今回の記事では、様々なイヤホンをリリースしていて日本でも人気の SOUNDPEATS から、ブランド初となるイヤーカフタイプの「SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホン」の実機レビューをお届けします。なお、レビューにあたり実機の提供を受けています。
この SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホンは、これまでの一般的な形状のイヤホンやオープンイヤータイプとは異なり、耳に挟み込むようにして装着するイヤーカフタイプとなっています。そのため、耳を塞がないだけでなくメガネやマスクと干渉しないという特長があります。また、本体のサイズも小さく長時間装着していても疲れづらいこともメリットです。
ちなみにグローバルの製品名は「SOUNDPEATS PearlClip Pro」となっていて、アプリ内などでこちらの名称が使われていますが、「CC イヤーカフイヤホン」と同一のものです。
通常販売価格は7,280円となっていますが、記事執筆時点では Amazon ブラックフライデーにクーポンを利用することで5,316円で購入することができます。この価格であればお試しでも悪くはありません。
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仕様
まずは SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホンの主な仕様です。
- 12mm デュアルマグネットダイナミックドライバー
- Bluetooth 5.4 (通信範囲10m)
- 対応プロファイル : HFP,AVRCP,A2DP
- 対応コーデック : AAC,SBC
- バッテリー駆動時間
- イヤホン本体 : 最大連続再生 約6時間
- 充電ケース併用 : 最大24時間
- USB-C 充電 / 急速充電対応 (10分で2時間再生)
- マルチポイント接続対応
- 空間オーディオ、低遅延ゲームモード対応
- 専用アプリ「PeatsAudio」対応
- IPX5 防水規格
- サイズ : 31.34×14.69×29.05mm
- 重さ
- イヤホン 片側 : 約5g
- ケース込み : 約47.3g
小さい本体ですが、12mm デュアルマグネットダイナミックドライバーを搭載していたり、マルチポイント接続や空間オーディオ、低遅延ゲームモードに対応していることが特長です。また、IPX5 防水を備えているため運動中の汗や急な雨などでも耐えることができます。
この他にも専用アプリの「PeatsAudio」を使うことで、タッチ操作のカスタマイズやイコライザーの調整、ダイナミック EQ のオン・オフ切り替えなどを行うことができます。
実機レビュー
まずケースですが、長方形に近い少し縦長のケースとなっています。厚みは少しありますが、ポケットに入れてもそこまで邪魔になるサイズではありません。ケースの表面は光沢のあるクリアなタイプで、マットなタイプに比べて油脂などは目立ちにくくなっています。
前面には LED インジケーターとペアリングボタン(右側にあるシルバーの部分)があり、背面には充電のための USB-C ポートがあります。充電は10分で最大2時間再生ができる急速充電に対応していますが、ワイヤレス充電には非対応です。
イヤホンの収納は寝かせるのではなく立たせた状態になっており、手で掴んだ方向のまま耳に装着することができるため、スムーズな装着ができます。ただ、イヤーカフタイプに慣れていないと最初は位置の調整などに少し苦戦するかもしれません。
なお、収納時には左右を区別せずにケースに収納することができ、収納すると自動的に左右のチャンネルを適用させる機能が備わっています。しかし、充電のためのピンの向きはどちらも内向きになっているため、左右で入れ替えてケースに収納するときにはイヤホンの向きも変える必要があります。
イヤホンの本体は、これまでに多かったオープンイヤータイプに比べてコンパクトサイズとなっています。重さも約5gと、一般的なカナル型イヤホンなどと大きく変わりません。
耳に挟み込むタイプですが、重すぎないため長時間装着していても疲れづらく、しっかりと装着していれば走っているときでもズレたり落ちることはありませんでした。耳や頭への負担も少なくなることは良いですね。また、メガネと耳の後ろに本体が来るようになるため、メガネをかけていても干渉しないことは確かにメリットです。
私の場合、日中の移動や日課のウォーキングで昼間歩くときにはサングラスをかけることがほとんどなので、実際に試してみました。少なくとも耳にひっかけるようなオープンイヤータイプのイヤホンに比べて、邪魔に感じたり違和感はほぼありませんでした。耳を塞がないので周囲の音に気をつけながら運動するときには良く、屋内だけでなく屋外で日中に装着するのにもちょうど良いイヤホンです。
音質
音について、今回 SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホンで初めてイヤーカフタイプを使用しましたが、想像していたよりも良い音だと思います。オープンイヤータイプよりもしっかりと音が届いているように感じ、低音も響くまでは行きませんがちゃんと聞こえます。高音が強調されすぎることもなく、デフォルトの状態でも十分アリだと思います。
もちろん、音に拘るユーザー向きではありませんが、運動中などで耳を塞いだり邪魔にならないイヤホンを探しているユーザーであれば十分です。また、アプリをインストールすればイコライザーで音質を微調整できますので、物足りなさを感じた場合にはそれで調整することができます。
ただ、イヤーカフタイプはちょうど良い音が聞こえる最適な装着角度を見つけるのが難しいです。何度か装着するうちに慣れてきますが、上過ぎても下過ぎても音が変わってくるので最初はそれに慣れないと音がイマイチに感じるかもしれません。
アプリ
アプリについては、旧アプリの「SoundPeats」ではなく新しい「PeatsAudio」を使います。が、このアプリもイヤホンの設定をするためだけにアカウントを作成してログインする必要があります。しかも面倒なことに、以前の SoundPeats アプリで登録していたメールアドレスとパスワードではログインできず再度作成する必要がありました。
アプリで出来ることは、タッチコントロール、ゲームモードやムービーモード、ダイナミックEQを有効または無効にする、タッチ操作を変更する、イコライザーを適応型EQもしくはプリセット、カスタムEQを使うなどです。
基本的な操作はできますが、他メーカーのイヤホンのほとんどはアカウントなしで変更することができる項目なので、これらの操作のためだけにアカウントを作成してまで使う必要があるかは正直疑問です。デフォルトのままで使うのであればインストールする必要はありません。デバイス自体は良い出来だと思いますが、アプリが足を引っ張っているという印象です。これは以前のアプリも過去のモデルも同様なので、いい加減に改善してほしいですね。
アプリはさておき、それ以外の点で常に使うイヤホンであればワイヤレス充電に対応して欲しいところですが、運動するときなど限られたタイミングで利用するのであれば問題はありません。いざというときでも急速充電があるので、困ることはないと思います。あと着脱検知機能はないので、使い方次第では気になるかもしれません。
マイク
最後に恒例のマイクテストです。今回もカフェ(スターバックス)と自宅の仕事部屋で Pixel 9 Pro に接続して Pixel Recorder アプリを使って録音しました。
騒がしい場所では周りの音も取り込んでいて安定はしませんが、一応声は聞こえています。そのまま通話するには厳しいですが、運動中などで突発的な電話に対応するくらいであれば許容範囲です。一方、静かな部屋であればほぼ問題はなさそうです。
まとめ
ということで、今回は SoundPeats 初となるイヤーカフタイプの「SOUNDPEATS CC イヤーカフイヤホン」の実機レビューをお届けしました。
アプリが相変わらずネックですが、それ以外では使いやすくメガネやサングラスをかけて運動したり移動するときなどに便利なイヤホンです。また、装着感も軽めなので長時間着けたり、一般的なイヤホンでは耳への負担が気になるユーザーにも良い1台です。
冒頭でもお伝えしたように、通常販売価格は7,280円となっていますが、記事執筆時点では Amazon ブラックフライデーで6,188円に値下がりしており、さらにクーポンを利用することで最終価格5,316円で購入することができます。ぜひこの機会に検討してみてください。
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