2026 年 4 月 2 日、Google は中古デバイスのマーケットプレイスを運営する Back Market と提携し、古い Windows や Mac に ChromeOS Flex を簡単にインストールできる USB メモリを 3 ドルで提供するパイロットプログラムを正式に発表しました。
以前当サイトでもお伝えしたこの取り組みは、ハードウェアとして機能するものの OS のサポートが終了したデバイスを再利用し、電子廃棄物(e-waste)を削減することを目的としており、Google は Windows 10のサポート終了に伴う「PCのゴミ化」を防ぐためであることを強調しています。
現時点では、海外市場で限定 3,000 本の販売数となっており、今後の広範囲での展開についてはまだ未定です。
更新情報
2026 年 4 月 5 日: Backmarket ではすでに売り切れとなりました。
ChromeOS Flex を手軽に導入できる 3 ドルの USB メモリ
ChromeOS Flex は、Google が提供する軽量でセキュアなクラウドファーストのオペレーティングシステムです。
通常の Chromebook (ChromeOS デバイス) とは異なり、Android アプリのサポートがないといった制限はあるものの、標準的な ChromeOS のコア機能を提供し、スペックの低い古いコンピュータでも動作するように設計されています。
通常、ChromeOS Flex をインストールするには、ユーザー自身で専用の拡張機能を使ってインストール用 USB メモリを作成する手間がかかります。今回 Back Market から発売される 3 ドルの USB メモリを使えば、そのプロセスが簡略化されます。

この ChromeOS Flex インストール用 USB メモリは、海外の Back Market にて販売が開始しています。
初期段階のパイロットプログラムであるため、販売数は限定 3,000 本となっており、主なターゲット層として販売者、購入者、学校、および中小企業が想定されています。需要次第では今後さらに拡大される可能性があります。

すでに Windows 10 のサポートが終了している現在、ハードウェア自体は問題なく機能するにもかかわらず、セキュリティ上の懸念から手放さざるを得ない PC が多数発生しています。
メモリやストレージの価格が高騰し、新しい PC への買い替えコストが上昇している状況を考慮すると、約 3 ドルで安全なウェブベースの環境を構築できるこのアプローチは、多くのユーザーにとって現実的で有力な選択肢になると思われます。
電子廃棄物の削減とデバイスの寿命延長
今回の提携の背景には、電子廃棄物問題があります。国連訓練調査研究所(UNITAR)によると、2022 年には世界で 6,200 万トン以上の電子廃棄物が発生しており、その増加ペースはリサイクルのペースを上回っています。
Back Market の CEO である Thibaud Hug de Larauze 氏は、「既存のテクノロジーの寿命を延ばすことは、電子廃棄物を減らす最も即効性のある方法の一つです」と述べています。
Google のシニアディレクターである Alexander Kuscher 氏も、何百万台ものノート PC がハードウェアとしては問題ないにもかかわらず OS のサポート終了を迎えている現状を指摘し、このパイロットプログラムがユーザーの節約と廃棄の削減につながることを説明しています。
近年、AI やアプリケーションの処理能力がデバイスのローカル環境からクラウドへと移行しています。そのため、適切なソフトウェアがあれば、古いマシンでもクラウドへのアクセスポイントとして機能します。
また、Googleは今回の発表で、「最も持続可能なデバイスは、すでにあなたの手の中にあるものだ」というメッセージを発信しています。
デバイスの新規製造には大きな環境負荷がかかりますが、すでに製造されたデバイスを長く使うことでハードウェアの廃棄を防ぎ、排出量を抑えることができます。さらに公式データとして、ChromeOS は他の同等のシステムに比べて平均で 19% のエネルギー消費を削減できることが明らかになっています。
まとめ
Back Market と Google による 3 ドルの ChromeOS Flex インストール用 USB メモリは、古いデバイスの寿命を延ばすための実用的な手段となります。
現時点では海外市場における限定的なパイロット版としての展開ですが、これが広く普及すれば、学校や企業だけでなく、古い PC を再利用したい一般ユーザーにとっても有益なツールになることが期待されます。
日本においても、サポートの終了した Windows デバイスから ChromeOS Flex へのリプレイスは効果的な選択肢ですので、今後の登場に期待です。


