Google は Lenovo から発表された Kompanio Ultra 910 を搭載する Chromebook Plus 14 (14″, 10) に合わせて、Chromebook Plus 向けの新しい AI 機能を多数発表しました。
すべての Chromebook Plus に展開される新しい AI 機能
今回の発表では、すべての Chromebook Plus 向けに提供される新しい AI 搭載機能が紹介されています。 これらの多くは ChromeOS に直接統合され、日常的なタスクをさらに簡単にします。
かこって検索 (Select to search with Lens)
画面に表示されているものなら何でも、ランチャーボタンを長押しして選択するだけで、すばやく検索して情報を得ることができます。
テキストキャプチャ
画像に含まれるテキストを自動で認識し、編集可能なテキストとして抽出します。手書きのレシピからショッピングリストを Google ドキュメントに作成したり、招待状から Google カレンダーに予定を自動入力したりすることが可能です。
クイックインサートキーによる画像生成と挿入
新しいキーを使って、作業の流れを止めることなく、AI による画像の生成や、写真、絵文字などをドキュメントやプレゼンテーションに直接挿入できます。
文書読解サポートの簡略化
従来の長文要約機能に加え、新たに「simplify (簡略化)」ボタンが追加されました。 これにより、専門用語などが含まれる複雑な文章を、より平易で理解しやすい表現に変換できます。
Google AI Pro プランと NotebookLM
Chromebook Plus の購入者には、Gemini in Gmail や Docs などが利用できる Google AI Pro プランが12ヶ月間無料で提供されます。 これについては こちらの記事 で詳しく紹介しています。
また、シェルフから直接 NotebookLM を起動し、リサーチやライティングの支援を受けることも可能です。
最適化されたアプリとゲーム
Netflix のゲーム Squid Game: Unleashed や、AI 写真編集ソフト Luminar が Chromebook の大画面やキーボード・マウス操作に最適化されて登場します。 なお、Chromebook Plus を購入すると、Luminar を 3 ヶ月無料で利用できる特典もあります。
Lenovo Chromebook Plus 14 専用のソフトウェア機能
なお、今回発表された新しい Lenovo Chromebook Plus 14 には、デバイス上の機械学習を活用し、日々の作業効率を向上させるために設計された、2 つの独自のソフトウェア機能が搭載されています。
スマート グルーピング (Smart grouping)
開いている大量のタブとドキュメントを、AI が現在のタスクに基づいて自動的に論理的なグループへと整理します。 これにより、複数のプロジェクトを切り替える際の管理が非常に簡単になります。
ギャラリーアプリの AI 画像編集
デバイスに保存されている写真ライブラリ内で、直接 AI を活用した高度な画像編集が可能です。 ワンクリックで画像の背景を削除したり、写真の一部を切り抜いてステッカーを作成したりといった作業が簡単に行えます。
さらに、NASA との提携により Lenovo Chromebook Plus 14 専用に作成された木星のカスタム壁紙も提供されます。 この壁紙は、木星の昼、夜、日没、日の出の時間帯に応じて、それぞれ異なるオーロラの様子を描き出します。
まとめ
今回の内容は、Google が米国で 2025 年 6 月 17 日に開催した Chromebook Showcase で発表したものです。特に、すべての Chromebook Plus で利用可能になる「かこって検索」や「テキストキャプチャ」などは便利な機能となりそうです。
なお、冒頭でお伝えしたように、同時に MediaTek Kompanio Ultra 910 を初めて搭載した「Lenovo Chromebook Plus 14 (14”, 10)」も発表されました。
出典: Google
