SOUNDPEATS Air5 Pro レビュー。手頃な価格で高性能ANCと高音質をサポート

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今回の記事では、SOUNDPEATSの新しいワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air5 Pro」の実機レビューをお届けします。なお、レビューにあたりSOUNDPEATSより実機の提供を受けていますが、内容についてメーカーからの関与はなく、実際に使用したうえでの率直な感想をまとめています。

SOUNDPEATS Air5 Pro は2025年3⽉21日に発売された新しい完全ワイヤレスイヤホンで、パワフルかつダイナミックなサウンドと最大 55dB 低減の適応型 ANC (アクティブノイズキャンセリング)を備え、主要な音声コーデックにすべて対応し、価格は9,980円と1万円以下で買えることが主な特長です。

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その他の特長もまとめると、次のようなものがあります。

  • 10mm ダイナミックドライバー
  • aptX ロスレス、LDAC、LC3、ハイレゾ、Snapdragon Sound などに対応
  • LE Audio サポート
  • -55dB AI 適応型(アダプティブ)ノイズキャンセリング
  • マルチポイント接続
  • 60ms 低遅延ゲームモード
  • 6つのマイク、通話用 AI ノイズキャンセリング、風切音低減
  • イヤホン最大7.5時間駆動、ケース込み最大37時間駆動、10分充電で最大2時間駆動
  • IPX5 耐水
  • アプリ「PeatsAudio」対応

今回は実機を試す機会を得たため、実際の使用感をもとにレビューをまとめていきます。

デザインと装着感

今回レビューしているモデルはブラックですが、ホワイトもあります。ケースはやや厚みがありますが、サイズ感は Google Pixel Buds Pro 2 や AirPods Pro に近く、ポケットにも収まるコンパクトな設計です。イヤホンを収納した状態の重さは約51gで軽く、特に負担にはなりません。

ケースの側面には充電用の USB-C ポートとペアリングボタンがあります。

残念ながら Air5 Pro はワイヤレス充電には対応していません。

蓋の口部分が本体中央よりも下にあるため、最初は開けづらく感じましたが慣れます。蓋を開くと、イヤホンの全体が見えるように収納されています。

過去のモデルもそうでしたが、イヤーピース側が外を向いて収納されているため、耳に装着するときに向きを変えてやる必要があります。反対に、収納時にも向きを変えて収納しなければならないため、慌てているときなどは少しやりづらいかもしれません。そのままの向きで着脱ができれば、なお良かったと思います。

イヤホン本体はステム(軸)が少し長めのタイプで、装着したときの支えにもなります。

耳へのフィット感は良好で、サイズ違いの交換用イヤーピース(S/M/L)もあるため、必要に応じて調整することもできます。軽く動いても外れてしまうことはなく、装着中の安定感も高めです。

イヤホンにはタッチコントロールも搭載(上の写真でステム上にあるロゴ部分)されており、デフォルト状態では音量の調整やANC/ノーマル/パススルーの切り替えなどが可能です。

タッチコントロールに目立った不満はなく、スワイプなどの複雑な操作がないぶん扱いやすいです。

なお、左右で1回、2回、3回、1.5秒長押しの4つを設定することができます。各ボタンに割り当てられる項目は、次のような操作があります。

  • なし
  • 音量アップ
  • 音量ダウン
  • 再生/一時停止
  • ゲームモード
  • 前のトラック
  • 次のトラック
  • ノイズキャンセリング(モード)の切り替え
  • 音声アシスタント

これらの設定はアプリで変更することができ、細かくカスタマイズできる点はとても良いです。

しいて言えば、モードの切り替えが「ノーマル→ノイズキャンセリング→ヒアスルー」のループなので、ノーマルを飛ばして「ノイキャンとヒアスルー」だけを切り替えられるようになる設定などもあればなお良しですね。

SOUND PEATS Air5 Pro はマルチポイントペアリングにも対応しており、例えばスマートフォンとタブレットに接続し、必要に応じてスムーズに切り替えることができる点がメリットです。マルチポイントはデフォルトでオンになっている点も良いです(アプリでオフにもできる)。

音質とノイズキャンセリング

デフォルトでも音質はかなり良く、特に低音は、イコライザーを低音寄りにしたPixel Buds Pro 2に近い印象です。モードの切り替えによって音のニュアンスが少し変わるものの、安っぽさはなく、価格帯を考慮すれば十分なクオリティです。特に低音がしっかりと聴こえるのは Good です。

音については、アプリからイコライザーを調整することもできます。イコライザーは、ユーザーに合わせて調整する適応型EQ、10種類のプリセット、カスタムイコライザー(65から14Kまでの10種類)が用意されているため、好みの音に近づけることができます。

なお、SOUND PEATS Air5 Pro は SBC、AAC、LC3、LDAC、aptX、aptX Adaptive、aptXLossless など主要なコーデックにすべて対応し、ハイレゾ認定のため音にこだわるユーザーでも検討する価値はあります。アプリから LE Audio や LDAC を有効にすることができますが、LDAC を有効にするとマルチポイントペアリングが利用できなくなるため注意してください。

