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Google が Chrome 153 の管理者向けリリースノートを公開。2 週間サイクルへの移行やカスタム URI での起動を追加

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Google は 2026 年 8 月 26 日付けで、Chrome 153 に関する企業および教育機関の管理者向けリリースノートを公開しました。

今回のアップデートでは、カスタム URI を使用した Chrome の起動機能の追加や、安定版のリリースサイクルの 2 週間への短縮、高度な自動入力機能の全ユーザーへのデフォルト有効化などが行われます。

また、Chrome Enterprise Core においても、セキュリティ強化のために CLI (コマンドラインインターフェース) フラグのレポート機能が追加されるなど、管理とセキュリティを強化する変更が含まれています。

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この記事では、管理者向けにリリースノートの主な内容を解説します。

目次

Chrome ブラウザの主な変更内容

Chrome 153 では、生産性やセキュリティ、管理に関する以下のアップデートが含まれています。 

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カスタム URI で Chrome を起動

外部のウェブサイトや企業のポータルから、Chrome 以外のブラウザを使用して Chrome でリンクを開くことができるカスタム URI スキームが導入されます。

この機能は Linux、macOS、Windows の Chrome 153 以降でデフォルトで有効になり、常に安定版 Chrome のデフォルトプロファイルで開かれます。 

リリースサイクルを 2 週間に変更

ウェブプラットフォームの進化に合わせ、開発者やユーザーが最新の機能や修正にいち早くアクセスできるようにするため、安定版のリリースサイクルが現在の 4 週間から 2 週間に短縮されます。

この変更は Android、iOS、Linux、macOS、Windows 向けに適用されます。

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なお、2 週間サイクルに対応できない組織向けには、引き続き Extended Stable チャンネルが提供されます。

iOS での MDM エラー処理の改善

iOS 版の Chrome において、管理対象アカウントに対するモバイルデバイス管理 (MDM) のエラー処理方法が改善されます。 

Android における特殊な WebHID デバイスのサポート

ウェブアプリが特殊なハードウェアデバイス (専用キーボードや通話制御用ヘッドセットなど) と直接通信できる WebHID API のサポートが、デスクトップ版に続き Android 版 (Chrome 157 予定) にも追加されます。

管理者は DefaultWebHidGuardSetting などのエンタープライズポリシーを使用して、URL ごとにデバイスへのアクセスを制御可能です。 

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XSLT 以外のシナリオでの Rust による XML 解析

ブラウザのセキュリティを向上させ、メモリ関連の脆弱性からユーザーを保護するため、Chrome 153 ではいくつかの一般的なシナリオにおいて XML 解析エンジンがメモリセーフな Rust 実装へとアップデートされます。 

プライバシーサンドボックス関連 API の非推奨化

サードパーティ Cookie の維持方針に伴い、Topics、Protected Audience、Shared Storage などの関連 API とそれに付随するポリシーが Chrome 153 で非推奨化されます。これらは Chrome 154 で削除される予定です。 

新しい自動入力の設定 (より高度なフォーム認識)

データ処理がプライベート推論へと移行されることに伴い、最高精度のフォーム入力予測を含む「より高度なフォーム認識 (Smarter form understanding) 」が、Android、iOS、ChromeOS、Linux、macOS、Windows のすべてのユーザーに対してデフォルトで有効になります。

また、iOS 版 Chrome の一部のユーザー向けに、新しい高精度の自動入力機能が公開されます。 

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Chrome Enterprise Core の主な変更内容

以下は Chrome 153 における Chrome Enterprise Core の変更内容です。

Chrome CLI フラグのレポート

ユーザーが入力したコマンドラインフラグを検出し、管理者にブラウザの起動設定の可視性を提供する機能が導入されます。

これにより、ユーザーがコマンドラインオプション (SSLKEYLOGFILE など) を利用して企業のセキュリティ設定や DLP 制御をバイパスすることを監視できるようになります。Chrome 153 は起動時にフラグキーをキャプチャし、プライバシー保護のために値を削除した上で管理コンソールに送信します。

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管理者は「Chrome セキュリティに関するインサイト」ページでこれらのイベントを確認できます。 

今後の変更点

リリースノートでは、今後の Chrome バージョンで予定されている以下のアップデートについても言及されています。これらは計画中のものであり、変更される可能性があります。 

