Google は 2026 年 4 月 29 日(現地時間)、安定性を重視する長期サポートチャンネル(Long-term Support : LTS)を利用している多くの ChromeOS デバイスに対し、ChromeOS LTS 144 のマイナーアップデートの配信を開始しました。
今回のアップデートにより、ブラウザのバージョンは 144.0.7559.249 、プラットフォームバージョンは 16503.81.0 へと更新されます。
LTS 環境を設定している Chromebook や ChromeOS Flex デバイスには、今後数日かけて順次アップデートが展開される見込みです。
セキュリティ修正の内容
今回のマイナーアップデート(144.0.7559.249)は、システムの安全性を維持するためのセキュリティ修正を目的としています。
公開されたリリースノートによると、深刻度が「Critical(致命的)」と評価された 1 件を含む、以下の 4 件の脆弱性に対する修正が行われています。
- CVE-2026-6297 (深刻度:Critical) : Proxy における Use after free
- CVE-2026-4456 (深刻度:High) : Digital Credentials API における Use after free
- CVE-2026-4680 (深刻度:High) : FedCM における Use after free
- CVE-2026-4675 (深刻度:High) : WebGL におけるヒープバッファオーバーフロー
今回のアップデートでは、深刻度が Critical と評価されている Proxy コンポーネントの脆弱性修正が含まれており、メモリ管理の不備を突かれることで、任意のコード実行などを引き起こされるリスクがあります。
LTS チャンネルを利用している企業や教育機関の管理者は、安全な運用環境を確保するため、速やかにアップデートを適用することをおすすめします。
ChromeOS の LTS とは
ChromeOS では、更新頻度と安定性に応じて複数のチャンネルが提供されています。その中でも LTS (Long-term Support) は、企業・教育機関が安定した環境で長期間運用できるよう設計されたチャンネルで、約 6 ヶ月ごとに機能追加を含むメジャーアップデートが行われます。
メジャーアップデートの間は、今回のような脆弱性修正を中心としたマイナーアップデートが提供され、デバイスの安全性と安定性を維持できるようになっています。
なお、LTS の次期バージョン候補として LTC (Long-term Support Candidate) チャンネルも用意されており、管理者が事前に検証を行うことが可能です。


