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Kompanio 540 と Intel N50 の Chromebook、どちらを選ぶべきか。ASUS CM14/15 と CX14/15 を比較

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ASUS Chromebook CM1405 と CM1505
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先日、ASUS JAPAN は MediaTek Kompanio 540 を搭載した Chromebook CM14 (CM1405) および CM15 (CM1505) の販売が開始しましたが、記事執筆時点では近い性能を備えた Intel N50 を搭載する CX14 (CX1405) および CX15 (CX1505) も引き続き販売されています。

両チップセットは日常的なブラウジングや文書作成では体感差が出にくい一方、バッテリー駆動時間や並列作業時のゆとりには差があり、価格も約 2 万円の開きがあります。

この記事では、日本で発売されている ASUS の Kompanio 540 と Intel N50 を搭載する Chromebook について、用途と予算に応じた選び方を解説します。

目次

Kompanio 540 と Intel N50 の違い

MediaTek の Kompanio 540 と Intel の N50 は、どちらもエントリークラス Chromebook 向けのチップセットとなっており、パフォーマンスに大きな違いは見られませんが、バッテリー駆動時間や対応規格、ファンレス設計などに違いがあります。

バッテリー駆動時間

Kompanio 540 は、パフォーマンスを落とすことなく消費電力を抑えられているため、例えば CM14 なら最大 16.2 時間、CM15 なら最大 12.6 時間というバッテリー駆動時間を備えています。

一方、Intel N50 の場合は、CX14 が最大 11 時間、 CX15 は最大 8.2 時間と公称値でありながら MediaTek に比べて 4 時間ほど短くなっています。 

Chromebook の場合、使い方次第ではあるものの、実働時間の目安は公称値の半分からプラス 1 時間程度と見るのが基本です。そのため、バッテリー駆動時間を重視するのであれば Kompanio 540 を選ぶ方が正解です。

RAM 規格と Wi-Fi 規格

対応・採用している RAM 規格にも違いがあり、ASUS の Kompanio 540 搭載モデルは LPDDR5X-6400 を採用しており、Intel N50 搭載モデルの LPDDR4X より高速です。ブラウジングのみの軽い使い方では体感差は出にくいものの、タブを多数開いた状態やデータ量の多いスプレッドシート操作では差が生じることがあります。

また、CM14/CM15 は Wi-Fi 6E(6GHz 帯対応)を搭載しているのに対し、CX14/CX15 は Wi-Fi 6(5GHz 帯まで)です。Wi-Fi 6E 対応ルーターを使用している環境では、6GHz 帯による混雑回避や通信の安定化が期待できます。

パフォーマンス

両チップセットはエントリークラスとして近い性能帯にありますが、ベンチマーク上では Kompanio 540 が並行作業が快適になるマルチコア性能で Intel N50 を上回っています。一方、Web アプリケーションの操作の滑らかさは N50 の方が高い結果となっています。

Kompanio 540 / 8GBRAMIntel N50 / 8GBRAM
Geekbench (Single)1,0061,033
Geekbench (Multi)2,0971,383
Geekbench (GPU Valkan)1,7851,851
PCMARK9,8549,784
Octane 2.0 Plus (Single)42,34149,149
Octane 2.0 Plus (Multi)225,467144,437
JetStream 2139169
Speedometer (2.0)75182
Speedometer (3.1)611

ただし、それ以外の大きな差があるわけではないため、劇的な操作感の違いというのは生まれにくいです。

Kompanio 540 と Intel N50、および近い性能を備えたチップセットとのベンチマーク比較については、以下の記事をご覧ください。

比較対象モデルと価格

記事執筆時点における、ASUS の各モデルの構成と価格は以下のとおりです。

14 インチモデル(CM14 / CX14)

RAM / ストレージKompanio 540 (CM14)Intel N50 (CX14)
4GB / 64GB49,800 円(Amazon 限定)44,800 円
4GB / 128GB69,800 円
8GB / 64GB72,800 円 (Amazon 限定)58,900 円
8GB / 128GB(タッチあり)82,800 円

