Google が販売するフィットネストラッカー「Fitbit Charge 6」において、繰り返しアラーム機能が正常に動作しない問題が、2025 年 3 月のファームウェアアップデート以降、数ヶ月にわたり未解決のままとなっています。
現在もユーザーからは、日常生活に支障をきたすとして、公式コミュニティや Reddit などで早期の対応を求める声が相次いでいます。
この問題の症状
この不具合は、Charge 6 および一部の Inspire 3 ユーザーにおいて、繰り返しアラームを設定しても、デバイス上のアイコンが有効(黄色)ではなく、無効化されたかのようなグレーアウト表示(✕印付き)になるというものです。

これにより、アラームが実際にセットされているかどうかが一見して判断できなくなり、「アラームが鳴らなかった」という報告も一部で上がっています。仕事のための起床や定時の服薬など、重要なスケジュール管理に利用しているユーザーの間で大きな混乱が生じています。
Fitbit の対応は遅れ、ユーザーの不満が拡大
問題が報告された当初、Fitbit のモデレーターはアラームの再設定やデバイスのデータ消去といった一般的な対処法を案内しました。しかし、多くのユーザーにおいて問題は解決していません。
Fitbit のモデレーターは 4 月上旬に問題をチームに報告済みであると共有し、解決に取り組んでいると発表しましたが、6 月現在も根本的な修正アップデートは配信されていません。この対応の遅れに対し、ユーザーからは「1ヶ月以上経っても問題を修正できずにいる」といった厳しい意見が寄せられています。

表示上の問題か、一部ではリセットで改善も
現状、この不具合は主にユーザーインターフェース(UI)上の表示問題と見られており、アイコンがグレーアウトしていてもアラーム自体は機能するケースが報告されています。しかし、有効・無効の状態が紛らわしいデザインは、ユーザーの信頼を著しく損なう結果となりました。
対処法として、一部のユーザーは工場出荷時リセットで改善したと報告していますが、効果がなかったり、かえって別の不具合を誘発したりするケースもあり、万全な解決策とは言えない状況です。
なお、筆者の Fitbit Charge 6 では今回報告されているような問題は発生しておらず、今のところ正常に動作しています。すべてのユーザーに影響を与えるような問題ではないかもしれませんが、多数のユーザーから報告があるため、影響の範囲は広い可能性があります。
まとめ
Fitbit Charge 6 のアラーム問題は、発生から数ヶ月が経過した今も根本的な解決には至っていません。現状、ユーザーはアラームが確実に動作するか不安を抱えたまま使用せざるを得ない状況です。アラームはスマートデバイスの基本機能の一つであるため、早期の修正アップデートが強く望まれています。