Chromebook 週間まとめ (8/22週): ChromeOS 139 展開、Kompanio Ultra の2機目発見など

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この記事では、2025 年 8 月 16 日から 8 月 22 日までの間にあった Chromebook / ChromeOS および関連サービスの主な出来事をまとめた「週間まとめ」です。

今週は ChromeOS 139 安定版のメジャーアップデート展開と Chrome アプリのサポート終了、Kompanio Ultra を搭載する Acer の新しい Chromebook Plus の噂、その他、クラウドゲームサービス関連の話題などがありました。

目次

ChromeOS 139 安定版のメジャーアップデート展開

Google は 2025 年 8 月 20 日頃から、サポートされる ChromeOS および ChromeOS Flex デバイスに向けて、ChromeOS 最新安定版となる 139.0.7258.137 のリリースを開始しました。

このアップデートでは、ChromeOS で 2 件と Chrome ブラウザで 5 件のセキュリティ修正が含まれています。また、新機能として Google Workspace ユーザー向けの「デスク同期」が改めてアナウンスされ、一般向けには外部タッチスクリーンのキャリブレーションツールも導入されました。

ChromeOS 139 のアップデートに関する詳細は、以下の記事でまとめています。

ChromeOS 139 で Chrome アプリのサポート終了

一方、今回の ChromeOS 139 アップデートでユーザーに影響を与えるのが、Chromebook における「Chrome アプリのサポート終了」です。

すでに Windows / macOS / Linux ではサポートを終了していましたが、Chromebook でも ChromeOS 139 から Chrome アプリが起動できなくなりました。

これにより、ユーザーが自分で Chromebook にインストールした Chrome アプリが動作しなくなるため、該当するアプリを使用している場合は、ウェブアプリや Android アプリなど代替手段への切り替えが必要になります。

詳細については、以下の記事でも説明しています。

Acer が Kompanio Ultra 搭載モデルをリリース予定

MediaTek のハイエンドチップ Kompanio Ultra 910 を搭載する Chromebook Plus の 2 機種目となるモデルが、Acer からリリースされる予定です。まだ公式には発表前ですが、米国 Best Buy に製品詳細が掲載されたことから明らかになりました。

このモデルは先行する Lenovo Chromebook Plus Gen 10 と同様にタッチ対応 14 インチ 1,920 × 1,200 解像度ディスプレイですが、120Hz リフレッシュレートをサポートし、コンバーチブルタイプである点が異なります。

堅牢性を備えたコンバーチブルタイプのためか、1.36kg と Lenovo に比べてやや重いですが、このクラスの Chromebook としては十分軽い部類です。指紋センサなど一部のセキュリティ機能はないため、どちらかといえばコンシューマー向きかもしれません。

クラウドゲームサービスの進化に期待

直接 Chromebook と関係ありませんが、Chromebook で AAA タイトルをプレイできる手っ取り早い方法のクラウドゲームサービスにいくつかの動きがありました。

GeForce NOW が RTX 5080 クラスの性能にアップグレード

NVIDIA が提供している GeForce NOW が、最新のアップグレードにより GeForce RTX 5080 クラスの GPU パフォーマンスをクラウド経由で提供することを発表しました。

これにより、最大 5K 解像度 / 120fps でのストリーミングや、AI を活用した新機能が利用可能になります。また、「Install-to-Play」機能により、クラウドストリーミングが許可された Steam タイトルなどが含まれ、合計 4,500 以上のタイトルがクラウド経由でプレイ可能になります。

ただし、この発表では Chromebook で利用できるブラウザ版についての詳細は明らかにされませんでした。というのも、ブラウザ版はアプリ版に比べて制限があるため、ブラウザ版でしかプレイできない Chromebook はやや不利になるためです。

このアップデートに関する詳細は、以下の記事をご覧ください。

Xbox Cloud Gaming に手頃なプランが登場するかもしれない

国内では NVIDIA の GeForce NOW のライバルとも言える Microsoft のクラウドゲームサービス Xbox Cloud Gaming ですが、現在は月額 1,450 円の有料プラン「Xbox Game Pass Ultimate」の特典として利用できます。

このプランは、クラウドだけでなく Xbox や PC でもプレイすることが前提となっているプラン(クラウドはおまけ扱い)ですが、Microsoft は「より手頃な価格で、より多くのプレイヤーがアクセスしやすくする」ことを検討していることが明らかになりました。

具体的な内容は不明ですが、Microsoft はクラウドゲーミング向上のための投資を続けていることや、すでに PC / Xbox 向けのプランが存在することなどから、Chromebook やその他のブラウザ経由でゲームプレイが可能になる新たなプランをリリースする可能性があります。

前述の GeForce NOW とは異なり、Xbox Cloud Gaming は PC Game Pass 対象かつクラウドストリーミングが許可されているタイトルは、月額費用内でプレイ可能(ゲームソフトを別途購入する必要がない)というメリットがあります。

そのため、GeForce NOW よりもさらに手頃かつ手軽に Chromebook でもゲームがプレイできるようになるかもしれません。

ハウツー記事の公開

今週は、次のようなハウツー、特集記事を公開しました。

このうち、「Chromebook 入門ガイド」の記事については、今後もコンテンツを拡充していく予定です。

その他のニュース

今週は、上記で紹介した以外にもいくつかのニュースがありました。

まとめ

今週は、ChromeOS 139 の展開と Chrome アプリのサポート終了、Kompanio Ultra 搭載 Chromebook の新たな登場、そしてクラウドゲームサービスの進化が主な出来事でした。

ChromeOS 139 はセキュリティ修正に加え、新機能「デスク同期」や Chrome アプリのサポート終了という重要な変更を含んでいます。Kompanio Ultra 搭載の Acer モデルやクラウドゲームサービスの進化は、Chromebook の性能向上とゲームプレイの可能性を広げるものとなりました。

HelenTech では、引き続き Chromebook に関する最新情報をお届けします。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech の運営をしている 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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