Google は 2026 年 3 月 25 日頃から、Chromebook などのサポートされる ChromeOS デバイスおよび ChromeOS Flex デバイスに向けて、ChromeOS 146 安定版(Stable)へのメジャーアップデートの展開を開始しました。
今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 145.0.7632.216 から 146.0.7680.169 へ、16552.59.0 から 16581.42.0 へと更新されます。
筆者の所有する複数の Chromebook / Chromebox でアップデートの受信を確認できており、Chromium Dash などでアップデート状況を確認したところ、とくに遅れの目立つデバイスはありませんでした。
更新情報
- 2026 年 4 月 12 日: ChromeOS 146 安定版でフラグを利用できるようになった 2 つの新機能を紹介する記事を公開しました。
- 2026 年 4 月 7 日: ChromeOS 146 に 1 回目のマイナーアップデートが展開されました。
- 2026 年 3 月 26 日: Google がリリースノートを更新し、アップデートにおけるセキュリティ修正の内容が明らかになりました。詳細は こちらのセクション に記載しています。
- 2026 年 3 月 25 日: Google からリリースノートが公開されましたが、詳細については明らかにされていません。
今回のアップデートの内容 (2026 年 3 月 26 日 追記)
今回のアップデートでは、ChromeOS 独自の脆弱性やサードパーティコンポーネントの修正は含まれておらず、内蔵されている Chrome ブラウザにおける多数の脆弱性が修正されています。
深刻度「Critical(致命的)」や「High(高)」の問題が含まれているため、早めのアップデート適用が推奨されます。
ChromeOS のセキュリティ修正
今回は ChromeOS 独自の脆弱性や、サードパーティコンポーネントにおけるセキュリティ修正は含まれていません。ただし、Android 関連のセキュリティ修正が含まれています。
Chrome ブラウザのセキュリティ修正
ブラウザ側では合計 24 件のセキュリティ修正が行われており、そのうち 1 件が深刻度「Critical」、11 件が深刻度「High」と評価されています。主に WebML やメモリ管理に関する重大なバグが対象です。
- CVE-2026-3913 (Critical) : WebML におけるヒープバッファオーバーフロー。
- CVE-2026-3924 (High) : WindowDialog における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3923 (High) : WebMIDI における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3922 (High) : MediaStream における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3921 (High) : TextEncoding における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3915 (High) : WebML におけるヒープバッファオーバーフロー。
- CVE-2026-3918 (High) : WebMCP における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3917 (High) : Agents における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
- CVE-2026-3916 (High) : Web Speech における境界外読み取り。
- CVE-2026-3920 (High) : WebML における境界外メモリアクセス。
- CVE-2026-3914 (High) : WebML における整数オーバーフロー。
- CVE-2026-3919 (High) : Extensions における解放済みメモリの使用 (Use after free)。
この他にも、深刻度「Medium」が 7 件、深刻度「Low」が 5 件など、複数の脆弱性が修正されています。
なお、管理者向けの新機能や変更点については、すでに ChromeOS 146 の管理者向けリリースノートが公開されています。こちらの記述を見る限りでは、ユーザー向けの大きな変更点は含まれていません。

発生している問題について
ChromeOS 146 のメジャーアップデートにあたり、ユーザーに影響を与えるような大きな問題などは報告されていません。今後、問題などが発生した場合には以下の記事でお知らせします。
なお、ChromeOS 145 で報告されているいくつかの問題はそのまま継続していますが、ChromeOS 144 以降で発生していた Linux 開発環境の「Android アプリの開発」セクションが復活していることを確認できました。
また、当初修正されたと思われた「Linux のターミナルが正常に機能しない問題」ですが、再び症状が出始めたため、今回のアップデートで修正されたわけではないようです。
まとめ
今回の ChromeOS 146 安定版へのメジャーアップデートは、大きな新機能の追加はなく、Chrome ブラウザに関する多数のセキュリティ修正が中心となっています。
深刻度の高い脆弱性も修正されているため、アップデートが利用可能になった後は速やかに適用することをおすすめします。実機でも特に問題は確認できていません。
なお、アップデートはすべてのデバイスに同時に配信されるわけではなく、数日かけて順次展開されるため、まだ通知が届いていない場合でもしばらく待ってみてください。組織で管理されているデバイスの場合は、管理者がアップデートを制限していることもあります。
お使いの Chromebook でアップデートを確認するには、 [設定] > [ChromeOS について] > [アップデートを確認] に進んでください。
- 前回のメジャーアップデート: ChromeOS 145 安定版がリリース。多数のセキュリティ修正、新機能はなし


