現在、開発が進められている Intel の次世代プロセッサを搭載する Chromebook「Atria」について、最新のソースコードから Panther Lake ではなく Intel Nova Lake を採用することが判明しました。
前回の記事では、「Atria」が Panther Lake 向けリファレンスボード「Fatcat」から派生した新たなシリーズであることを報告していましたが、今回のコード更新により「Atria」が Nova Lake 向けのリファレンスボードとなることが示されました。
Panther Lake 搭載の Fatcat をベースに Nova Lake を採用
先日、Atria のコードを最初に発見したとき SOC_INTEL_PANTHERLAKE が参照されていましたが、最新のコードでは CONFIG_DRIVER_SOC_NOVALAKE=y が追加され、ソースコード内にも drivers/soc/novalake.h が明記されています。

これにより、Atria には Intel Panther Lake ではなく Nova Lake プロセッサが搭載されることがほぼ確定となりました。
また、ソースコード内にある #include “board/fatcat/include/variant.h” という記述は、Atria が Fatcat の設計を継承しつつ、Nova Lake 向けにプロセッサを刷新したリファレンスボードとして位置づけられていることを示しています。
これまでも ChromeOS における Intel Nova Lake のサポートは進められており、今年 2 月の時点でサポートに向けた動きが確認されています。
また、先日も開発コード上から Atria が Nova Lake への対応を追加する動きが見られていましたが、まだ具体的なコードについて確認することはできていませんでした。
予想されるハードウェアの構成
前回の記事でも紹介していますが、Fatcat をベースとした構成に加え、コード上からいくつかの仕様に関する情報が含まれています。
- Intel CNVi による Wi-Fi 7 / Bluetooth のサポート
- WWAN (5G/4G-LTE) 向けの電源やピンを備える
- アシスタントキー搭載(クイックインサートキーの可能性も)
- 最大 3 つの USB-C ポート
- 指紋センサのサポート
- セキュリティチップ Ti50 搭載
- タッチパネル、スタイラスペンのサポート
- テンキーサポート
- LPDDR5 RAM
- UFS ストレージ、PCIe Gen 4 または Gen 5 対応の NVMe SSD
- SD カードスロット
- 最大 3 系統のカメラ(UCAM、FCAM、WCAM)
- 4ch デジタルマイク
プロセッサの更新によるパフォーマンスの向上だけでなく、機能面でもハイエンドに相応しい仕様になることが期待されます。
また、Fatcat ベースの Chromebook は Aluminium OS のテストが行われていることから、Atria 系列も同様に Aluminium OS の対応が見込まれます。
まとめ
Intel Nova Lake を搭載する Chromebook として開発中の Atria は、Panther Lake 向け基盤である Fatcat の設計を受け継ぎつつ、次世代プロセッサ向けのリファレンスボードとしてプロジェクトが進められています。
まだ開発段階であるため、最終的な仕様は変更される可能性がありますが、引き続き次世代 Chromebook の動向を追っていきます。
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