Adobe は写真編集アプリ Lightroom にいくつかの新しい生成 AI ツールを追加しており、ユーザーがワンクリックで写真から不要なオブジェクトを削除できる「生成削除 (Generative Remove)」の導入を発表しました。この機能は Lightroom のデスクトップ、モバイルだけでなく、Web 版でも利用できるため、Chromebook を使って Lightroom に保存された写真で「生成削除」を行うことができます。
現在、早期アクセスの生成 AI 機能として提供されており、すでに Web 版でも機能が利用できるようになっています。この機能を使うことで、Pixel ユーザーが Google フォトで利用できる「消しゴムマジック」のようにワンクリックで写真から不要なオブジェクトを削除することができます。
実際に Chromebook を使って Web 版 Lightroom で「生成削除」を試してみたところ、問題なく動作します。クラウドベースなのでやや処理に時間がかかるかもしれませんが、大きな問題はありません。以下は簡単な操作ですが、Web 版 Lightroom の生成削除機能を使って画像の左下にある Pixel Buds Pro を消したところです。
Google フォトの消しゴムマジックとどちらが良いかは悩ましいところですが、あちらは生成AI関連機能を Web 版では利用できない(Androidアプリ版なら一部使える)ため、ブラウザですべて完結させたければ Lightroom となります。とは言え、他のサービスでも AI 機能を使ったオブジェクトの削除が使えるものもあるため、Adobe ユーザー(主に Lightroom と Photoshop)かつ Chromebook ユーザーであれば、この機能はうまく活用できると思います。
なお、生成削除機能はベータ版の間は無料で使用できますが、Firefly ベースで構築されているツールになるため、正式リリース後は Firefly プレミアムプラン(680円/月)以上のサブスクリプションが必要になる可能性が高いことに注意してください。