Googlebook 向けに開発が進む Qualcomm の未確認 SoC「Calypso」は、独立した新チップではなく、Snapdragon X2 シリーズがすでに採用している 12 コアダイ「Mahua」の内部エイリアスであることが明らかになりました。
Chromium Gerrit のコードからは、Calypso が Snapdragon X (第 1 世代) ではなく X2 (第 2 世代) 相当のチップになることまでは分かっていましたが、@never_released 氏 (NotebookCheck 経由) が共有した内容とその情報をもとにコードを調べた結果、その世代が確実になりました。
Mahua は Snapdragon X2 ダイ
Calypso は Chromium Gerrit 上でリファレンスボード「Mensa」とともに確認され、当初は Snapdragon X Plus (X1P-42-100) をベースとした設計として発見されました。
その後のコード更新で X1P-42-100 とは異なる SoC ID が割り振られていることが確認され、Snapdragon X2 Plus または X2 Elite 相当のチップになる可能性が示されています。
この Calypso のエイリアスとされる Mahua は、Snapdragon X2 Elite および X2 Elite Extreme の上位ダイ「Glymur」(18 コア) の下に位置する 12 コアダイです。
これは Snapdragon X2 Plus (X2P-64-100) や、Snapdragon X2 Elite (X2E-78-100、X2E-80-100、X2E-84-100) としてすでに展開されており、Googlebook 向けの新コードネームとして扱われてきた Calypso は、Snapdragon X2 シリーズであることになります。
Chromium のコードにも Calypso と Mahua が併記
筆者が確認したところ、UFS PHY 初期化用ソースコード(qcom_ufs_phy_calypso.c)でも、Calypso と Mahua が同列に扱われていることを確認しました。


24 行目のコメントには「Calypso / Mahua PHY initialization tables」と記載されており、同一の UFS PHY 初期化テーブルが両者に対して使われていることから、Calypso と Mahua が実質的に同一のシリコンを指していることが裏付けられています。
このことから、Calypso は Snapdragon X2 Plus または X2 Elite であることが分かり、Qualcomm チップを搭載する次世代の Googlebook はこれらを採用する可能性が示されました。
Qualcomm チップを採用して開発が進められているボード
現在、この Calypso こと Snapdragon X2 チップを搭載する Googlebook は、「Mensa」だけでなく「c1nv」というボードも開発されています。
これらはリファレンスボードとして登録されており、実際のデバイスとして登場するかはまだ分かりませんが、少なくとも 2 系統で開発が進んでいることが示されています。
一方、第 1 世代 Snapdragon X Plus / X Elite を搭載する Googlebook は、HP Googlebook 14c (Quartz)、Dell XPS 13 (Mica)、おそらく Dell の別モデル Annite の 3 つが確認されています。これまでの情報では、いずれも Snapdragon X Elite を搭載することが示されています。











