Intel が最新世代のノートPC向けチップセット「Lunar Lake」を発表し、このチップセットは Windows だけでなく Chromebook にも大きなメリットもたらすことが明らかになりました。
新しい Lunar Lake チップは、x86 CPU に期待されるパワーを持ちながら、電力効率は Qualcomm の Snapdragon X Elite などの ARM プロセッサに匹敵するとしており、インテルによれば最大50%の消費電力が期待できるとしています。また、Lunar Lake を搭載したノートパソコンは最大20時間のバッテリー駆動時間を実現できるとも伝えています。
AI パフォーマンスも向上しており、新しい Lunar Lake では最大120TOPSの処理能力を実現し、これも Snapdragon X Elite の2倍のパフォーマンスとなります。さらにこの AI パフォーマンスを活用する1つの例として Chromebook が挙げられ、Intel はデバイス上で動作する Gemini Nano について紹介しました。
Google はChrome ブラウザ上で Gemini Nano を活用した AI 機能を提供していますが、Lunar Lake が Gemini Nano をサポートすることによって、Chromebook 上で AI 機能を使用できるようになります。このイベントでは Google の Gemini Nano を活用した 「Help Me Read」 をオンデバイスで動作するデモを披露しています。
ただ、Lunar Lake が搭載された Chromebook がいつリリースされるかについて言及されておらず、現時点ではいつリリースされるかは不明です。
とは言え、デモが行われているようにすでに ChromeOS では Lunar Lake の対応に取り組まれていることは明らかなので、時間がかかるかもしれませんがリリースは期待されます。