現在、Chromebook Plus の一部モデルにおいて、Netflix や Hulu などの動画配信サービスをウェブブラウザで視聴しようとすると、音声は再生されるが画面が真っ暗になって映像が見れないという問題が報告されています。
この問題は Chrome のフラグ chrome://flags にある「Hardware-accelerated video decode (#disable-accelerated-video-decode)」を無効にすることで回避することが可能です。
一部の Chromebook Plus でストリーミング動画が再生できない問題
Lenovo IdeaPad Slim 3i Chromebook Plus などの一部の Chromebook Plus において、Netflix や Hulu のウェブ版を開きストリーミング再生を開始すると、音声は正常に流れるものの画面が黒くなるという問題が発生しています。
一方、Android アプリ版の Netflix を使用した場合は再生可能ですが、標準画質(SD)に制限されるといった問題も報告されています。
原因は DRM とグラフィックドライバの競合か
Google ヘルプコミュニティの報告によると、この問題は動画配信サービスが画面録画を防ぐために適用している DRM と、対象デバイスのグラフィックドライバが影響している可能性が指摘されています。
この問題はすべての Chromebook Plus で発生するわけではなく、例えば筆者の環境では Intel Core i7-1265U / Core Ultra 5 115U / Core i5-1240P / Kompanio Ultra 910 / Core 3 100U を搭載したデバイスで問題を確認することはできませんでした。そのため、特定のハードウェアとドライバの組み合わせで発生する特有の問題である可能性があります。
今後の ChromeOS のアップデートで修正される可能性はありますが、現時点では公式からの発表はありません。もし、一般的なトラブルシューティングを試しても問題が解消しなければ、Google にフィードバックを送信してください。
ハードウェアアクセラレーションを無効化する手順
現状、この問題に遭遇した場合の回避策として、Chrome のフラグでハードウェアアクセラレーションの設定を無効にすることが挙げられています。設定は以下の手順で変更できます。
- ブラウザのアドレスバーに chrome://flags を入力
- 試験運用版機能のページで「Hardware-accelerated video decode」を検索
- 該当する項目を [Disabled] に変更
- 画面下に表示される [再起動] ボタンをクリック

この変更により、動画のデコード処理がグラフィックドライバを経由せず直接 CPU で処理されるようになるため、問題の影響を受けずに動画が再生できるようになります。
ただし、ハードウェアアクセラレーションを無効にすることで CPU の負荷が増加するため、パフォーマンスやバッテリー駆動時間に影響が出る可能性があることに注意してください。
もし、上記のフラグを無効にしても解消しない場合は、「Override software rendering list (#ignore-gpu-blocklist)」というフラグが [無効] または [停止中] になっているかも確認してください。

まとめ
一部の Chromebook Plus で発生している Netflix や Hulu の画面が真っ暗になる問題は、特定のハードウェアとグラフィックドライバの組み合わせによる DRM の競合が原因とみられます。
現時点では、chrome://flags からハードウェアアクセラレーションを無効にすることで一時的に問題を回避できます。
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