「Jabra Evolve3 85」実機レビュー。薄型軽量化とマイク性能が向上、携帯性と通話品質に優れた業務用ヘッドセット

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今回の記事では、Jabra から 2026 年 4 月 3 日に発売されたビジネス向けハイエンドヘッドセット「Jabra Evolve3 85」の実機レビューをお届けします。

「Jabra Evolve3 85」は、前モデル「Jabra Evolve2 85」からブームマイクを廃止しながらもマイク性能を大きく向上させ、大幅な薄型軽量化を実現した点が特長です。

実際の業務や日常使いで試したところ、高い携帯性と通話品質を備える一方で、アクティブノイズキャンセリング (ANC) や遮音性能はやや控えめになっており、用途に応じた妥協が必要となりました。

目次

デザインと操作性

「Jabra Evolve3 85」のデザインは、前世代の「Jabra Evolve2 85」に比べるとケースと本体の両方が薄く、軽くなっています。公式情報によると、Evolve2 85 と比較して 35% のスリム化、23% の軽量化を実現しています。

デザインも前モデルまで存在したブームマイクは廃止され、イヤーカップ部分がスリムになったことで、スッキリとした外観になっています。折りたたんだ時の厚みがかなり減っており、ケースに入れて持ち運ぶときにも邪魔になりにくくなりました。

左: Jabra Evolve3 85 のケース / 右: Bose QuietComfort Headphone 2nd Gen のケース

なお、過去のモデルと同様に USB-C レシーバーはケースの中に収納できます。

筆者は前世代を長らく愛用していましたが、新モデルは本体重量が約 220g と比較的軽めになったことで、装着した際の頭部への負担が確実に減りました。また、パッド部分がメッシュ系の素材になったことで蒸れにくくなったことも改善点です。

頭の締め付け具合は、BOSE QuietComfort Headphones (第 2 世代) よりは強く、Sony WH-1000XM6 よりは緩いという印象を受けます。適度なフィット感があるため、軽量化と相まって長時間の使用でも疲れにくくなっています。

「Jabra Evolve3 85」は引き続きボタン操作がメインとなっており、イヤーカップの左側には ANC / ヒアスルーの切り替えボタン (長押しでオフモード) と電源 / ペアリングスイッチ、USB-C ポート、オーディオジャックがあります。

イヤーカップ右側には、音声アシスタント呼び出しボタン(デフォルトの動作)と音量の増/先送り( + ) と音量減/前戻し ( – ) ボタン、再生/停止/受話のボタンがあり、音量の + と – ボタンを同時に押すとビジーライトの切り替えができます。

ボタンの配置にクセがあるので、慣れるまでは使いにくいと感じる人も多いと思いますが、しばらく使っていると物理ボタンは確実に操作できるので便利に感じ、過去モデルを使ったことがある人であれば違和感は少ないと思います。

なお、Jabra Evolve3 85 は Jabra Evolve2 65 Flex と同じように、イヤーカップの平面部分でワイヤレス充電が可能です。専用ドックは必要なく、汎用品のワイヤレス充電器で充電できるため、取り回しがしやすい点がメリットです。

そのため、本体と充電器のセットが販売されていますが、平置きできるワイヤレス充電器をすでに利用しているのであれば流用可能なので追加購入する必要はありません(Jabra ロゴで統一したい場合は別です)。

音質とノイズキャンセリング (ANC)

音質については、ビジネスヘッドセットとしてはまずまずの仕上がりで、作業中に音楽を流すといった用途であれば十分に対応できます。イコライザーで多少の調整はでき、本モデルから空間オーディオに対応したことで音の広がりを感じられるようになりました。

一方で、ANC の効果は BOSE QuietComfort Ultra Headphones (第 2 世代) や Sony WH-1000XM6 と比較すると弱めです。たとえば、BOSE のヘッドホンであればほとんど聞こえない雨音が、Jabra Evolve3 85 では何かの音が鳴っていると分かる程度には聞こえます。

前世代の Jabra Evolve2 85 と比べても、イヤーパッドの厚みが減った影響で物理的な遮音性が低下しており、実際にカフェなどの騒がしい環境で使用したところ、オープンオフィス向けという位置づけの割には ANC の効きが弱いと感じます。ただ、弱いというだけで効果を感じないわけではありません。

そのため、騒がしい場所で使うというよりも、自室やオフィス、コワーキングスペースなどのある程度静かな環境で、周囲に分かるようシャットアウトして作業に集中したいときに使い、そのまま移動したりオンライン会議へ参加するといった使い方が向いています。

音楽を聴くためではなく、あくまで作業中・集中のために BGM を流すという使い方であれば、このモデルでも十分です。

また、ANC は控えめですが、周囲が騒がしくても通話中に相手の声はちゃんと聞こえるようになっているため、音楽よりも会話に集中する方向性で作られていることがわかります。

マイク性能と通話品質

本体が薄型軽量化されブームマイクが廃止されたものの、マイクの性能は大きく向上しており、自宅やカフェでのマイクテストでは周囲の音をうまく抑えているだけでなく、自分の声も相手に届きやすくなっていることが確認できました。

以下は、Chromebook に USB-C レシーバーで接続した状態で、実際に自宅の静かな環境とカフェで録音した音声です。

自宅 / Chromebook Plus
カフェ / Chromebook Plus

以前のブームマイクに比べると少しマスキングされている感じが出ますが、変に音を拾おうとせず、しっかりと声を届けられるため、実用上の問題は全くありません。

これであれば、少し騒がしい場所も含めて、出先で通話やオンライン会議に参加することが多いユーザーにとってはかなり魅力的な性能です。

なお、海外のレビューでは様々な条件でのマイクテスト動画が公開されていますので、興味のある方はそちらもご覧ください。

アプリ

Jabra Evolve2 85 と同様に Chromebook でも使用可能ですが、設定やソフトウェアアップデートのためのアプリはスマートフォンや PC で操作する必要があります。

できれば Web アプリもリリースしてもらいたいところですが、Jabra Evolve3 85 を使うユーザーの多くはスマートフォンとも連携することを想定していると考えられますので、ここは妥協点の一つです。

ビジネス向けモデルであるため、アプリ内で設定できる項目やイコライザー機能は多機能というわけではありません。

また、このモデルは Jabra Plus アプリを使用する必要があり、以前までの Sound+ アプリには対応していない点には注意が必要です。

まとめ

Jabra Evolve3 85 は、仕事中に音楽を聞きつつ、いつでも通話や会議に参加できる体制にしておきたい場合や、荷物をできるだけ軽くしたい場合に適したヘッドセットです。

薄型になったことで持ち運びがしやすくなっており、特に出先で会議に参加することが多いユーザーや、会議のたびにヘッドセットを付け替えるのが面倒な人には適しています。

一方で、公式サイトにおける価格は約 7.1 万円と高価ですが、Amazon では約 6.5 万円で販売されています。価格設定を考慮すると、ANC や遮音性能が前モデルよりも落ちている点はネックになります。

自宅や出先での会議用・音楽用をひとまとめにしたいハイブリッドワーカーにはおすすめですが、会議への参加頻度が限られている場合や、すでに別の音楽向けの高性能/ ANC ヘッドホンを持っている人には、Jabra Evolve3 75 やその他のモデルを検討する余地があります。

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なお、マイク性能をさらに重視する環境であれば、過去にレビューした EPOS IMPACT 1061 などの専用モデルも選択肢となります。

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尾村 真英
Technical Writer
HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。
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