Google は 2025 年 6 月 6 日 (現地時間)、長期サポートチャンネル (Long Term Support : LTS) を利用している Chromebook などの ChromeOS デバイスに向けて、ChromeOS 132 LTS の新たなマイナーアップデートの展開を開始しました。
このアップデートには合計 6 件のセキュリティ修正 が含まれており、Chrome ブラウザのバージョンは 132.0.6834.225 (プラットフォームバージョン: 16093.107.0) へと更新されます。
セキュリティ修正の内容
今回のアップデートで修正された主なセキュリティ脆弱性は次のとおりです。
- CVE-2025-4664 (深刻度: 高): Loader における不十分なポリシー適用
- CVE-2025-5419 (深刻度: 高): V8 における境界外の読み書き
- CVE-2024-53164 の修正
- CVE-2024-56770 の修正
- CVE-2024-53125 の修正
- CVE-2023-52926 の修正
これらの修正、特に深刻度「高」とされている V8 (JavaScript エンジン) の脆弱性への対応は、悪意のあるウェブサイトからデバイスを保護する上で極めて重要です。LTS を利用しているユーザーは、安定性と安全性を維持するために早めのアップデート適用が推奨されます。
LTS (長期サポート) チャンネルとは
LTS (長期サポート) チャネルは、機能の安定性を重視し、6 ヶ月ごとにメジャーアップデートを受け取るリリースチャンネルです。通常の Stable (安定版) チャンネルよりもアップデートの頻度が少ないため、企業や教育機関など、安定したバージョンを長期間利用したい場合に適しています。
前回のマイナーアップデート (132.0.6834.223) が 5 月にリリースされたことから、Google が LTS チャネルに対しても継続的かつ迅速にセキュリティアップデートを提供している姿勢がうかがえます。
なお、次回の LTS 向けメジャーアップデートは、2025 年 10 月 14 日に ChromeOS LTS-138 への更新が予定されています。
ChromeOS 132 LTS に含まれる、ChromeOS 127 から ChromOS 132 までの変更点やアップデートについては、以下の記事でもまとめています。
出典: Chrome Releases