Google と各メーカーが開発を進める「Googlebook」は、Intel、Qualcomm、MediaTek の 3 社のチップを採用することが発表されており、すでに複数のデバイスの開発が確認されています。
2026 年秋の第 1 弾リリースは、Lenovo、Dell、HP、Acer、ASUS の 5 社からリリースされる予定で、各メーカーのリリース候補のデバイスと製品名もほぼ判明しています。
この記事では、これまでに Chromium Gerrit や AOSP のコード、リーク情報から確認されている開発ボード (コードネーム) とメーカー、製品名を CPU (SoC) 別にまとめています。なお、メーカー名のカッコ書きは、確定ではないものを示しています。
Intel Core Ultra Series 3 (Panther Lake) : Fatcat シリーズ
Googlebook の最上位カテゴリ「 Aluminium (AL) Premium」に位置づけられ、2026 年秋のリリースがほぼ確定となっている Intel Core Ultra Series 3 (Panther Lake) を搭載したモデルです。
リファレンスボード「Fatcat」を共通の基盤として開発されています。
| 開発ボード名 | メーカー | 製品名・型番 |
|---|---|---|
| Lapis | ASUS | ASUS Googlebook CX9406 |
| Ruby | Lenovo | Lenovo Googlebook i (15”,12) / 15IPH12 |
| Moonstone | Acer | Acer Googlebook 14 GP714-91N |
| Felino | (Acer) | 不明 |
| Francka | (Acer) | 不明 |
| Kinmen | (Acer) | 不明 |
これまでの開発状況や公開情報から、少なくとも Lapis、Ruby、Moonstone の 3 機種は秋に発売される見込みです。
Qualcomm Snapdragon X (hamoa) : Bluey シリーズ
Windows 向けに展開されていた Snapdragon X チップを搭載する Googlebook も「Aluminium Premium」に位置づけられており、第 1 弾のリリースがほぼ確定となっています。これまでの情報では X Plus ではなく X Elite X1E-80-100 を搭載することが示されています。
リファレンスボード「Bluey」をベースに開発が進められています。
こちらも開発状況などから、秋のリリースが見込まれますが、Annite については同時に発売されるかは不明です。
MediaTek Kompanio Ultra 910 (MT8196) : Tanjiro シリーズ
すでに Chromebook Plus で採用実績のある MediaTek Kompanio Ultra 910 (MT8196) を搭載した Googlebook は「Sapphire」の 1 機種のみで、すでに Lenovo の 13 インチタブレットデバイスであることが確定しています。
| 開発ボード名 | メーカー | 製品名・型番 |
|---|---|---|
| Sapphire | Lenovo | Lenovo Googlebook Duet m (13”, 11) / Duet 13M9611 |
こちらも 2026 年秋の最初のリリースに含まれると考えられますが、MediaTek がチップのブランド名を「Dimensity CX」と改めたことから、発表時に CPU 名称が変わっている可能性があります。
Intel Core Series 3 (Wildcat Lake) : Ocelot シリーズ
「Core Series 3 (Wildcat Lake)」を搭載するモデルは、現行の Intel Core N シリーズ等の後継として、「AL Premium」よりも手頃な価格帯「Aluminium (AL) Mass Premium」に位置すると考えられます。
リファレンスボード「Ocelot」をベースに開発が進められていますが、まだ詳しい仕様は明らかになっていません。
| 開発ボード名 | メーカー | 製品名・型番 |
|---|---|---|
| Ojal | 不明 | 未定 |
| Matsu | (Acer) | 未定 |
| Kodkod | 不明 | 未定 |
| Ocicat | (HP) | 未定 |
| Hekla | 不明 | 未定 |
2026 年秋のリリースは「AL Premium」の発表が予定されているため、その下に位置する Ocelot シリーズのモデルは秋以降の発表が見込まれています。
Qualcomm Snapdragon X2 (Mahua) : Calypso シリーズ
Google は第 1 世代 Snapdragon X シリーズに続き、第 2 世代となる「Snapdragon X2」シリーズチップを搭載する Googlebook の開発にも取り組んでいます。
「Calypso」はチップ名・プロジェクト名として利用されており、これ自体がリファレンスボードとなるわけではありませんが、現在は「Mensa」と「c1nv」という 2 つのボードが確認されています。
| 開発ボード名 | メーカー | 製品名・型番 |
|---|---|---|
| Mensa | 不明 | 未定 |
| c1nv | 不明 | 未定 |
すでに Windows 向けには同チップを搭載するノート PC などが発売されていますが、開発状況を見る限りでは 2027 年以降になると予想されます。
Intel Core Ultra Series 4 (Nova Lake) : Atria シリーズ
Core Ultra Series 3 の次世代となる Ultra Series 4 (Nova Lake) を採用した Googlebook の開発もすでに始まっています。
「Atria」と呼ばれるリファレンスボードが基盤となり、現在は Core Ultra Series 3 の「Moonstone (Acer Googlebook 14)」から直接コピーされた「Penghu」というボードが確認されています。
| 開発ボード名 | メーカー | 製品名・型番 |
|---|---|---|
| Penghu | Acer | 未定 |
こちらは Windows でもまだリリースされておらず、2027 年以降あるいは 2028 年にかけてリリースされると予想されます。
まとめ
2026 年秋の「Googlebook」第 1 弾リリースに向けて、初期パートナーである Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo の 5 社から、Core Ultra Series 3、Snapdragon X Elite、Kompanio Ultra を搭載した 6 つのモデル (Lapis, Ruby, Moonstone, Quartz, Mica, Sapphire) は出揃っています。
今後は Core Series 3 を採用したミッドレンジモデルの登場が期待され、ハイエンドの次世代モデルの開発も進む見込みです。一方で「Aluminium (AL) Entry」に位置する、より手頃なモデルの開発に着手されているかは分かっていません。
Google は今後普及帯のモデルにも拡大していく方針を示していますが、まずは 2026 年秋の「超プレミアム」な Googlebook から販売が開始されます。