Chrome ブラウザの今後の変更点

  • XSLT のサポート終了と削除: クライアントサイド XSLT のサポートは Chrome 158 でオリジントライアル参加者以外に対して動作を停止し、Chrome 176 で完全に無効化されます。
  • デフォルトで常に安全な接続を使用: パブリックサイトへのアクセス時に HTTPS 接続をデフォルトで要求する機能が Chrome 155 で有効化されます。
  • 個人所有の Windows デバイスでのエンタープライズ ログイン: アカウントのログインのみに基づいて個人用デバイスが管理対象として誤認されないようにするための追加チェックが、Windows 版 Chrome 154 で導入されます。
  • デフォルト検索エンジンなどの設定上書き防止: 管理されていないデバイス (macOS、Windows) において、デフォルト検索エンジンや新しいタブページを変更する拡張機能のポリシーインストールを制限します (Chrome 157)。
  • Background Fetch の CORS 適用: Chrome 154 から、Background Fetch API に CORS が適用され、通常の Fetch と同じセキュリティポリシーが適用されます。
  • file:// 以外の URL ホストでのスペースの禁止: 仕様準拠のため、URL ホスト名からのスペース文字の許容を Chrome 157 で排除します。
  • 独立したウェブアプリ (IWA): Windows 上の企業管理下のブラウザ構成において、独立したウェブアプリ (IWA) のサポートが Chrome 161 で追加されます。
  • Background Fetch のローカルネットワークアクセス制限: Chrome 154 から、Background Fetch API でローカルサーバーへリクエストを送信する際に LNA(ローカルネットワークアクセス)権限が必要になります。管理者は LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOut などの既存ポリシーでアクセスを制御可能です。
  • PDF ビューアのプロセス外 iframe: 以前のアーキテクチャに戻すためのポリシーが Chrome 155 で完全に削除されます。
  • WebRTC の DTLS 向けポスト量子暗号: ポスト量子暗号 (PQC) のオプトアウトを許可する一時的なポリシーが Chrome 159 で削除されます。
  • ウェブアプリのインストール プロンプト: ウェブサイトがユーザーにウェブアプリのインストールを促す機能が追加されます (Chrome 154)。
  • プロファイル作成フローのデザイン更新: 初回起動時やセカンダリプロファイル作成時のフローに、メディアエフェクトや新しいウェルカムステップが追加されます (Windows は Chrome 154以降、Mac と Linux は Chrome 155以降で順次展開)。
  • Digital Credential API でのプロトコルフィルタリングの厳格化: デジタル身分証明のプライバシーとセキュリティを強化するため、任意のプロトコルの利用を停止し、検証済みの特定認証プロトコルのみに制限します (Chrome 160)。
  • WebRTC 診断ログ用 API の導入: アプリケーションが WebRTC 通信の診断ログを取得・収集できる API が導入されます。管理者は WebRtcDiagnosticLogCollectionAllowedForOrigins ポリシーでオリジンごとに有効化・制御可能です (Chrome 156)。
  • Window Shape API によるカスタム形状のサポート: ChromeOS 上の独立したウェブアプリ (IWA) において、矩形以外のカスタムウィンドウ形状 (フローティングパネルやウィジェットなど) を設定できるようになります (Chrome 154)。
  • Service Worker のブラウザ最適化ポリシーの削除: Service Worker の事前読み込み (AutoPreload) 機能を制御する ServiceWorkerAutoPreloadEnabled ポリシーが完全に削除されます (Chrome 154)。
  • ローカル ネットワーク アクセス (LNA) 一時的オプトアウトの終了: LNA 制限の一時的オプトアウトポリシー LocalNetworkAccessRestrictionsTemporaryOptOut が完全に削除されます (Chrome 156)。

Chrome Enterprise Core の今後の変更点

  • ローミング プロファイル ポリシーのサポート終了: 関連するポリシーが Chrome 161 で完全に削除され、Chrome でローミングプロファイルデータの使用や更新が行われなくなります。
  • Chrome Management API でのブラウザ管理: Takeout および Enrollment Token API が新しい Chrome Management API に統合され (Chrome 154〜156で展開)、ベータ版の古い API は Chrome 166 で非推奨・利用不可になります。

Chrome Enterprise Premium の今後の変更点

  • DLP ルールの新ワークフロー: 管理コンソールが更新され、1つの Chrome ブラウザ DLP ルール内で複数のアクションと保護機能 (トリガーごとの設定など) を設定できるようになります (Chrome 155)。
  • 新しい拡張機能の更新制御: 拡張機能を最新に保ち、拡張機能ベースの脅威に迅速に対応するための新しい制御が導入されます (Chrome 154)。
  • DLP コピー防止トリガー: 管理されていないローカルアプリケーションへのデータ流出を防ぐため、コピートリガーがデスクトップ版で追加されます (Chrome 155)。
  • iOS での DLP 貼り付け保護: ペーストされたコンテンツに対する DLP ルールが iOS 版 Chrome に拡張され、無許可のサイトへのペーストを警告・ブロックできるようになります。

まとめ

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Chrome 153 のアップデートでは、リリースサイクルの 2 週間への短縮や、高度な自動入力機能のデフォルト化など、パフォーマンスや利便性を向上させる大きな変更が実施されます。

また、セキュリティを強化するための CLI フラグのレポート機能など、管理者が組織のブラウザ環境をより詳細に把握できるような改善も行われています。

今後のアップデートで予定されている XSLT のサポート完全終了や各種管理 API の統合といった変更に向けて、管理者は設定内容やテスト計画を早めに見直すことをお勧めします。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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