現在、MediaTek のハイエンドプロセッサである Kompanio Ultra 910 を搭載した新しい Chromebook タブレットの開発が進行しています。
コードネーム 「Sapphire」 と呼ばれるこのデバイスは、当初 Google の純正タブレット復活かと期待されていましたが、最近の開発コードから Lenovo 製であることが確定しました。
これまでに判明している仕様では、13 インチディスプレイやワイヤレス充電式の USI ペン、 LED ライトバーを備えるなど、ハイエンドな Chromebook タブレットになることが予想されます。
Kompanio Ultra 910 と 13 インチディスプレイを搭載
「Sapphire」 は、Lenovo Chromebook Plus 14 などで採用されている Kompanio Ultra 910 を搭載したリファレンスボード 「Tanjiro」 をベースに開発されています。
過去のレビュー記事でお伝えした通り、Kompanio Ultra は高いパフォーマンスと優れた電力効率を両立しているため、タブレット形状でありながら Chromebook Plus と同等以上の動作が期待できます。
また、Chromium Gerrit のコードから、BOE 製の 13 インチディスプレイパネルが採用される可能性が高いことも分かっています。
Lenovo からは 2021 年に 13.3 インチの IdeaPad Duet 560 Chromebook がリリースされていますが、Sapphire はこれをさらに高性能化・長時間駆動化させた立ち位置になる可能性があります。
解像度やリフレッシュレートの詳細はまだ不明ですが、使用されるブランドロゴなどが従来よりも高解像度への対応が進められていることから、少なくとも FHD 以上の解像度(QHD+ あたり)が期待できます。
ワイヤレス充電 USI ペンと LED ライトバー
「Sapphire」 のハードウェア的な特徴として、タブレット側面にマグネットで装着してワイヤレス充電ができる USI ペンへの対応が挙げられます。
これは以前 HP Chromebook x2 11 で採用されていた NXP 製 NFC コンポーネントと同じ仕組みを利用しており、ペンのバッテリー管理や置き場所を意識せずに使える実用的な機能です。
さらに、背面にはフルカラー対応の LED ライトバーが搭載される予定です。初代 Chromebook Pixel などを思い出させるデザインですが、過去に Lenovo の IdeaPad Slim 560i Chromebook でもバッテリーインジケーターとしてライトバーが採用された例があり、単なる装飾ではなく実用的なステータス表示として機能すると思われます。
コード上では Solid Colors や Rainbow Cycle など 8 種類の点灯パターンが確認されています。
その他に分かっていること
また、「Sapphire」には次のような仕様を備えることが確認されています。
- 電源ボタンに内蔵された指紋センサー
- 周囲光センサー
- 2 つの USB-C ポート
- 最大 65W の充電対応
- 最大 15W で給電可能
- 4 つのスピーカー
- サブ電源(バッテリー)を内蔵した着脱式キーボード
とくにキーボードに関しては、実際にどのような形状になるかは不明ですが、これまでの Chromebook のアプローチとしては初めてサブバッテリーを搭載する可能性が示唆されています。通常は、キーボードは Chromebook 側からの給電によって動作しますが、「Sapphire」はキーボードに独立したバッテリーが搭載される可能性があります。
Aluminium OS への移行と今後の展開
このタイミングで高性能タブレットが開発されている背景には、Google が 2026 年のリリースを目指して進めているとされる Aluminium OS の存在があると考えられます。
また、これまでの Chromebook タブレットは教育現場や一般ユーザー向けのミドルレンジモデルが主流でした。しかし 「Sapphire」 はハイエンドを狙った構成であり、法人市場もターゲットになる可能性があります。
発売時期や価格は未定ですが、すでに Lenovo や Acer から Kompanio Ultra 搭載機がリリースされていることや開発の進み具合から考えると、2026 年の登場に期待ができます。
まとめ
これまでの情報を整理すると、Lenovo が開発を進めている Chromebook タブレット 「Sapphire」 は、Kompanio Ultra 910 や 13 インチディスプレイ、ワイヤレス充電対応の USI ペン、特徴的な LED ライトバーを搭載するハイスペックなデバイスになる可能性が高いと言えます。
従来の教育市場や一般向けを中心としたモデルとは一線を画し、法人市場での活用も十分に視野に入るハイエンドな仕上がりが期待できます。また、2026 年のリリースを目指して Google が開発を進めているとされる Aluminium OS への移行を見据えたデバイスである可能性もあり、ChromeOS の大きな転換期を象徴する 1 台になるかもしれません。
現時点で発売時期や価格は未定ですが、すでに Lenovo や Acer から Kompanio Ultra 搭載機が登場しているため、順調に開発が進めば年内の発表も期待できます。引き続き、新しい情報が分かり次第お伝えします。
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