今年8月に、多種多様な開発中の機種のなかにインテルのJasper Lakeを採用したChromebook「Bugzzy」というデバイスが含まれていました。
すでにJasper Lake世代のChromebookはいくつかリリースされていて、手頃な価格とそこそこのスペックを備えていることは共通しており、「Bugzzy」も同様に目立つ違いはないものと思われていました。
しかし今回、このChromebook「Bugzzy」はこれまでのJasper Lake搭載のChromebookとは異なる可能性が示され、低価格帯のChromebookとしてはユニークな存在になるかもしれません。
まず「Bugzzy」のベースを遡ると「ASUS Chromebook CX1500(dedede)」、「Samsung Galaxy Chromebook(sasuke)」などのJasper Lakeプロセッサを採用しているChromebookと共通しているため、「Bugzzy」もJasper Lakeであることはほぼ間違いありません。
なお「Bugzzy」がサムスンのChromebookである理由として、開発関係者に@samsung.comのメールアドレスを持つユーザーや過去にsamsungのChromebookにのみ関わったユーザーなどがいるためです。
そしてChrome Unboxedによれば、「Bugzzy」のコミットには”クラムシェルとは異なるタイプのパネル”といったことが書かれていることがわかりました。
FROMLIST: drm: Added orientation quirk for Samsung Chromebook Bugzzy Bugzzy has different type of panel from clamshell.
So we need to add quirk to change orientation.
Chromium Gerrit
これの意味するところが何かはわかりませんが、掘り下げたところ”デフォルトでディスプレイパネルの右側を上に向けて設定する”ことであることや画面解像度が2560×1600に設定することなどを発見したと伝えています。
さらに「Bugzzy」が追加された前後に着脱式キーボードを搭載するWindowsノートパソコンの名前(ASUS T100/T101やAcer S1003)があり、「Bugzzy」も同様に着脱式キーボードを採用するタブレットタイプである可能性を高めています。
ちなみにここで”Samsung bugzzy”とわざわざ書かれているので、Samsung製のデバイスであることはほぼ確定と見て良さそうです。
とは言え、現時点で見つかる情報はこれだけとなっていて、「Samsung Bugzzy」が着脱式キーボード採用のChromebookタブレットになるのか、コンバーチブルタイプのChromebookになるのかは不明です。
しかしクラムシェルタイプであれば、このようなディスプレイの向きに関する追加設定は必要ありませんし、SamsungはすでにJasper Lakeを搭載した「Galaxy Chromebook」をリリースしていますので、わざわざ同価格帯で同じタイプのモデルを出す必要もないと思います。
もしタブレットタイプのChromebookであれば、インテルCPUを搭載するユニークなデバイスになりますので、そうなることを期待したいところです。
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Source : Chrome Unboxed