ASUS JAPAN が 2026 年 5 月 22 日に国内発表した新しいデタッチャブルタイプの「ASUS Chromebook CM32 Detachable (CM3206)」には、Wi-Fi モデルだけでなく 4G-LTE に対応したセルラーモデルを含めて 4 つの構成があります。
最も安価な Wi-Fi モデル (8GB RAM / 64GB) は 74,800 円、au 専売の LTE モデル (8GB RAM / 64GB) は 99,800 円となっており、価格差は最大 25,000 円となっています。
この記事では、4 つの構成の違いと、通信環境、外出頻度、予算の3つの観点から、どのモデルが合うかを解説します。
4 つの構成と価格
ASUS Chromebook CM32 Detachable の国内向けの構成と価格は次のとおりです。
- Wi-Fi のみ対応モデル
- 4GB RAM / 64GB eMMC : 74,800 円
- 8GB RAM / 64GB eMMC : 74,800 円
- 8GB RAM / 128GB eMMC : 94,800 円
- 4G-LTE 対応モデル (au 専売)
- 8GB RAM / 64GB eMMC : 99,800 円
Wi-Fi モデルは 3 種類あり、RAM 4GB と 8GB が同価格の 74,800 円で販売されています。この中ではコストパフォーマンスの観点から、8GB RAM / 64GB eMMC モデルが最も選びやすい構成です(筆者のおすすめです)。
4GB と 8GB RAM の違い
プロセッサは全モデル共通で MediaTek Kompanio 540 を搭載しており、ストレージは 128GB モデルを除いて 64GB eMMC です。モデル間で実際に差が出るのはメモリ容量です。
実機レビューでは、8GB RAM であれば 10 枚程度のタブを並行して開いた状態でも安定して動作することが確認できています。一方、タブを一気に復元したり、重いスプレッドシートや Google Meet との並行作業では処理の遅延を感じる場面もありました。
4GB RAM モデルについては、メモリ容量の少なさからタブを多く開いた状態や負荷がかかる操作での安定性に差が出やすく、同価格で 8GB RAM を選べる以上、4GB を選ぶ理由は薄いです。
LTE モデルの制約と eSIM の価値
LTE モデルは国内で KDDI (au) の専売となっており、購入先は au Online Shop、全国の au ショップ、一部の家電量販店に限られます。
販路は au 専売ですが、幸いにも回線が au に限定されるわけではなく、eSIM 対応の通信サービスであれば利用できます。物理 SIM カードは非対応なことに注意してください。
一方で、Wi-Fi モデルは ASUS Store や Amazon、家電量販店など幅広い販路で購入でき、価格競争による値引きも期待しやすいです。
eSIM による単体通信の価値は、外出時の使い方で大きく変わります。
- 外出頻度が高い場合 : 本体を開くだけでモバイルネットワークに繋がり、公衆 Wi-Fi を探したりテザリングを設定する手間が不要。カフェや移動中など場所を問わずすぐ作業を始められる
- 外出頻度が低い場合 : 自宅や職場など固定のネットワーク環境が利用の中心であれば、eSIM の出番は限られる
Wi-Fi モデルの場合、テザリングでも接続は代替でき、4G-LTE に限らず 5G にも接続が可能です。また、対応する Android スマートフォンを所有している場合、ChromeOS の「インスタントテザリング」機能を使うこともできます。
回線契約と毎月の通信コストが加わることを踏まえると、テザリングで大半の外出をカバーできるユーザーや、Wi-Fi が用意されている先に移動することが多いユーザーには、Wi-Fi モデルを選んで初期費用を 25,000 円抑える判断が現実的です。
しかし、こうした接続の手間や待ち時間、接続の不安定さが 4G-LTE モデルであればなくなり、Chromebook だけで確実にネットワークに接続できるようになります。また、スマートフォンのバッテリーを心配する必要がなくなるというメリットがあります。実際に試すと、開いてすぐにネットが使えるというのは非常に便利です。
なお、LTE モデルは現状、eSIM 対応かつ最新の Kompanio 540 を搭載した 12.1 インチ Chromebook タブレットとして唯一の選択肢です。
LTE でコストをさらに抑えたい場合は CM30 も選択肢に
CM32 Detachable の LTE モデル (99,800 円) を検討している場合、前世代の「ASUS Chromebook CM30 Detachable (CM3001)」の LTE モデルも検討する価値があります。
CM30 の LTE モデルは 2026 年 3 月 19 日より IIJmio で販売が開始されており、本体価格は 69,800 円です。IIJmio のギガプランと同時申し込みをした場合は 49,800 円の特価が適用されます。
| CM32 Detachable (LTE) | CM30 Detachable (LTE) | |
|---|---|---|
| ディスプレイ | 12.1 インチ 2,560×1,600 120Hz | 10.5 インチ 1,920×1,200 60Hz |
| プロセッサ | Kompanio 540 | Kompanio 520 |
| RAM | 8GB | 4GB |
| 重さ | 本体のみ: 625g 全部: 1,096g | 本体のみ: 614g 全部: 993g |
| 4G-LTE 対応バンド | 1/3/8/18/19/26/28 | 1/3/8/18/19/26/28/39/41/42 |
| 対応 SIM 形式 | eSIM のみ | nanoSIM または eSIM |
| 価格 | 99,800 円 | 69,800 円 (回線セット時 49,800 円) |
ブラウジングや動画視聴、ドキュメント作成が利用の中心で、画面サイズや描画の滑らかさへのこだわりが強くない場合は、CM30 LTE モデルでも十分です。
一方、12.1 インチの高解像度・高リフレッシュレートディスプレイや性能向上、作業効率を重視するなら CM32 LTE モデルという選択になります。
まとめ
CM32 Detachable の Wi-Fi モデルは、同価格で RAM 4GB と 8GB が選べる構成になっており、74,800 円で購入するなら 8GB RAM / 64GB eMMC モデルが妥当な選択です。
au 専売の LTE モデルは、外出先でネットワークを探す手間を省きたいユーザーや、スマートフォンのバッテリーを気にせず Chromebook 単体で通信を完結させたいユーザー向きで、テザリングで大半の外出をカバーできる場合は、Wi-Fi モデルで十分です。
筆者としては、ほとんどのユーザーに Wi-Fi モデルをおすすめしますが、出先で使う機会の多いユーザーは予算が許せば LTE モデルをおすすめします。
予算をさらに抑えたい場合は、IIJmio で取り扱いのある CM30 LTE モデルも選択肢になります。画面サイズや処理性能よりもコストと携帯性を優先するなら CM30、大画面と高リフレッシュレートディスプレイでの作業効率を重視するなら CM32 という判断になります。
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