今回の Talk on Chromebook by HelenTech は「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」の2024年、第32回目をお届けしていきます。
対象にしているニュースの期間は2024年08月31日から09月06日までとなっていて、今週は ChromeOS と新機種の発売に関する話題です。
ChromeOS 128 がリリース
最初のニュースですが、Google はサポートされる ChromeOS デバイスに向けて最新のメジャーアップデートとなる ChromeOS 128 をリリースしました。このアップデートでは一部の教育向けモデルを除き、ほとんどのデバイスがアップデートされています。
ユーザー向けにいくつかの新機能や変更が追加されており、主な機能では、ウィンドウをグループ化することのできるスナップグループや、ChromeOS カメラアプリの OCR 機能の追加などが行われています。
ただ、リリースノートに掲載されていても、まだ表示されていないものや利用できないものも含まれているため、もしお使いの Chromebook にいま機能が表示されていなくても、今後のアップデートで提供される可能性があるため、慌てずにお待ちください。
Intel Lunar Lake プロセッサで Chromebook Plus も Gemini Nano を使える
続いて今後の ChromeOS 機能に関わる話ですが、インテルが発表した最新のプロセッサ Lunar Lake のデモによって、Chromebook Plus デバイス上で Gemini Nano を動かすことができ、オフラインでも AI 機能を利用できるようになることが明らかにされました。
実際にデモでは、Chromebook Plus を使って Gemini Nano を活用した Help Me Read が披露されています。そのため、将来的に Chromebook でもオンデバイスで AI を活用できるようになり、ChromeOS にも組み込みの AI 機能が搭載されている可能性があります。
ただし、現状では Lunar Lake が搭載された Chromebook がいつリリースされるかについてや、今後 ChromeOS で利用できるオンデバイスの AI 機能については言及されておらず、どのようになっていくかはまだわかりません。これは今後に期待です。
ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus が国内一般販売を開始
ここで新機種発売に関する情報ですが、ASUS が今年2月に国内では法人・文教向けとして発表していたハイスペックな Chromeboook Plus モデル、ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus CX5403 の一般販売を開始しました。
すでに公式サイトや Amazon などで販売されており、公式価格は169,800円となっているものの、Amazon では154,364円と1.5万円ほどお安く購入することができます。
なお、国内モデルは 8GBRAM ではなく 16GBRAM を搭載しているため、現在国内で一般販売されている Chromebook のなかでは最も高性能な Chromebook Plus となります。
また、この機種の海外モデルを直前に購入してレビューしていますので、どんなデバイスかに興味のある方はレビュー記事をぜひご覧ください。
HP Dragonfly Pro Chromebook の生産終了
最後に新機種ではなく残念なお知らせですが、HP が海外でリリースしていたコンシューマー向けに発売されていたハイスペックなモデルの1つとなる HP Dragonfly Pro Chromebook の生産が終了したとの報告がありました。
もともと国内でこのモデルはリリースされておらず、日本からだと購入できるルートがかなり限られていてハードルも高かったため、使っているユーザーは非常に限られていると思います。海外でもなかなか在庫が復活せず入手が困難でしたが、最終的に発表から1年半ほどで生産終了となりました。
ちなみに国内では HP のハイエンドデバイスの HP Elite Dragonfly Chromebook があり、こちらはまだ販売されていますので、法人ユーザーで最高峰の1台をお探しであればチェックしてみてください。
以上が、「この1週間であったChromebook関連のニュースをピックアップ」となります。