この記事では、2025 年 12 月 7 日から 12 月 13 日までの 1 週間にあった、Chromebook / ChromeOS および関連するサービスなどについての主なニュースやアップデートをまとめています。
今週は、ChromeOS 143 の管理者向けリリースノート公開、ChromeOS 142 と LTS 138 のマイナーアップデート展開、実験的ブラウザ「Disco」と新機能「GenTabs」の発表などがありました。
以下、各トピックの詳細を簡単に紹介します。
ChromeOS 143 の管理者向けリリースノート公開
Google は次期メジャーアップデート ChromeOS 143 に関する、管理者向けリリースノートを公開しました。
ChromeOS 143 のアップデートでは、USB 接続プリンタの管理機能やプリンタごとの事前設定オプションなどの管理者の運用効率を高める改善と、Google Vids のプリインストール、日本語入力の仮想キーボードに「かな/ローマ字切り替え」が追加されるといったユーザー向けの小さな変更が含まれています。
アップデートの提供は、2025 年 12 月 16 日に予定されています。
ChromeOS 142 に 3 回目のマイナーアップデート展開
Google は 2025 年 12 月 11 日頃から、ChromeOS 142 の 3 回目のマイナーアップデートの展開を開始しました。このアップデートによる変更・修正点については公開されていません。
現在、ChromeOS (および Chrome) では小さな不具合がいくつか報告されていますが、今回のマイナーアップデートで修正に言及されたものはありませんでした。
ChromeOS LTS 138 に 1 件の脆弱性修正を含むアップデート展開
ChromeOS 142 安定版に続き、ChromeOS LTS (長期サポート候補) にもマイナーアップデート (138.0.7204.299) が展開されました。
このアップデートでは、深刻度「高 (High)」に分類された 1 件の脆弱性が修正されています。
Gemini 3 を活用した実験的ブラウザ「Disco」と新機能「GenTabs」が発表
Chromebook と直接関係はありませんが、Google は Gemini 3 を統合した実験的なブラウザ「Disco」と新機能「GenTabs」を発表しました。
「Disco」と「GenTabs」を使うことで、ユーザーが開いているタブやチャット履歴といったコンテキストから、ユーザーを目的を完了させるための Web アプリケーションを動的に作成することができます。
これにより、従来の Web ブラウザのように検索して大量のタブを開き、ユーザー自身が情報を整理するというプロセスを削減することが可能になるとしています。
将来的にこれらの機能が Chrome に統合される可能性も示唆しており、Chromebook / ChromeOS にも大きな変化を与えるかもしれません。
ハウツー記事の公開
今週は、Chromebok の基本的な操作・設定を紹介する 2 つのハウツー記事を公開しました。
HelenTech では、このほかにも Chromebook の設定・活用に関する記事を多数公開しています。
まとめ
今週は、次期メジャーアップデート「ChromeOS 143」の管理者向けリリースノートが公開され、ChromeOSのマイナーアップデートやLTS版の脆弱性修正も展開されています。
また、Chromebook の未来にも影響を与えそうな Gemini 3 を活用した実験的ブラウザ「Disco」と新機能「GenTabs」が発表されました。
HelenTech では、引き続き Chromebook / ChromeOS 関連の最新情報やハウツー、レビューなどをお届けしていきます。
今週の Google Workspace に関する最新情報は、以下のまとめをご覧ください。


