MediaTek MT8189 搭載 Chromebook が多数開発中。新たに5つのボードが追加

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MediaTek の未発表チップセット「MT8189」を採用した Chromebook の開発ベースボードである「Skywalker」から、新たに 5 つのボードが開発に取り組んでいることが報告されました。

この情報は Chrome Unboxed によるもので、昨年から MT8189 を搭載する Chromebook の開発が進められていることは報告されていましたが、新たに開発ボードが追加されたことで、今年に入ってからはその開発がさらに進んでいることを示唆しています。

目次

MediaTek MT8189 とは

MediaTek MT8189 は、MediaTek が開発中とされる未発表の SoC (System on a Chip) です。日本では Lenovo Chromebook Duet 11 Gen 9 に搭載されている Kompanio 838 (MT8188) の後継チップと予想され、性能の向上が期待されています。

MT8189 の正確なコア仕様はまだ不明ですが、最近の MediaTek はモデルナンバーのわずかな増加でも、大幅な性能向上を実現してきた実績があります。そのため、この MT8189 が電力効率とパフォーマンスのバランスに優れた新世代の ARM 搭載 Chromebook のきっかけになるかもしれません。

Skywalker ベースボードとは

Skywalker」とは、Google と MediaTek が MT8189 チップを ChromeOS で動作させるために使用している基礎開発ボードです。これまで数ヶ月にわたりその進捗が追跡されてきました。

これまではこの「Skywalker」ボードのみが確認されていましたが、今回の報告では、「Skywalker」をベースとした以下の 5 つの新しいボードの存在が確認されています。

これらの新しい開発ボードの登場は、MT8189 の開発が本格化していることを明確に示しています。

現時点では、これらのボードがどのようなデバイスになるかはわかりません。それぞれ独自の Chromebook、ChromeOS タブレット、またはデタッチャブル型デバイスになる可能性が残されています。

また、これほど多くの派生デバイスが存在するということは、複数のメーカーが MT8189 を用いた開発に関心を示し、実際に進めている可能性も示唆しています。

まとめ

MediaTek MT8189 の正確な仕様や、これらの新しい開発ボードがどのような形状の製品になるのかはまだ不明です。

しかし、複数のデバイス開発が進んでいることは事実で、ARM 搭載 ChromeOS デバイスの選択肢が今後増えることが期待できそうです。

なお、MediaTek のライバルとなる Qualcomm も Snapdragon X Plus を搭載した ChromeOS デバイスの開発に着手し始めており、どちらのデバイスも年内に登場するかはわかりませんが、将来的には ARM 搭載 Chromebook の数がさらに増える可能性があります。

出典: Chrome Unboxed

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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