Google、Aluminium OS の完全リリースは2028年以降の可能性。裁判資料が示唆

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Google Chromebook のロゴ
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Google は Android と ChromeOS を統合する新しい「Aluminium OS」のプロジェクトを進めていますが、今回 The Verge が報じた内容によると、リリースは最短でも 2028 年になる可能性や、ChromeOS のサポートが 2034 年まで継続する計画であることが示されました。

この情報は、独占禁止法訴訟に関連する裁判資料から明らかにされたもので、リリース時期や既存デバイスへの影響に関するいくつかの示唆が含まれています。

目次

リリースは最短でも2028年になる見込み

以前、Android 部門の責任者である Sameer Samat 氏は、Android と ChromeOS の統合について「来年(2026年)に向けて取り組んでいる」と述べていました。

しかし、今回明らかになった裁判資料によると、Google 内部の計画は次のようなスケジュールになっているようです。

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  • 2026 年後半: 「信頼できる商用テスター(Commercial trusted testers)」向けに提供開始
  • 2028 年: 企業および教育機関向けに完全リリース

つまり、一般ユーザー向けとなる Aluminium OS 搭載デバイスが普及するのは、早くても 2028 年以降になる可能性が高いと言えます。

これは当初の予想よりも 2 年ほど遅れることになりますが、OSの統合という巨大なプロジェクトであることを考えれば、安定性を重視した現実的なスケジュールとも言えます。

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既存の Chromebook すべてがアップグレードできるわけではない

また、先日お伝えしたように Chrome Unboxed のインタビューに対して ChromeOS VP であるJohn Maletis 氏が、すべての既存のデバイスが Aluminium OS に移行できるわけではないことを明らかにしています。

これはハードウェアのスペック要件を満たすかどうかが基準となっていますが、具体的な仕様については明らかにされていません。しかし、比較的新しいデバイスについては移行できるよう取り組んでいるとも伝えています。

ChromeOS のサポートは 2034 年まで継続

さらに、Aluminium OS に移行できないデバイスを使っている場合でも、Google が ChromeOS で保証している「最大 10 年間の自動更新ポリシー」は守られることも明言しています。

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今回の裁判資料でも、ChromeOS の段階的な廃止のタイムラインは 2034 年に設定されており、様々な規則によって、これより早く廃止することはできないとされています。

つまり、今後しばらくの間は ChromeOS は維持され、その後数年間は Aluminium OS と ChromeOS が共存することになります。

Google としては可能な限り早く ChromeOS を終了させたい意向のようですが、各国の規制やサポート公約を守るために、完全な移行には 10 年近い時間をかける計画です。

ちなみに、現在リリースされている Chromebook の自動更新ポリシーの最長期限は 2035 年に設定されています。

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法的な事情も影響

なぜ、今回のような内部情報が出たかと言うと、現在米国で行われている「Google 検索の独占禁止法裁判」および「Epic Games との裁判」の資料として提出されたためです。

この裁判の中では、Google が「ChromeOS またはその後継 OS(つまり Aluminium)」を、特定の法的制限の例外として扱わせようとしています。

例えば、スマートフォンではメーカーに対して Google アプリのプリインストールを強制することが厳しく制限されつつありますが、Aluminium 搭載デバイスに関しては、Chrome ブラウザや Google 検索をシステムの「不可欠なコンポーネント」として位置づけ、制限を回避しようとする動きが見られます。

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まとめ

今回の報道により、AndroidChromeOS の統合はすでに決定しており、Google もそれに取り組んでいることが改めて明らかになりました。

しかし、一般ユーザーへの普及は 2028 年以降になる可能性が高いことが新たに確認されました。

日本においても ChromeOS は教育市場で多くのシェアを得ており、影響は比較的大きなものになる可能性があります。とはいえ、Google もそれは理解しているはずなので、大きな混乱がなく移行・進展することが期待されます。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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