この記事では、日本国内で販売されている Chromebook のなかから、最新モデルを中心におすすめの Chromebook を紹介しています。
Chromebook とは、Google が開発した Chrome OS を搭載したノートパソコンのことで、Windows や mac OS とはまた違う第 3 のパソコンです。Chrome OS を搭載した機種は様々なメーカーから登場しており、いまでは低価格なものから高機能・高性能なモデルまで幅広くラインナップされているのが特長です。
エントリーモデルからスタンダードモデル、ハイエンドモデルと多数の選択肢がありますが、価格帯で言えば 5 万円前後で販売されている Chromebook が日本で販売されている Chromebook の主流となります。ここでは価格で分けずに性能と機能からスタンダード、ハイスペック (Chromebook Plus) と 2 つのカテゴリーに分けて、それぞれのおすすめ機種をまとめます。
ちなみに、筆者はこれまでに 50 以上の Chromebook 実機を試しており、Professional ChromeOS Administrator や Google Workspace の基礎資格などの資格も取得、Google Workspace と合わせて Chromebook も 2015 年頃から業務利用しているため経験と知識はあると自負しています。
2025 年 11 月 20 日 更新: 3 〜 5 万円台のモデルが拡充されているため、おすすめの Chromebook を一新しました。
エントリーモデル : 4 万円台以下
Lenovo IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen8
「Lenovo IdeaPad Flex 3i Chromebook Gen 8」は 2023 年 7 月に国内投入を発表した新しいモデルで、アスペクト比 16:10 の WUXGA (1920×1200) 解像度を採用した 12.2 インチディスプレイ、新しい Intel N100 プロセッサを搭載していることが特長です。
4GBRAM と 64GB eMMC 5.1 ストレージを搭載するエントリーモデルですが、Wi-Fi 6 サポートや HDMI ポートを備え、バッテリー駆動時間は最長 12 時間、重さも約 1.25kg と持ち運びと性能のバランスを重視するユーザー向きの 1 台です。
通常価格だとやや高めの印象ですが、セール等でお買い得になることもしばしばあるため、そのタイミングで購入できればコストパフォーマンスは良いモデルです。
Lenovo Chromebook Duet 11 Gen 9
新しくなった10.95インチのタブレットタイプで、着脱式キーボードとキックスタンド付きカバーを備えた、Kompanio 838 と 8GBRAM を搭載した Chromebook です。性能面ではミッドレンジモデルに近く、USB-C ポートが2つあることなどで取り回しがしやすいモデルです。価格は 69,300 円。
ASUS の CM30 Detachable と競合しますが、あちらよりもパフォーマンスは少し上で、より余裕のある使用感を得たいユーザーにはこちらをおすすめします。ただし、ペンの利便性は ASUS のモデルのほうが良い(本体収納式を採用)ため、タブレットとしての使いやすさか、Chromebook としての扱いやすさのどちらを選ぶかです。
ASUS Chromebook CX14 (CX1405) / Intel N50
2025 年 10 月に日本投入が発表された、Intel N50 と 4GB RAM を搭載する 14 インチのエントリーモデル「ASUS Chromebook CX14 (CX1405)」も低価格の新たな候補としておすすめです。
このモデルは 14 インチ 1,920×1,080 解像度ディスプレイ、Intel N50、4GB RAM / 64GB ストレージ、2 つの USB-C ポートと 1 つの USB-A ポート、HDMI を搭載しています。
Intel N100 に近い性能を備えながらも価格は 34,800 円と手頃な設定になっているため、ライトユースで割り切って使うには十分です。なお、Celeron N4500 搭載モデルは 29,800 円とさらに安価ですが、コストパフォーマンスを重視するなら N50 モデルがおすすめです。
スタンダードモデル : 4 〜 6 万円台
手頃な価格のモデルも増えましたが、少し予算を追加することでコストパフォーマンスに優れたモデルを購入することもできます。
ASUS Chromebook CX14 (CX1405CTA) / Intel N150 モデル
前述の N50 を搭載したモデルの上位版と言える、Intel N150 と 8GB RAM を搭載した「ASUS Chromebook CX14」もおすすめです。
基本的なデザインやディスプレイサイズ・解像度、ポートなどは変わりませんが、プロセッサが Intel N150 になり、8GB RAM を搭載しています。価格は 52,800 円となっていますが、セールなどで度々 5 万円以下になることがあるため、この価格であれば十分狙い目です。
Acer Chromebook 315 (CB315-6H) / Intel N150 モデル
Acer Chromebook 315 (CB315-6H)も、Intel N150 と 8GB RAM を搭載するモデルですが、テンキーと 15.6 インチディスプレイを採用しています。また、ポートは USB-C と A がそれぞれ 2 つずつ、HDMI、重さは約 1.59kg となっており、バランスの取れた 1 台です。
参考価格は 48,876 円となっており、より大きなディスプレイとテンキーを求めるユーザーには、お買い得なモデルとなっています。
ハイスペック (Chromebook Plus) モデル
ほとんどのモデルが 7 万円以上となっていて、2020 年後半から多くの機種が投入されたことで選択肢も増えましたが、購入のしやすさや使い勝手、価格を考えると案外選択肢が狭められてしまうのが現状です。
