「Fitbit Charge 6」を実機レビュー。使い勝手は前モデルとほとんど変わらない

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2023年10月12日に発売となった Google & Fitbit の新しいフィットネストラッカー「Fitbit Charge 6」を購入しました。今回は前世代「Fitbit Charge 5」との使用感を比較しつつ、「Fitbit Charge 6」のレビューをお届けします。

新しい「Fitbit Charge 6」は、Fitbit 史上で最も正確な心拍数測定に加えて、前モデルにはなかった Google マップと YouTube Music の操作に対応、対応する機器に接続して心拍数をリアルタイムに表示できる機能が追加されていることが特長です。

また、本体の左側面にはサイドボタンが復活したことで操作性も少し改善したこともポイントになります。

目次

デザイン

まず、「Fitbit Charge 6」の見た目は大きな変更点はなく、スクリーンサイズや全体のサイズなども前モデル「Fitbit Charge 5」と変わりありません。変わったのは左側面に物理ボタンくらいです。

本体のサイズは18.6×38.7×11.7mm、重さはバンド込で約29gと比較的軽量で、「Pixel Watch 2」のバンド込みのおよそ半分の重さでした。

ボタンくらいと言いつつ、以前まではホーム画面に一発で戻る手段がなく、連続してスワイプしないといけないことが非常に手間でしたが、これがあることで別の画面からホームに戻りたい場合に楽になりました。またエクササイズ中に手やスクリーンが濡れていてスワイプし辛いときにもすぐホーム画面やエクササイズ測定の停止画面に移動できるのは便利です。

ただ、この小さい画面でスマートウォッチのように操作することがどこまであるのか次第で、例えば手元で通知やアクティビティの状態を確認したいという人には便利です。筆者の場合、アラームの設定やエクササイズの開始くらいしか触れないので、そのときは便利でしたがそれ以外でのボタンの有無はあまり気になりませんでした。

ちなみに操作という点では、トラッカーの[設定]から[拡大]を有効にすると、画面を3回タップすると拡大できる機能が追加されています。

背面のセンサー部分は見た目も変わらず、充電方式も前モデルと同様にマグネット式充電器で充電します。

充電器の形状も変わっておらずボタンがついたUSB-Aコネクタです。前モデルをそのまま流用することもできたので、買い替える人は地味に便利です。

機能 と 測定

続いて機能と健康測定に関してですが、 Fitbit Charge 6 は正確な心拍数が測定できるようになったことが大きな変更点とは言え、正直に言ってしまうと筆者のようなライトユーザーだとイマイチ実感できません。エクササイズやスポーツなどのアクティビティで正確な心拍なデータを必要とするユーザーであれば活用できると思います。

「Fitbit Charge 6」の主な機能は次のとおり。

  • 歩数、距離、カロリーなどのアクティビティ管理
  • 50m耐水
  • 睡眠モニタリング
  • 就寝中の皮膚温測定
  • ストレス管理&皮膚電気活動センサ
  • 血中酸素濃度測定
  • 24時間心拍測定、心拍ゾーン通知
  • GPS内蔵
  • 最長7日間のバッテリー駆動時間
  • 高心拍&低心拍の通知
  • Fitbit Pay / Suica対応
  • Google マップ / YouTube Music 操作対応
  • エクササイズ機器との接続で心拍数表示に対応

基本機能や測定できる項目については前世代から変わっておらず、Googleサービスの操作追加が追加されたのみになっています。

また、前世代から変わらず心電図機能(新出ずアプリ)は日本未対応です。そのため、Fitbit Charge 6 内のアプリに「心電図」が表示されることがありますが、記事執筆時点では利用できないことに注意してください。

バッテリー駆動時間については、筆者の使い方(22:30-6:00 おやすみモード、常時表示オフ、30〜45分のウォーキング)で、1日あたり15%あたりのバッテリー消費となりました。大体6〜7日は持つ計算になりますので、おおよそ公称通りになるかと思います。これなら平日は充電しなくてもよさそうなので、充電の手間が億劫に感じる人には良いデバイスです。

追加された機能

今回追加された機能のうち YouTube Music の操作ですが、これを操作するためには YouTube Music Premium に加入している必要があります。

Fitbit アプリからセットアップすることになりますが、おそらくFitbitアプリにログインしているアカウントとYouTube Music Premiumのアカウントが紐づいていないとトライアルの開始を促されますので注意してください。

もうひとつのGoogle マップとの連携は問題なく利用でき、スマートフォン側から目的地を設定しておけば、ルートの案内を Charge 6 で受け取ることができます。

スマートフォンを都度確認しづらい運転中や自転車、バッグのなかにスマートフォンを入れっぱなしにした状態でもマップの通知を受けられるため、これは便利になったと思います。

最後に地味な追加ポイントとしては、エクササイズ機器とペアリングすることでFitbit Charge 6 で測定した心拍数をリアルタイムに機器側に表示できるものです。

当然、対応する機器を持っていることまたは機器があるジムなどに行く必要がありますが、室内で機器を使ったエクササイズが中心なら便利ですね。

アプリ

最後にアプリですが、これは Pixel Watch などと同様に Fitbit アプリを使いペアリングや設定を行います。新しく再設計されたデザインになっており、測定された様々な数値を見たり、通知関連の設定、Charge 6 のウォッチフェイスの変更やウォレットの設定などができます。

ウォレットの設定も前モデルと同様に Fitbit Pay に対応しているクレジットカードを利用するか、Suicaを登録して使うことができます。このSuicaはFitbit用に独立しているため、メールアドレスで登録するのではなくデバイス固有で発行されます。そのため、既存のSuicaを移行させることができず新規発行となり、機種変更するときなども移行ではなく払い戻しをする必要があります。

また、ウォッチフェイスをカスタマイズできるようになりましたが、元々選べる文字盤デザインが限られていることはカスタマイズの幅が狭いので、一般的なスマートウォッチと比べて自由度は低くなっています。ごく一部ですが、 Fitbit Premium サブスクリプションに加入していないと使えないものもあります。

そのため、アプリなど設定の面でも前のモデルが大きな変更はないと言え、無料で使える範囲で言えば、Googleマップとエクササイズ機器との連携が主な追加機能でした。

まとめ

前モデルと比較してしまうと大きな変化はありませんが、より古いモデルを使っていたり、初めて Fitbit デバイスを購入するユーザーであれば、改善された心拍測定と充実した健康測定機能、最大7日間の長時間バッテリーを備え、Google マップとYouTube Music(Premium前提ですが)の操作に対応、Suicaも使え、Googleブランドのスマートトラッカーと考えれば十分おすすめできます。

とは言え、値上がりしているのも事実なので、ここまでお金を出すならやりたいこと、バッテリー駆動時間、予算次第ですが「Fitbit Sense 2」や「Pixel Watch 2」も検討する価値はあると思います。

Fitbit / Pixel Watch シリーズのレビューはこちら。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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