以前から開発状況をお伝えしているコードネーム「Sapphire」という Chromebook タブレットについて、これまで Google 純正デバイスの復活や Pixel Tablet の後継機となる可能性が期待されていましたが、最新の情報により、このデバイスは Lenovo によって開発されていることが確定しました。
これまでの経緯
当初、「Sapphire」が Google 製ではないかと期待されていた最大の理由は、背面に搭載される「4 色の LED ライトバー(Light bar)」の存在です。
この機能はかつての Chromebook Pixel や Pixelbook、あるいは Pixel C タブレットといった Google 純正デバイスの象徴的なデザインであったため、Google が再びハードウェアに戻ってくるのではないかという期待を集めていました。
しかし、LED ストリップ(ライトバー)自体は Google だけが採用していたわけではなく、過去には Lenovo も「IdeaPad Slim 560i Chromebook」などでバッテリー残量を表示する同様のインジケーターを採用していた実績があります。
そのため、必ずしも Google 製であるとは限らない状況でしたが、Chrome Unboxed の Cromium Gerrit での発見により、開発担当が Lenovo であることがはっきりと示されました。
これは Sapphire に Lenovo のロゴが追加されたことから明らかになりました。

また、このロゴは Chromebook が起動するときの画面(ブート画面)で読み込まれることを示すコードも確認されています。

期待されるハイエンドな仕様
これまでの開発状況から、「Sapphire」には MediaTek のハイエンドチップ Kompanio Ultra 910 を採用したタブレットタイプになることが示されています。
今回、「Sapphire」が Lenovo 製であるとすれば、Lenovo からは「Chromebook Plus Gen 10」に続く、2 機種目の Kompanio Ultra 搭載機となります。
このほか、4 色の LED ライトバーだけでなく、マグネット着脱のワイヤレス充電式 USI スタイラスペンのサポートなども確認されています。
これまでの Chromebook タブレットは、「Google Pixel Slate」や「HP Chromebook x2」などごく一部を除き、ほとんどが教育市場向けのエントリーモデルから一般ユーザー向けのミドルレンジとなっていました。
しかし、今回の「Sapphire」はハイエンドに位置するため、従来の一般・教育市場だけでなく法人市場もターゲットになる可能性があります。
次世代の「Aluminium OS」との親和性にも期待
このタイミングで高性能なタブレットが投入される背景として考えられるのは、Google が進めているとされる「Aluminium OS」の存在があります。
これは ChromeOS のカーネル等を Android ベース(Android Linux Kernel)へと移行させる計画で、開発リソースの共通化や、AI を軸に構築することで、最新の AI 機能やソフトウェアアップデートをすばやく ChromeOS へ展開することが目的と言われています。
この「Aluminum OS」は、2026 年のリリースを目指しているとも言われており、Lenovo がこのタイミングで「Sapphire」の投入を準備していることは、将来的な連携も意識している可能性があります。
まとめ
今回、開発中の Chromebook タブレット「Sapphire」は、Google 製ではなく Lenovo 製であることが示されました。
Pixelbook の復活はないことは残念ですが、「Sapphire」自体は依然として大きな期待を持てる一台です。
現時点では発売時期は未定ですが、すでに Lenovo と Acer から Kompanio Ultra 搭載機はリリースされており、開発も順調であることから、年内の登場にも期待ができます。



