Samsung の最新フラッグシップ Galaxy S25 シリーズ向けに、Android 15 をベースとした One UI 7 の新しいビルド(ファームウェアバージョン末尾: YD9)の配信が韓国などで開始されたことが報じられています。
Android Authority や Ice Universe 氏の投稿によれば、このアップデートは、One UI 7の「最終・完全版」ビルドである可能性があり、いくつかの最適化や新機能が含まれているとのことです。
先日お伝えした通り、One UI 7 の展開は一部デバイスで一時停止され、スケジュールにも遅延が生じていますが、リリース当初から One UI 7 を搭載していた S25 シリーズには大きな影響なかったの可能性があります。
- Galaxy S25 シリーズ向けに One UI 7 の最新ビルド(YD9)が韓国等で配信開始
- 安定性向上の最適化、 メディアプレーヤーの Now Bar/ ライブ通知対応、新充電アニメーション等の新機能が導入
- 4月のセキュリティパッチ含む、一度適用するとロールバック不可
アップデートの内容と主な変更点
今回、配信が開始された新しい One UI 7 のファームウェアバージョンはモデルによって異なりますが、末尾が「YD9」になるとしています。例えば、S25 Ultra は S938NKSU2AYD9 というビルドです。
- 対象モデル: Galaxy S25, S25+, S25 Ultra
- 展開地域: 韓国から開始され、今後数日で他の地域にも展開される見込み
- アップデート容量: 約780MB
- セキュリティパッチ: 2025年4月版を含む
また、重要な注意点として、この YD9 ビルドにアップデートすると、セキュリティレベルの低い以前の One UI 7 バージョンにロールバックすることはできなくなります。
Ice Universe 氏が X で共有しているアップデート内容のスクリーンショットでは、充電、カメラ機能、セキュリティ、および一般的なシステム動作全般にわたるパフォーマンスを向上させるための安定化に関する最適化が含まれているとのことです。これは、先日報告されたロック解除の問題など、初期ビルドで見られた不安定さを解消するためのものかもしれません。
さらに、メディアプレーヤーの Now Bar およびライブ通知機能のサポート、新しい充電アニメーション、その他の機能強化が導入されたとしています。
なお、2025 年 4 月のセキュリティパッチに含まれる内容は こちらの記事 で簡単に紹介しています。
まとめ
Galaxy S25 シリーズ向けに、One UI 7 の新しい安定版ビルド(YD9)の配信が開始されました。安定性の向上やいくつかの新機能が含まれており、最終版となる可能性も指摘されています。
一方、現時点では日本における Galaxy S25 シリーズへの展開は確認できておらず、筆者の所持する Galaxy S25 Ultra は 2025 年 3 月のセキュリティパッチが適用された末尾「YC1」となっています。いつリリースされるかは定かではありませんが、通常、グローバルからかなり遅れて展開されることが多いので、日本のユーザーはしばらく待つ必要がありそうです。