なお、昨年10月に Google が定義した「Chromebook Plus」というハードウェア要件を満たした Chromebook も 2024 年 2 月から日本国内で販売を開始しました。Chromebook Plus についてはこちらをご覧ください。
Lenovo Chromebook Plus Gen 10
世界で初めて MediaTek の Kompanio Ultra 910 を搭載した「Lenovo Chromebook Plus Gen 10」が、2025 年のハイエンドモデルのなかで最もおすすめの 1 台です。日本では 2025 年 7 月 25 日から販売を開始しました。
このモデルは高性能、長時間バッテリー、軽量の 3 つを兼ね備えた 14 インチモデルで、Chromebook Plus として初めて OLED ディスプレイ、Dolby Atmos 対応スピーカーを備え、指紋センサ、タッチスクリーン、16GB RAM / 256GB UFS ストレージなど、最上位レベルの構成となっています。
量販店で購入すればポイント還元などもあるため、実質価格では 10 万円以下で購入できる可能性もあります。ハイエンドの Chromebook を求めている方はぜひ検討してみてください。
7 万円以下で販売されることもしばしばあるため、筆者としては 1215U 搭載モデルをおすすめします。
Acer Chromebook Plus 514 (CB514-6HT-N38Q)
日本エイサーが 2025 年 6 月に国内投入した Chromebook Plus デバイスの「Acer Chromebook Plus 514 (CB514-6HT-N38Q)」です。
このモデルは14インチ フルHD、Intel Core 3 N335 と 8GBRAM、128GB ストレージを搭載したモデルです。USB-C と A を 2 つずつ搭載し、HDMI ポートもあり、ポートは充実したバランスの良い1台です。公式サイトや Amazon での販売価格は 79,800 円です。
ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus
現状、国内のコンシューマー向けに一般販売されている Chromebook および Chromebook Plus のなかで最も高性能と言えるのが、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus です。このモデルは 120Hz 対応の 14インチ 2560×1600 解像度ディスプレイ、Core Ultra 5 115U と 16GBRAM、128 GB SSD、2つの Thunderbolt 4 ポートと2つの USB-A (3.2)、HDMI ポート、8MP ウェブカメラ、最大12時間駆動バッテリー、MIL-STD 810H 準拠の堅牢性、指紋センサとスキのない構成です。
価格は154,364円(Amazon価格)と高価ですが、同性能のモデルを海外から輸入するとこれ以上の価格になるため実はお買い得です。ビジネスなどでハイエンドな Chromebook を求めているユーザーにはイチオシです。
購入の前の注意点
最後に、Chromebookを購入する前に気をつけてほしいことが2つあります。
自動更新ポリシーの期限
1つ目はChromebookの購入に際して気をつけて頂きたいのは、購入しようとしているChromebookの「自動更新ポリシーの期限」がいつまであるかということです。
この「自動更新ポリシーの期限」とは、GoogleがChromebookなどのChrome OSデバイスに定めたOSのアップデート保証期間のことで、最長で約10年間の期間が確保されています。しかし、この期間はデバイスごとに定められているため、発売日や購入日から10年ではないことに注意してください。
今の環境を置き換えられるか
Chromebookは、WindowsやMac OSとは違うOSのため、今まで使えていたアプリケーションなどが動作しない可能性は十分にあります。
例えばマイクロソフトのオフィスソフトはその例で、WindowsやMac OSのようにインストールして使うことができませんが、Web版のオフィスオンラインは利用することが可能です。
アクセスしていただければわかると思いますが、他OSにインストールして使うものよりもシンプルな機能しか搭載していません。また、専用ソフトやクラウド非対応の業務基幹ソフトなども使えない可能性があります。
そういった問題を回避するため、OSはWindowsやMacでもChromeブラウザだけを使ってクラウドベースで作業をしてみるなど、自分の環境でどこまで使えるかを確認しておくと安心です。さらなる問題解決として、Amazon WorkspacesといったVDIなどの導入などもあります。
実際にChromebookを導入するメリット・デメリットは皆様違うと思いますが、以下の記事で簡単に紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
Chromebook Plus だけの期間限定特典
Chromebook Plus デバイスでは、2026 年 1 月 31 日までの期間限定で「Google AI Pro プラン」を 12 か月無料で利用できる特典が付帯しています。デバイスを購入後に、Chromebook 特典ページから利用することで、お使いの Google アカウントで Google AI Pro プランが 12 か月の間、無料で使うことができるようになります。
詳細は以下の記事をご覧ください。
当ブログでは、できるだけそういった情報もお届けしますし、今回のように都度おすすめ機種についても更新していきますので、これからもぜひチェックして頂ければ幸いです。
Chromebook について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
さらに、すべての特集をまとめたハブページも用意しました。興味のある方はぜひご覧ください。


