ちょっと意外なところでしたが、昨年の終わりにGoogleがChrome OSでLinuxアプリを動作させる機能(Crostini)をサポートしないデバイスリストというものを公開しています。
そのリストでは、2015年以前のモデルは基本対象外として扱われていますが、「Google Chromebook Pixel (2015)」から先にリリースされた一部のモデルは含まれていませんでした。
そして今回、9to5Googleによると「Chromebook Pixel 2015」を含む一部の古いChromebookとChromeboxで、Linuxアプリケーションを実行するために必要なアップグレードのテストが行われている可能性があることを伝えています。
対応モデルは9つ
そもそもLinuxアプリを動かす条件として、必要なハードウェア要件やLinuxカーネルのバージョンの問題があったようですが、2015年のChromebookやChromeboxは一部非対応でそれ以外は未定として分類されていました。
その時点で、あまり期待できない…となったわけですが、Googleは「Kernelnext」というプロジェクトに取り組んでおり、どうやら2015年の「Chromebook Pixel」がバージョン3.14から4.14までアップデートできるようになっていたようです。
そして今回の話題に戻りますが、このうち2015年頃に販売された一部のChromebookとchromeboxでも、サポート対象外リストにないモデルであれば、Linuxアプリを利用できるようになるかもしれないということです。
対応する可能性があるのは、「Google Chromebook Pixel 2015」を含む以下の9つのデバイス。
- Acer Chromebase 24
- Acer C670 Chromebook 11
- Acer Chromebook 15
- Acer Chromebox CXI2
- ASUS Chromebox CN62
- Dell Chromebook 13 7130
- Lenovo ThinkCenter Chromebox
- Toshiba Chromebook 2 (2015)
- Google Chromebook Pixel (2015)
AcerやASUSなどは日本でも販売されたモデルですので、結構嬉しい方もいるんじゃないでしょうか。
ちなみに私の持っている「ASUS Chromebox CN62」も含まれているので嬉しい!
しかし、現時点でもテストされているという段階ですので、ユーザーが実際に使えるようになるには、まだまだ先になることは間違いありません。
ちなみに対応する時期についてははっきりとわかっていませんが、「Kernelnext」プロジェクトはChrome OS 78を目安に今も積極的に開発されているようですので、早ければ年内には…ということのようです。
ですので、これから対応する可能性があると言えども、すでに新しいモデルが国内でも登場していますので、ポリシーの期限やAndroidアプリへの対応ということも考えると、今からあえて買う必要もない感じですね。
すでに持っている人にとってはようやく対応か…という感じかな。
ちなみに2019年以降に発売されるモデルは、Linuxアプリに対応することが正式に決まっているのは以前のとおり。
国内で販売されるモデルも同様で、管理人がおすすめのモデルを紹介していますので、興味のある方はそちらもご覧ください。
参考Chromebook Pixel 2015, 8 more Chrome OS devices to get Linux apps support soon