Google が昨年から段階的に展開している Chrome ブラウザに統合された「Gemini in Chrome (ブラウザの Gemini に相談)」が、ChromeOS 149 Canary を実行する Chromebook Plus において、日本語環境でも利用可能になったことを確認しました。
また、先日発表されたばかりのプロンプト保存機能「Skills (スキル)」も、同じく日本語で動作することを確認しています。
ChromeOS 149 Canary で Gemini in Chrome が日本語対応
Gemini in Chrome (Gemini に相談) は、Chrome ブラウザに直接統合された Gemini 機能のことで、サイドパネルから直接 Gemini にアクセスすることができます。
これまで一部の言語に限定されていた Gemini in Chrome ですが、最新の ChromeOS 149 Canary (149.0.7784.0-r1612599) で動作する ASUS ExpertBook CX54 Chromebook Plus において、フラグなどを必要とせずデフォルトで有効になり、日本語でも利用可能になりました。

また、筆者が確認した限りでは無料・有料を問わずに個人の Google アカウントと、Google Workspace アカウントで利用可能でした。
Chromebook Plus における Gemini in Chrome の操作方法
Chromebook Plus での使い方も Windows や macOS で導入されている Gemini in Chrome と変わらず、タブと並んで表示される [Gemini に相談] ボタンをクリックして、Gemini サイドパネルを表示させます。

このサイドパネルでは、開いているタブまたは最大 10 個までの指定したタブの内容を Gemini に共有することができます。

複数のタブ共有は、タブバー上のタブを右クリックして [Gemini とタブを共有] を選択するか、チャット欄にある [ + ] ボタンから追加することができます。
タブを切り替えると、Gemini に共有されているタブが自動的に隣で開いているタブに変わり、Gemini サイドパネル上に表示される [ここに移動] ボタンをクリックすると、前回別のパネルで開いていたチャットの内容を引き継いで、途中からチャットを開始することもできます。
また、Gemini アプリと同様にモード(自動、高速、思考、Pro)を切り替えることができ、Gemini Live による音声会話も可能です。


Gemini Live 中も、開いているタブだけでなく指定した別のタブを読み込むことができます。

どちらの方法でも、開いているタブについて Gemini に質問することができるため、調べた内容を統合したり、データをまとめたり、表にしたりといった操作がブラウザ上で簡単にできるようになります。

ちなみに、Gemini に共有中のタブはタブバーのタブの下に青色の線が表示されるため、どのタブが共有されているかがわかりやすくなっています。

なお、「側面タブ (縦タブ)」利用中でも [Gemini に相談] を使うことができます。
Chromebook Plus における Gemini in Chrome の設定方法
Gemini in Chrome は、Chrome ブラウザに統合されている機能のため、Chromebook Plus でも設定は Chrome ブラウザの設定から行います。
設定は、ブラウザの [ ⋮ ] > [設定] > [AI イノベーション] > [Gemini in Chrome] から変更することができます。

この画面では、[Gemini に相談] ボタンを表示させるか、キーボードショートカットのオン・オフとキーの変更、Gemini Live の字幕、新しいタブを開くときのサイドパネル(サイドバー)の動作などを変更することができます。
また、位置情報やマイクの権限、デフォルトで現在のタブを共有するかどうか、Gemini で自動的にログインするサイト(エージェント機能を利用する場合)などの設定も可能です。
プライバシーに関する注意
設定で「AI イノベーション」のページに移動したとき、留意事項として次のように記載されています。
- これらの機能は AI を使用していますが、開発の初期段階であり、常に適切な結果が得られるとは限りません
- これらの機能を使用すると、AI によるエクスペリエンスを提供するため、関連するデータが Google に送信されます
- Google に送信されたデータは、Chrome の AI 技術の改善のために人間のレビュアーによって確認される場合があります
ただし、最後のデータに関する事項は、個人のアカウントの場合は上記のようになっていますが、Google Workspace アカウントの場合は、以下のように組織で管理されることが明記されています。
- これらの機能で収集されるデータの使用方法は組織が管理しています。詳細
そのため、Workspace アカウントで利用する場合は組織のポリシーによって管理されます。
「Skills (スキル)」もフラグで利用可能に
先日、Google が Gemini in Chrome でプロンプトを再利用できるようにする新機能「Skills (スキル)」を展開していますが、この機能も ChromeOS 149 Canary でフラグ (#skills) を有効にすることで、日本語でも利用可能でした。


チャット欄の [ + ] ボタンからスキルのページにアクセスするか、アドレスバーに chrome://skills/browse を入力してアクセスができます。
作成したプロンプトは、同様に [ + ] ボタンからチャットに追加したり、スラッシュ (/) を入力してプロンプトにつけた名前を続けることで呼び出すことができます。

プロンプト自体も日本語で実行できることを確認しました。
まとめ
ChromeOS 149 Canary を実行する Chromebook Plus において、Gemini in Chrome とプロンプト保存機能 Skills が日本語で利用できるようになりました。
無料の個人アカウントだけでなく Google Workspace アカウントでも利用可能であり、ブラウザのサイドパネルから直接 AI へアクセスできるため、複数タブの情報の整理やデータの要約などの作業を効率的に行うことができます。
現時点では開発中の Canary チャンネルでの動作となりますが、今後の安定版展開にも期待です。


