のアップデートで Gemini in Chrome の「画面から選択」がフラグを使わずに利用できるようになっていますが、一部の Plus デバイスでは利用できなかったため、段階的に展開されている可能性があります。
なお、企業および教育機関の管理者向けリリースノートでは、Gemini in Class Tools の機能追加やローカル PIN およびパスワード設定のポリシー追加などが紹介されています。
発生している問題について
ChromeOS 150 へのメジャーアップデートにあたり、現時点ではユーザーに影響を与えるような大きな不具合や動作の不安定さは報告されていません。実機での検証においても、基本的な操作やアプリの動作に問題は見られませんでした。
一方、小さな問題として「検索ボックスを長押ししたときに表示されるバブルが大きすぎる」という現象が報告されています。
今後、新たな問題が報告された場合には、以下の記事で紹介していきます。
解決される不具合について
ChromeOS 149 安定版の 不具合・バグ情報まとめでも紹介していますが、ChromeOS 150 では次のような問題が解消している可能性があります。
- 権限エラーですべてのデバイスの拡張機能が無効になる (#524951740)
- Lenovo Chromebook Plus Gen 10 の GPU プロセスがクラッシュする (#510840007, #476383479)
- Android アプリの印刷ダイアログで ChromeOS 上のプリンター選択 UI が消える (#519266544)
万が一、アップデート後に一般的なトラブルシューティングでも解決できない問題に遭遇した場合は、Google にフィードバックを送信することもできます。
アップデートの確認方法
ChromeOS 150 安定版へのメジャーアップデートはすべてのデバイスに同時に配信されるわけではないため、まだ通知が届いていない場合は、数日ほど待つと順次配信されます。組織で管理されているデバイスの場合は、管理者がアップデートを制限していることもあります。
アップデートを手動で確認するには、[設定] > [ChromeOS について] に移動して、[アップデートを確認] を実行してください。












