AI 搭載の写真編集アプリ「Luminar」シリーズが、ついに Android スマートフォンおよび Chromebook 向けにも「Luminar : フォトエディタ」として Google Play ストアでリリースされました。
これまでデスクトップ版 (Windows/Mac) や iOS 版 (Luminar Mobile) で高い評価を得てきた Luminar は、高度な編集スキルがなくてもプロ並みの写真編集が手軽に行えることで知られています。
今回の Android 版の登場により、Chromebook ユーザーにとっても強力な写真編集の選択肢が増えることになります。
「Luminar フォトエディタ」とは?
Luminar フォトエディタは、写真編集ソフトウェア開発で知られる Skylum 社が Google と提携して発表しました。
このアプリの最大の特長は、AI を活用した編集ツールで、従来は専門知識や複雑な操作が必要だった高度な写真編集も、数タップの簡単な操作で実現できます。

また、冒頭でもお伝えしているように、Luminar フォトエディタは、スマートフォンだけでなく、タブレット、折りたたみ式スマートフォンといった多様な Android デバイスだけでなく、Chromebook でも利用できるように最適化されています。
主な機能
Luminar フォトエディタは、AI を活用したユニークな機能と、基本的な写真編集ツールをバランス良く搭載しています。例えば、次のような AI ツールは Android 版でも使うことができます。
- SkyAI: 曇り空を見事な空にシームレスに置き換え
- EnhanceAI:スライド一つで色、トーン、明瞭度を調整
- StructureAI: 隠れたディテールを引き出し、コントラストとテクスチャを向上
- RelightAI: 照明条件を自在にコントロール
- SkinAI: 肌を自動的にレタッチし、きれいで滑らかな仕上がりに
- BodyAI: 体型を自然に補正、ボリューム調整
また、写真編集の基本ツールには次のようなものがあります。
- カーブ: 色とトーンを精密に調整
- ディテール: ワンタップで細部を際立たせる
- クロップ: トリミング、回転、反転で理想の構図を実現
- ランドスケープ: 風景を鮮やかに加工、ゴールデンアワー効果やフォリッジ強調も簡単
- モノクローム: カラー写真を芸術的な白黒作品に
- 消去: 不要な要素を簡単に除去
- フィルター: 写真に独自のスタイルを加える多彩なエフェクト
- RAWファイル対応: RAW画像をそのまま編集して最大画質を維持
Chromebook で Luminar フォトエディタが使えるメリット
Chromebook で Luminar フォトエディタが使えるようになったことで、いくつかのメリットがあります。
例えば、同じ Android アプリでも Google フォトの編集機能では物足りない場合や、Adobe Photoshop の Web 版だと使いづらいというユーザーには、良い代替アプリになります。

筆者も少しだけ触ってみましたが、Google フォトの Android アプリよりも動作は安定しており、かなりスムーズに AI 機能や編集結果が反映されます。

また、Chromebook に最適化されていることで、数は少ないですがキーボードショートカットを利用することもできます。

さらにファイルマネージャーは ChromeOS のネイティブアプリ(ファイル)と統合されているため、とくに手間なく Chromebook 上のファイルや Google ドライブ上のファイルにアクセスすることができる点もメリットです。
対応する画像ファイルが多いこともポイントで、筆者が確認できた範囲では .tif、.pjp、.pjpeg、.jtif、.ico、.gif、.svg、.apng、.jpg、.xbm、.svgz、.tiff、.png、.bmp、.jpeg、.webp、.avif、そして RAW ファイル(少なくとも .dng)のサポートを確認できました。
一方、デメリットとしたら Google フォトに直接アクセスすることができないため、画像を編集するには毎回ファイルアプリ経由にする必要があることや、バッチ処理はできないことでしょうか。ただ、扱いとしては Photoshop の代替になるため、これらはさほど問題にはならないと思います。
価格について
Luminar フォトエディタは Google Play ストアからダウンロード可能です。日本における価格は以下の通りです。
- 月間プラン: 600 円
- 年間プラン: 3,580 円(月額換算 約 298 円)
- 永久ライセンス: 7,100 円
AI 機能が豊富なアプリであるため、サブスクリプションモデルが中心となっています。ただし、無料トライアルは年額プランを選択した場合にのみ利用可能となっており、全ての機能を試してから購入を判断したいユーザーにとっては、少しハードルが高いかもしれません。
なお、2025 年 5 月 20 日時点では、アプリ公開記念セールにより永久ライセンスが 2025 年 5 月 26 日までは 25% オフの 5,280 円で購入することができます。
まとめ
Luminar フォトエディタの登場により、Android ユーザー、特に Chromebook ユーザーにとって、本格的かつ手軽な写真編集の選択肢が大きく広がりました。
これまで Chromebook を使っていて、Google フォトや Adobe 以外の写真編集アプリを探していたユーザーには、良い選択肢になると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
なお、筆者は早速永久ライセンスを購入したので、またどこかでレビューを投稿しようと思います。