当初、Intel Panther Lake を搭載する Chromebook Plus になることが予想されていた開発ボード「Felino」ですが、先日 Google が新カテゴリ「Googlebook」を発表したことで、その一モデルとして位置づけられることが確認されました。
この「Felino」は、2024 年 12 月に最初に開発が始まり、2025 年 3 月に最初の情報をお伝えしていますが、2025 年 9 月に公開された出荷マニフェスト (NBD) にスペック情報が含まれていたことが改めて報告され、これまでに確認されている Panther Lake 搭載の Chromebook Plus (Googlebook) の仕様を裏付けることとなりました。
出荷記録に残されたスペック情報
出荷マニフェストに記録されていた Felino の構成は以下のとおりです。
- ディスプレイ : 16 インチ
- メモリ : 32GB(LPDDR5X)
- ストレージ : 1TB
- マザーボード ID : Q7AP(Panther Lake 12 Xe3 コア GPU 構成)
これまでに開発コードから、15.6 インチ以上のモデルになることやテンキーを搭載する可能性が示されていましたが、14 インチにも対応するよう設計されています。
また、Google は開発において様々なテストを行うため、記録されているスペックが必ずしも反映されるとは限らず、最終的な製品ラインナップでは異なる構成が採用される可能性があります。
12 Xe3 コア GPU はハイエンド SKU に相当
マザーボード ID「Q7AP」は Panther Lake の中でもハイエンドに位置する PTL-H 上位 SKU に対応しており、4P + 8E + 4LP-E の 16 コア CPU と 12 基の Xe3 GPU コアを備えます。
一般的な PTL-U(省電力モデル)の GPU コア数が 4 基であることと比べると、グラフィックス性能の面で大きく異なります。
なお、AOSP (Android Open Source Project) のコードからは、Intel Core Ultra 5 335 (8 コア) と 16GB RAM を搭載することも示されているため、今回の情報はあくまでも最大構成を示している可能性が高いです。
現在 Felino について分かっていること
Felino は Panther Lake 向けリファレンスボード「Fatcat」から最初期に派生したモデルで、クラムシェルタイプの Googlebook として開発が確認されています。
Felino がどのメーカーのデバイスかはまだ分かっていませんが、採用されるバッテリーの型番から Acer 製になる可能性が示されていました。


ただし、同じく Panther Lake を搭載する「Moonstone」がブート画面のロゴ情報から Acer 製になることが確認されています。そのため、同じチップでわざわざ 2 つのデバイスを用意する理由がなく、Felino が Acer になるかはまだわかりません。
Panther Lake と Wildcat Lake の開発が進む
Googlebook は、Intel と Qualcomm、MediaTek の 3 社がチップセットを供給し、Acer、ASUS、HP、Dell、Lenovo の 5 社と共同開発されています。
現在、Intel のチップセットには Panther Lake だけでなく Wildcat Lake を搭載するデバイスの開発も確認されており、ハイエンドとより手頃な価格帯の 2 カテゴリで提供される可能性があります。
Intel Panther Lake を搭載するモデル
- Felino(フェリーノ):クラムシェルタイプ
- Francka(フランカ):コンバーチブルタイプ
- Kinmen(キンメン) : クラムシェルタイプ
- Lapis(ラピス): ASUS のクラムシェルタイプ
- Ruby(ルビー): Lenovo のクラムシェルタイプ
- Moonstone(ムーンストーン):Acer のクラムシェルタイプ
Intel Wildecat Lake を搭載するモデル
- Ojal : クラムシェル
- Matsu : コンバーチブル
- Ocicat
- Kodkod : クラムシェル
なお、以前 Google の採用情報から明らかになった AL Entry、AL Mass Premium、AL Premium という 3 つの区分で言えば、Panther Lake が最上位の AL Premium、Wildcat Lake が AL Entry となることが考えられます。
まとめ
現時点では、Felino がどのメーカーのデバイスになるか、またスペックの詳細も明らかになっていません。
ただ、今回の出荷マニフェストの記録は、Googlebook のプレミアムラインが Panther Lake のハイエンド SKU を採用する方向で開発が進んでいることを改めて示すものです。
Googlebook の詳細は今秋の発売に合わせて明らかになる見込みでです。
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