2026 年第 1 四半期における世界のスマートフォン出荷台数に関する Counterpoint の調査結果によれば、市場全体が前年同期比で 6% 減少する厳しい状況のなか、Google Pixel は前年比 14% の成長を記録していることが報告されています。
メモリ不足により縮小するスマートフォン市場
2026 年第 1 四半期のスマートフォン市場は、DRAM や NAND メモリといったコンポーネントの不足によるコスト上昇の影響を大きく受けています。中東情勢を背景とした消費者の買い控えも重なり、市場全体の出荷台数は前年同期比で 6% 減少しました。
メーカー別のシェアを見ると、Apple が 21% のシェアを獲得して第 1 四半期としては初めて首位に立っています。強固なサプライチェーンと iPhone 17 シリーズの需要が成長を後押ししたとされます。


一方、Samsung は 20% のシェアを維持したものの、出荷台数は前年同期比で 6% 減少しています。Galaxy S26 シリーズの発売が遅れたことが主な要因と分析されますが、同シリーズの初期の売れ行き自体は好調を維持していることが報じられています。
Xiaomi や OPPO、vivo などの中国メーカーも、価格重視のモデルがメモリ価格高騰の打撃を受け、軒並み出荷台数を落としています。
Google Pixel は前年比 14% の成長を記録
大手メーカーの多くが出荷台数を減らすなか、Google と Nothing の 2 社は前年から大きく成長を見せています。
Google Pixel シリーズの出荷台数は前年比 14% 増加しており、報告によればエッジ AI 機能やコンピュテーショナルフォトグラフィー、洗練されたソフトウェアが成熟市場のユーザーから高く評価された結果とされています。また、第 1 四半期に発売された Pixel 10a も、この数字の底上げに大きく貢献しています。
現在の厳しい環境において Google がシェアを拡大している背景には、ハードウェアのスペック競争だけでなく、ソフトウェアと AI を組み合わせた使い勝手の良さが評価されている点が挙げられます。
過去に Google は、Pixel デバイス(実際には Tensor チップセットですが)の立ち位置について「速度や性能を追求するわけではなく、(日常の)ユースケースを満たすように設計している」と述べていたように、Pixel の在り方がユーザーに広く受け入れられているものと考えられます。
同じく 25% の成長を見せた Nothing も、独自のデザインやニッチな市場を狙った戦略が良い影響を与えたとされています。
2026 年以降のスマートフォン市場の展望
Counterpoint Research によると、メモリ不足の問題は 2027 年後半まで続く見込みです。そのため、2026 年を通じてスマートフォン市場全体は厳しい状況が続くと予想されています。
各メーカーは今後、利益率の低いモデルを削減し、価格を維持しながらソフトウェアやエコシステムによる付加価値を高める戦略にシフトしていく必要があります。
Google Pixel のように独自のソフトウェア機能に強みを持つデバイスは、こうした市場の変化においてさらに優位に立つ可能性があります。
なお、すでに次世代の Google Pixel 11 シリーズに関する情報が出ており、大規模な変更はないものの、着実なアップグレードが期待されています。
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