ChromeOS 145 安定版がリリース。多数のセキュリティ修正、新機能はなし

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ChromeOS 145 安定版がリリース。多数のセキュリティ修正、新機能はなし
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Google は 2026 年 2 月 26 日(現地時間)、Chromebook などのサポートされる ChromeOS デバイスおよび ChromeOS Flex デバイスに向けて、ChromeOS 145 安定版(Stable)へのメジャーアップデートをリリースしました。

今回のアップデートにより、Chrome ブラウザのバージョンは 144.0.7559.221 から 145.0.7632.154 へ、プラットフォームバージョンは 16503.76.0 から 16552.47.0 へと更新されます。

このアップデートでは、大きな新機能の追加はありませんが、OS およびブラウザにおける多数のセキュリティ修正が含まれています。

記事執筆時点で、筆者の所有する複数の Chromebook / Chromebox でアップデートの受信を確認しており、サーバー側のアップデート状況を確認してみても、特に遅れの目立つデバイスはありません。

目次

セキュリティアップデートの内容

今回のアップデートでは、ChromeOS 本体と、内蔵されている Chrome ブラウザの両方で複数の脆弱性が修正されています。深刻度の高い問題も含まれているため、早めのアップデート適用が推奨されます。

ChromeOS のセキュリティ修正

ChromeOS に関する脆弱性として、サードパーティコンポーネントで発見された以下の 3 件の内容が修正されました。

  • CVE-2025-38349 (High) : カーネルにおける解放済みメモリの使用 (Use-after-free)。
  • CVE-2025-0932 (High) : WebGPU を通じて到達可能な ARM シェーダーコンパイラにおける潜在的な解放済みメモリの使用。
  • CVE-2025-21704 (High) : USB CDC-ACM ドライバにおけるバッファサイズチェックの不備。

この他にも、Android 関連のセキュリティ修正が含まれています。

Chrome ブラウザのセキュリティ修正

ブラウザ側では合計 14 件のセキュリティ修正が行われており、そのうち 5 件が深刻度「High」と評価されています。主にエンジンの根幹やメモリ管理に関する重大なバグが対象です。

  • CVE-2026-2314 (High) : blink_avif_decoder_fuzzer におけるヒープバッファオーバーフロー。
  • CVE-2026-2313 (High) : RouteMap::UpdateActiveRoutes における Use-After-Poison。
  • CVE-2026-2441 (High) : Blink の FontFeatureValuesMapIterationSource::FetchNextItem におけるヒープ解放済みメモリの使用。
  • CVE-2026-2649 (High) : V8 (JavaScript エンジン) の Turboshaft PhiOp における整数の切り捨て。
  • CVE-2026-2648 (High) : PDFium の opj_j2k_read_sod におけるヒープバッファオーバーフロー。

この他にも、深刻度「Medium」が 5 件、深刻度「Low」が 2 件など、複数の脆弱性が修正されています。

新機能・変更点について

現在、ユーザー向けの新機能や変更点については確認できていません。一方、管理者向けに以下のようなアップデートが導入されています。

  • 管理コンソールでのデバイスのロールバック保護バージョンの確認

Chrome / ChromeOS 145 における変更点および今後の変更点については、管理者向けリリースノートをご確認ください。

発生している問題について

記事執筆時点では、ChromeOS 145 へのメジャーアップデートに関連する、ユーザーに影響を与えるような大きな問題や不具合は報告されていないようです。今後、問題などが発生した場合には改めてお知らせします。

また、ChromeOS 144 で確認されていた ChromeOS 特有のいくつかの問題について、進展のあったものは特にありませんでした。

もし、今回のアップデート後に一般的なトラブルシューティングでも解決できない問題が発生した場合は、以下の手順で Google にフィードバックを送信できます。

  • [設定] > [ChromeOS について] > [フィードバックを送信] または Alt + Shift + I

修正予定とされていた問題について

なお、MediaTek の Wi-Fi チップセット MT7925 を搭載するモデル(主に Kompanio Ultra 搭載機)で発生していた「6GHz 帯の Wi-Fi ネットワークに接続できない問題」が ChromeOS 145 で修正予定とされていました。

筆者はまだ実機で確認できていませんが、Lenovo Chromebook Plus Gen 10 で WiFi 7 対応ルーターや Pixel スマートフォンのテザリングで 6 GHz 帯を使用したときの挙動が改善している可能性があるため、該当デバイスのユーザーは確認してみてください。

まとめ

今回の ChromeOS 145 安定版へのアップデートは、大きな新機能の追加はなく、セキュリティ問題への対処が中心となっています。

複数の深刻度「High」と評価される脆弱性が修正されているため、すべてのユーザーにとって重要なアップデートです。現時点で報告されている問題もなく、実機での動作もスムーズなため、アップデートが利用可能になり次第、速やかに適用することをおすすめします。

なお、アップデートはすべてのデバイスに同時に配信されるわけではなく、数日かけて順次展開されるため、まだ通知が届いていない場合でもしばらく待ってみてください。組織で管理されているデバイスの場合は、管理者がアップデートを制限していることもあります。

お使いの Chromebook でアップデートを確認するには、 [設定] > [ChromeOS について] > [アップデートを確認] に進んでください。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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