何度かChrome OSにあるチャンネルに関わる話題を続けていますが、Googleはエンタープライズ向けとして、新たに「Quick Fix」というチャンネルの導入を検討しているという話があります。
ChromebookやChromeboxなどを含むChrome OSでは、Stable、Beta、Dev、Canaryの4つのチャンネルがあり、安定版から段階的に開発版へと進んでいくのはご存知のとおりだと思います。
そして今回の「QucikFix」は、StableとBetaの間に位置するチャンネルであるとしています。
この「Qucik Fix」チャンネルが追加される理由は明らかになっていませんが、おそらくChrome OSが安定版(Stable)になることで生じる問題を回避するためと言われています。
Stableで問題が生じると次の修正(アップデート)まで時間がかかるわけなので、とくに影響の多いエンタープライズでChrome OSデバイスを利用している場合に、「Quick Fix」というチャンネルを利用することで、問題の生じないChrome OSのバージョンにカスタマイズでき、修正まで待つことができるようです。
関連するChromiumのバグトラッカーは、下記のようにコメントしています。
Issue 934920 introduces “Quick Fix Builds” to ship critical bug fixes to affected target Enterprise customers. This requires the admin to pin the quick fix build via CPanel. Since the fix is presumably critical, they will likely stayed pinned to the custom version until the fix has safely made its way to Stable after a few months. If the admin does not normally pin builds, they may forget to unpin the quick fix build when this happens. It would be handy for the admin if we had an automated system that would send them an “unpin” reminder when the fix is released to Stable.
結局のところ、なぜチャンネルが追加されるのかについては明らかではありませんが、Stableで問題が起きた際の対応策として用意されるということのようですね。
そもそも、エンタープライズ向けですので、管理コンソール上から企業登録されたデバイスでないとこの設定は関係ありません。
なので一般ユーザーにとっては、ほぼ影響のない話かと思います。
ちなみにこのQuick Fixチャンネルが追加されるタイミングも決まったわけではないようですが、Chroem OS 77で登場する可能性が高いようです。
…この前ツイートしていますが、個人的には管理されたデバイスでインスタントテザリングができない問題や指紋センサの登録ができない問題を早く解決してほしいと思っています(笑)
参考Chrome OS to get ‘Quick Fix’ update channel for enterprise customers
参考Chrome OS to Get a ‘Quick Fix’ Channel (Managed Chromebooks Only)