今回の記事ではGoogleのクラウドゲーミングサービス(クラウドゲーム)向けというカテゴリとして、各メーカーからリリースされているChromebookを紹介していきます。まだ機種が少ないため、おすすめ機種としてピックアップしているわけではないことをご了承ください。
もともとインターネットと接続することで真価を発揮するChromebookとクラウドゲーミングとの相性は良く、ここで紹介するChromebookはゲームプレイ向けに機能や性能が、一般的なChromebookよりもゲーミングデバイス寄りとなっていることが特長です。
日本発売済み
まずは日本国内で発表・発売済みのゲーミングChromebookです。記事執筆時点(2023/01/09)では、まだ1機種のみとなっています。
ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip CX5501
Acer、Lenovoとともに第1弾の”ゲーミングChromebook”としてリリースされたのが「ASUS Chromebook Vibe CX55 Flip (CX5501)」です。この機種はすでに日本国内でも販売されています。主なスペックは次のとおり。
- 15.6インチ フルHD タッチスクリーン
- コンバーチブルモデル
- 144Hzリフレッシュレート
- Core i3-1115G4 or Core i5-1135G7
- 8GB RAM / 128GB PCIe SSD
- Wi-Fi 6 / BT 5.0
- USB-C ×2、USB-A、HDMI、microSDカードスロット
- テンキー付き、バックライトキーボード、アンチゴーストキー
- USIペンサポート
- 357.6 × 240.7 × 1.85mm
- 1.95kg
Chromebookでは初となる144Hzリフレッシュレートを採用したハイエンドモデルで、価格はCore i3モデルが89,800円、Core i5が108,909円となっています。
この機種については実機レビューをまとめていますので、詳細はそちらをご覧ください。
結論として、144Hzリフレッシュレートを(少なくとも現時点で)活かすことができないため、やや宝の持ち腐れ感は否めません。
国内未発表
続いて日本では未発表のゲーミングChromebookです。記事執筆時点(2023/01/09)では、3機種あります。
Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook 16
前述のASUS、Acerのモデルとともに発表されたゲーミングChromebook第1弾のうち一つが「Lenovo IdeaPad Gaming Chromebook 16」です。主なスペックは次のとおり。
- 16インチ 2560×1600 IPS タッチスクリーン
- 120Hzリフレッシュレート
- Core i3-1215U / i5-1235U
- 8GBRAM
- 128GB eMMC / 256GB〜512GB PCIe SSD
- Wi-Fi 6E / BT 5.0
- USB-C ×2、USB-A ×2、HDMI、microSDカードスロット
- テンキー付き、RGBバックライトキーボード
インテル第12世代のCore i3もしくはCore i5を採用しますが、8GBRAMモデルのみとクラウドを前提としているのが良くわかるChromebookです。またRGBバックライトキーボードとテンキーを備えており、ゲーミングデバイスらしい仕上がりになっています。
すでに米国Amazonでも販売されており、日本直送対応で590ドル〜という価格になっています。
Acer Chromebook 516 GE
前述のASUS、Lenovoとともに発表された第1弾の最後の一つが「Acer Chromebook 516 GE」です。スペックは次のとおり。
- 16インチ 2560×1600 100%sRGB IPS
- 120Hzリフレッシュレート
- Core i5-1240P / i7-1260P
- 8GBRAM / 16GBRAM
- 最大256GB PCIe NVMe SSD
- HDウェブカメラ
- RGBキーボード、アンチゴーストキー
- Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.2
- USB-C×2、USB-A、HDMI、Ethernet
前述のLenovoと同じ16インチモデルでインテル第12世代Core i3とi5を搭載しますが、こちらはUシリーズではなくPシリーズを採用している点が異なります。16GBRAMモデルやRGBキーボード、Ethernetも搭載し、よりゲーミングデバイスらしくなった1台と言えます。性能が上がった分、バッテリー駆動時間が他のモデルと比べて短いというデメリットもありますが、サイズ的にも拠点間の移動くらいで電源接続しながら据え置きで使うほうがよいでしょう。
米国ではすでに販売を開始していますが、入手経路がBestbuyのみとなっているため難易度が非常に高いのがネックです。
※記事執筆時点で筆者はBestbuyから転送利用で手配をしています。無事に購入できればレビュー予定です。
ASUS Chromebook Vibe CX34 CX3401
CES 2023 で発表されたばかりの新モデルが「ASUS Chromebook Vibe CX34 Flip」です。
- 14インチ 1920×1200
- 144Hzリフレッシュレート
- Core i3-1215U / i5-1235U / i7-1255U
- 8GB / 16GB RAM
- 128GB / 256GB / 512GB SSD
- USB-C×2、USB-A×1、HDMI
- Wi-Fi 6E Bluetooth 5.2
- RGBバックライトキーボード、アンチゴーストキー、MIL-STD 810H、本体収納式スタイラスペン
名前のとおり国内発売済みの「ASUS Chromebook Vibe CX55 CX5501」の兄弟機と言えますが、CPUもインテル第12世代となり、アスペクト比16:10の14インチディスプレイやRGBバックライトキーボードなどを採用し、よりゲーミングモデルらしくなりました。
こちらも米国ですでに販売を開始しており、米国AmazonではCore i5/8GB RAM/256GBストレージモデルを日本直送対応で約770ドルから購入可能です。
クラウドゲーミングサービスとは?
最後に、クラウドゲーミング または クラウドゲーム とは目の前にあるコンピューター(ここではChromebook)でゲームを動かすのではなく、クラウド上にあるコンピューターでゲームを動かし、それをストリーミング配信してプレイできるサービスです。
そのためChromebookのようにゲームをインストールすることができなかったり、推奨スペックより低いデバイスであっても重たいタイトルをプレイすることができる点がメリットです。さらにインターネット回線があれば、Chromebookを持ち運ぶだけでどこでもプレイすることができます。
日本国内では、ChromebookでクラウドゲーミングをプレイするならnVidiaのGeForce NOWかマイクロソフトのXbox Cloud Gamingになると思いますが、情報量の多さや安定性からGeForce NOWが有力候補です。
ただ、GeForce NOWの場合はゲームをプレイするためにはSteamやEpic GamesなどでGeForce NOWに対応するゲームを買う必要があり、その上でサブスクリプションに加入しなければなりません。
まとめ
ということで、記事執筆時点(2023/01/09)における国内外で発表済みの ゲーミング Chromebook のまとめとなります。
日本ではクラウドゲーミングサービスもまだまだ浸透していませんが、どこでも気軽&手軽に使えるChromebookと組み合わせて使うことで、どちらも最大限活かせると思いますので筆者としてはぜひ試してみてもらいたいと思っています。
ゲーミング Chromebook のレビュー記事
今後、国内外でもゲーミングChromebookの機種が増えてくれば 「おすすめの ゲーミングChromebook」のような記事をまとめる予定です。
また、ゲーミング問わずに筆者が選ぶおすすめのChromebookを紹介していますので、興味があればそちらもご覧ください。