Google は 2026 年 4 月 21 日 (現地時間)、ChromeOS の Long Term Support (長期サポート: LTS) チャンネルをバージョン 138 から 144 へとメジャーアップデートしたことを発表しました。
このアップデートにより、LTS チャンネルを利用している多くの ChromeOS デバイスで、ブラウザバージョンが 144.0.7559.248 (プラットフォームバージョン: 16503.80.0) へと更新されます。
ChromeOS の LTS チャンネルを利用中で特定のバージョンに固定されていないデバイスは、自動的に ChromeOS LTS 144 へアップデートされます。管理者がバージョンを固定している場合を除き、今後数週間以内に大半の環境で新バージョンが適用される予定です。
LTS 144 の主な変更点と更新内容
LTS 144 は、これまでの「長期サポート候補 (Long Term Support Candidate: LTC)」をベースに正式リリースされたもので、ChromeOS 139 から 144 までの安定した機能とセキュリティパッチが含まれています。半年ぶりのメジャーアップデートとなるため、多くの機能変更が一度に適用されます。
主な変更点や修正内容は以下のとおりです。
Chrome ブラウザの更新内容
- 139 : Chrome の検索候補の AI モード
- 139 : 管理者によるサイト内検索の設定
- 139 : Android 版 Chrome での Android Oreo または Android Pie のサポート終了
- 139 : 悪意のある APK のダウンロードのチェック
- 139 : 2025 年 6 月より前に拡張機能を Manifest V3 に移行
- 139 : 新しいタブページのフッター
- 139 : Chrome でのパスワードの誤削除の防止
- 139 : プロモーションの通知
- 139 : Chrome の危険な拡張機能フラグを削除
- 139 : SwiftShader フォールバックを削除
- 139 : 共有タブグループ
- 139 : Chrome iOS で保留中の状態のアカウントをサポート
- 139 : Chrome Root Store に含まれる CA 証明書について今後予定されている変更内容
- 139 : プリフェッチと事前レンダリングからの Purpose : prefetch ヘッダーの送信を停止
- 139 : Chrome で macOS 11 のサポートを終了
- 139 : CSP でブロックされた Worker に対する例外スローに代わり、エラーイベントを呼び出し
- 140 : 対象となる Chrome Enterprise のデータの地域化
- 141 : 登録したブラウザでの Enterprise Chrome ウェブストアのカスタマイズのサポート
- 141 : 新しいタブページの企業が管理するショートカット
- 141 : Chrome Enterprise Core での非アクティブなプロファイルの削除
- 142 : Chrome 142 では更新なし
- 143 : 管理コンソールの動的推奨事項
- 143 : 新しいタブページの企業が管理するショートカット
- 143 : iOS 版 Chrome のプロファイルレポート
- 143 : 試験運用版の暗号化コンプライアンスポリシー
- 144 : 管理コンソールの動的推奨事項
- 144 : 試験運用版の暗号化コンプライアンスポリシー
- 144 : 新しい拡張機能のインストールモード
Chrome Enterprise Premium の更新
- 139 : 有効なアカウントの検出
- 139 : Chrome Enterprise Connectors API
- 139 : コピーと貼り付けのルールによる保護
- 139 : iFrame のデータ損失防止 (DLP) のサポート
- 139 : シングルページアプリケーションで透かしを有効に
- 140 : コピー / 貼り付けのルールによる保護
- 140 : iFrame に対する DLP サポート
- 141 : 透かしのカスタマイズ
- 142 : Chrome ブラウザのルール UX のリファクタリング
- 142 : Chrome Enterprise と Google SecOps の統合を効率化
- 143 : Chrome for Android でのクライアント証明書のサポート
- 144 : コピーと貼り付けのルールによる保護
Chrome Enterprise Core および ChromeOS の主な更新内容
- 139 〜 144 : ChromeOS デスク同期
- 139 〜 144 : バッテリー充電上限の設定
- 139 〜 144 : Gemini in Chrome の Chromebook Plus デバイスへのリリース
LTS 144 では、セキュリティの向上とともに、管理者向けの管理機能が大幅に強化されています。
特に Manifest V3 への移行準備や古い OS バージョンのサポート終了が含まれているため、組織内での拡張機能の動作確認やデバイスの置き換え計画を改めて確認することが推奨されます。
より詳しい変更点については、Chrome Enterprise and Education ヘルプをご確認ください。
LTS チャンネルとは
LTS (Long Term Support) チャンネルは、企業や教育機関での利用を想定し、システムの安定性を重視して設計されたリリースサイクルです。
一般のユーザーが利用する Stable チャンネルのように頻繁な機能追加は行われず、セキュリティパッチとパフォーマンスの最適化を中心に、半年ごとに大きなアップデートが適用されます。
これにより、IT 管理者はシステム環境の変化によるリスクを減らし、安全で安定した運用を継続することが可能です。今回のアップデートでも、半年間の蓄積が反映されているため、セキュリティを維持しながら最新の管理機能を活用できます。
まとめ
ChromeOS LTS 144 は、バージョン 138 からの半年間にわたる機能追加やセキュリティ強化をまとめた重要なアップデートです。
多数の更新が含まれているため、各変更点を適切に把握し、組織のポリシーに沿った段階的な適用を進めてください。
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