調査会社 Omdia が 2026 年 5 月 27 日 (現地時間) に公開したレポートによると、2026 年第 1 四半期 (1Q26) における Google Pixel の米国出荷台数は前年同期比 7% 減の約 80 万台だったことが報告されました。
これは、前年同期の Pixel 9 シリーズが記録した約 90 万台から約 10 万台の落ち込みとなります。
米国スマートフォン市場全体の動向
2026 年第 1 四半期の米国スマートフォン市場全体の出荷台数は前年比 3% 減の 3,340 万台で、Omdia によれば、2025 年第 1 四半期に米国の関税措置を見据えた在庫積み増しが数値に影響したと説明しています。
また、キャリアのアップグレード環境の引き締まりやメモリ・ストレージのコスト上昇、主要プレミアムモデルの発売時期遅延なども重なりました。


各スマートフォンブランドの動向
市場シェア首位の Apple は、前年比 3% 減ながら 1,990 万台 (シェア約 60%) を維持しました。Samsung の Galaxy S26 シリーズ発売が遅れたことで、直接的なプレミアム Android 競合が限定されたことも影響しています。
Samsung は、前年比 5% 減の 790 万台 (シェア 24%) で 2 位を維持しました。発売時期は遅れましたが、Galaxy S26 シリーズのプレオーダーは S25 シリーズ比で約 25% 増と好調な立ち上がりを見せています。
Motorola は、主要ブランドの中で唯一のプラス成長となり、前年比 18% 増の 360 万台を出荷しました。刷新された Moto G シリーズが全出荷台数の 70% 以上を占め、4 月以降の値上げを前にした在庫前倒しも寄与したとされています。
Pixel の出荷台数と影響
Omdia は Pixel の落ち込みについて、「Pixel 10 シリーズが前年の Pixel 9 シリーズほどの勢いを再現できなかった」と分析しています。
Pixel 10a の前倒し投入が落ち込みを一定程度抑えたほか、Google はプレミアム層以外へのプロモーションを実施して需要拡大を図りました。出荷台数は減少したものの、市場シェアは 3% を維持しています。
一方、Counterpoint Research が同時期に発表したグローバル市場のレポートでは、Pixel の 1Q26 出荷台数は前年比 14% 増と報告されています。
米国特化型の戦略を続けてきた Pixel が、グローバルでは成長する一方で同市場で前年割れとなった点は、Pixel 10 シリーズの展開を評価するうえで対照的な数値となっています。
なお、Pixel 10a が投入された 499 ドルという価格帯は、今回の調査で 19% 減と最も大きく落ち込んだ 300 〜 599 ドル帯に当てはまります。
価格帯別の市場構造
Omdia のレポートでは、2026 年第 1 四半期の米国市場の価格帯別の動向についても言及されており、800 ドル以上のプレミアム帯は前年比 1% 減にとどまり、300 ドル未満のエントリー帯は 8% 増となりました。
一方、300 〜 599 ドルの中間帯は 19% 減、600〜799 ドル帯は 6% 減となっており、Android スマートフォンのミッドレンジからミッドハイモデルが最も大きな下落となっています。
さらに Omdia は、2026 年通年の米国スマートフォン出荷台数を前年比 4% 減と予測しています。
デバイス価格が上昇傾向にある中、キャリアは分割払いやキャンペーンで購入者の負担を抑えていますが、Omdia はこうした対応をキャリアがいつまで続けられるかが、今後の買い替え需要を左右すると分析しています。
日本では、為替や輸入コストの影響を受け、Pixel 10 シリーズは 128,900 円から、Pixel 10a は 79,900 円からと、米国価格からの乖離が大きくなっています。
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