14 インチモデルのうち、もっとも手頃な選択肢となる 4GB RAM / 64GB ストレージ構成は、Intel N50 モデルが 44,800 円で販売されていますが、プラス 5 千円で Kompanio 540 モデルを選ぶことができます。この価格差であれば、バッテリー駆動時間との兼ね合いを考えると Kompanio 540 がおすすめです。

一方、8GB RAM / 64GB ストレージモデルは、1.5 万円ほどの価格差があるため、予算を重視するのであれば Intel N50 モデルがおすすめです。ただし、持ち運びの頻度が高くバッテリー駆動時間を重視するのであれば、Kompanio 540 も悪い選択肢ではありません。

4GB RAM / 128GB と 8GB RAM / 128GB (タッチ対応) については、Google ドライブへのデータ保存が前提であれば 128GB を選ぶ必要性は少なく、Linux や Android アプリを動かすにしても性能面でやや物足りないため、役割や価格的には中途半端な立ち位置になります。

15.6 インチモデル(CM15 / CX15)

RAM / ストレージKompanio 540 (CM15)Intel N50 (CX15)
4GB / 64GB64,800 円
8GB / 64GB76,800 円59,800 円
8GB / 128GB89,800 円

15.6 インチは、N50 モデルが最も安い選択肢となっており、さらに 8GB RAM / 64GB ストレージと最もバランスが取れています。バッテリー駆動時間が 8.8 時間と短いことがネックですが、据え置きで使うことが多いのであれば、N50 モデルがおすすめです。

一方、大型モデルのわりに 1.56kg と軽量であるため、持ち運び頻度が多くかつ充電できる機会が少ない場合には、Kompanio 540 を搭載した 64GB ストレージの 4GB RAM または 8GB RAM がおすすめです。

ブラウザでの調べものやスプレッドシートでの簡単な計算・経理作業であれば 4GB RAM でも十分ですが、操作に余裕があるのは 8GB RAM モデルなので、予算が許せば 8GB RAM を選ぶことをおすすめします。

用途別の選び方

ここまでの比較をもとに、用途別のおすすめをまとめます。

  • バッテリー駆動時間を重視する場合: Kompanio 540 搭載の CM14 または CM15 が適しています。カフェや移動中など、充電できない環境での使用が多いユーザーには特に有効です。
  • 予算を抑えて電源確保できる環境で使う場合: Intel N50 搭載の CX14 または CX15 がおすすめです。据え置き中心であればバッテリー駆動時間の短さはデメリットになりません。
  • Google Meet や複数タブを同時に使う場合: どちらのチップセットであっても 8GB RAM モデルを選ぶことをおすすめします。4GB RAM モデルは負荷の高いマルチタスクには不向きで、ブラウジングや文書作成など比較的軽い用途に絞った使い方が前提になります。

Googlebook 登場後の購入タイミングについて

Google が 2026 年 5 月に新カテゴリ「Googlebook」を正式発表したことで、Chromebook を購入するかどうかを悩む方もいると思いますが、Googlebook の初期ラインナップは超プレミアム帯からのスタートが見込まれており、CM14/CM15 や CX14/CX15 のような価格帯とは市場が大きく異なります。

また、CM14/CM15 の自動更新ポリシーは 2036 年 6 月、CX14/CX15 は 2033 年 6 月までサポートが保証されており、いま購入しても長期にわたって使い続けられます。

さらに言えば、Android アプリの利用を前提とせず、Chrome ブラウザを中心とした作業が目的であれば、Chromebook でも十分です。

まとめ

作業環境が外出先メインか、電源を確保できるデスクワーク中心かによって最適な選択肢は変わります。

バッテリー駆動時間と並列作業のゆとりを重視するなら Kompanio 540 搭載の CM14/CM15、価格を抑えて電源確保できる環境で使うなら Intel N50 搭載の CX14/CX15 がおすすめです。

もし私なら、14 インチの 4GB RAM は Kompanio 540、予算があれば 8GB RAM も Kompanio 540 ですが、なければ N50 選びます。15.6 インチは N50 一択です。

ただ、Intel N50 搭載モデルがいつまで販売されているかは分かりませんので、予算を重視している場合には、早めに検討・チェックしてみてください。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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