ANCについては、キーボードのメカニカルのタイピング音など一部の高音は通過しますが、低音ノイズはノーマルモードと比較してしっかりカットされます。

カフェで使った際も、外の車の音などはほぼ気づかなくなり、人の話し声はやや残るものの、周りの音は音楽を流していれば気にならないレベルに落とせます。特に、電車やバスなどの移動中や、カフェ、オフィス環境などでは、ANCの効果をしっかり体感できると思います。

また、アプリから ANC の種類を変更することもできます(適応型ノイズキャンセリング、室内ノイズキャンセリング、屋外ノイズキャンセリング、屋外交通)。ほとんどのシーンでデフォルトの適応型のままがベストだと思いました。

さらに外部音を取り込むことのできるヒアスルーモードは自然で優秀でした。外音が不自然に増幅されることもなく、環境音をナチュラルに取り込んでくれるため、頻繁に外音を確認する場面でも違和感なく使えます。このため、徒歩や自転車などで移動中にはヒアスルーにして、電車やバス、カフェやオフィスなどで ANC といった使い分けることがちゃんとできます。

マイク、バッテリー

SOUND PEATS AIr5 Pro のマイクを実際にカフェや自宅などで試してみました、想像していたよりもちゃんと使えます。少し混雑しているカフェでも、うまくノイズをカットして声を拾おうとしていますし、静かな場所であればほとんど問題はありません

カフェ / Pixel 9 Pro / Google Recorder
自宅 / Pixel 9 Pro / Google Recorder

一般的なワイヤレスイヤホンよりもステム(軸)が長く、マイクの位置が少しだけ口に近いことなどが良い影響を与えていると思います。6つのマイクと AI によるノイズキャンセリング(cVc 8.0通話用ノイズキャンセリング)も効果があるようです。

バッテリー駆動時間についてですが、このようなテストを自宅やカフェで行い、ときどき動画などを見たりもしますが、バッテリーの消費は3〜4時間程度の使用であればバッテリーが切れてしまうという不安はありませんでした。

急速充電対応で10分間の充電で最大2時間使用可能なため、おそらくほとんどのシーンで困ることはないはずです。ケースの充電だけはこまめにしておくと安心ですが、ここでケースのワイヤレス充電がないことが少し残念ですね。

アプリ

最後にアプリについてですが、これまで紹介してきたようにノイズキャンセリングの設定やイコライザーの調整、マルチポイントの切り替え、LDAC や LE Audio の切り替え、ゲームモードのオンオフ、タッチコントロールのカスタマイズの他、ファームウェアアップデートなどを行えます。

なお、「イヤホンを探す」機能もありますが、イヤホンに電源が入っていてスマートフォンと Bluetooth で接続されている状態でなければ機能しません。

そのため、どこかで落としてしまった後に探す…ということは残念ながらできません。また、アプリを利用するためにはアカウント登録とログインが必須という点は少しネックです。

いくつかの制限や設定の物足りなさはありますが、基本的な設定はアプリ経由で行うことができるため、おそらくほとんどのユーザーには十分かと思います。

まとめ

SOUNDPEATS Air5 Proは、1万円台という手頃な価格帯ながらも、高性能なアクティブノイズキャンセリングや自然なパススルー、マルチポイント接続や幅広いコーデック対応など、多機能な完全ワイヤレスイヤホンです。

音質はデフォルトでも満足度が高く、特に低音の力強さが印象的。装着感も良好で、動いても外れにくく、普段使いから通勤・通学、カフェでの作業まで幅広く対応できるモデルだと感じました。

一方で、イヤホンの収納時の向きが独特であったり、ケースのワイヤレス充電や着脱検知などに非対応である点は、人によっては気になるかもしれません。

それでも、総合的には価格以上の満足感があり、特に音にこだわりながら、ANC やパススルーをしっかり使いたいという方には、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えます。高価なモデルには手が出しにくいけれど、機能性と音質に妥協したくないという方はぜひチェックしてみてください。

なお、記事執筆時点では Amazon でタイムセールが行われており、通常価格9,980円のところ20%オフで7,984円になっています。さらに10%割引クーポンが配布されているため、レジで購入時に以下のクーポンを適用することで、最終価格7,186円で購入することができます。このクーポンは2025年4月30日まで利用可能ですので、ぜひこの機会に検討してみてください。

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主な仕様

製品名SOUNDPEATS Air5 Pro
発売日2025年3月21日
ドライバー10mm ダイナミックドライバー
対応コーデックSBC, AAC, LC3, LDAC, aptX, aptX Adaptive, aptX Lossless
ノイズキャンセリング最大 -55dB AI 適応型 ANC
外音取り込みヒアスルーモード対応
通話機能6マイク + AI通話ノイズキャンセリング(cVc 8.0)
ゲームモード低遅延モード(60ms)
マルチポイント接続対応(デフォルトON/アプリで切替可能)
バッテリー駆動時間イヤホン単体 最大7.5時間 / ケース込み 最大37時間
急速充電10分の充電で最大2時間使用可能
ワイヤレス充電非対応
防水性能IPX5
アプリPeatsAudio 対応(アカウント登録必須)

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Technical Writer

月間平均130万PVの当サイトを8年以上運営している 尾村 真英 です。これまでに 50台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動中で、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。