今回の記事では、モニターの上に乗せるタイプのデスクライト(モニターライト)の Quntis ScreenLinear HY210 の実機レビューをお届けします。なお、レビューにあたり製品の提供を受けています。
この Quntis ScreenLinear HY210 はリモコンで操作するタイプのモニターライトで、自動調光や手動での明るさ、色温度調整機能を備え、新しく設計された3段クランプにより厚みのある大型モニターや湾曲モニターなど様々なタイプのモニターに取り付けやすくなっていることが特長です。
HY210 の本体はほとんどがアルミニウム合金製でかなりしっかりとした作りになっているため、モニター上に乗せても安定しています。Webカメラを上に乗せても傾くといったこともありません。反面、本体のみで約520gと重さもあるので、モニタースタンドやアームによっては勝手に下がるなどの影響が出る可能性があります。
本体の中央上部には自動調光のための周囲光センサーが搭載されています。これを塞いでしまうと自動調光がちゃんと機能しなくなりますので、Webカメラなどを乗せる場合には位置を変える等が必要になります。
電源は USB-C コネクタを利用するためモニター本体から給電することもできます。なお、付属している USB-C to USB-C ケーブルは片側がL字タイプになっているためWebカメラを乗せるときにも邪魔になりにくいです。
新設計のクランプは3段になっており、厚みやサイズの大きいディスプレイでも安定した設置ができることが特長です。無段階で角度を調整することができ、モニターと触れる部分には滑り止めが付いています。
大きめのクランプで細かく角度を調整できるので、背面がフラットなものから丸みがあるものでもしっかりとホールドしてくれます。
また、モニターに引っ掛けるためのツメ部分は着脱して幅を変えることのできる設計になっており、厚みのあるモニターや局面モニターでも安定させることができます。
モニターのベゼル幅にもよりますが、ツメ部分が邪魔になることはほぼないと思います(上記画像のモニターは DELL U2722DE)。
続いて調光・色温度を変えるためのリモコンは単4電池2本で動作し、ワイヤレスでシンプルなデザインのため使い方に困ることはありません。
明るさは10%、20%、40%、65%、100%の5段階、色温度も3000K、3800K、4500K、5500K、6500Kの5段階で設定可能となっています。リモコンの左右アイコンをタップするとそれぞれ明るさ(左)と色温度(右)の設定モードになり、マイナスからプラスまでの間をスワイプすると変更できます。
ただ、デザイン的にそれぞれの◯部分で止められそうな印象を受けますが、実際には5段階のため細かく設定できるわけではないことに注意してください。
電源ボタンではオンオフ以外に、3秒長押しすると2時間後に自動的にオフになるモードが有効になります。その下にあるアイコンは明るさの自動調整モードの設定です。自動調整モードは周囲の明るさに応じて自動的に輝度を調整してくれるため、オンにしておけば基本は放置でOKです。ただ、色温度は調整してくれないので手動で設定する必要があります。
ワイヤレスリモコンなので手元で簡単に明るさ・色温度を調整できることは便利ですが、タッチへの反応が若干鈍く、とくに電源をオン・オフするときが気になります。また、操作するための方法がリモコンしかないため、リモコンが故障したり無くした場合には本体の電源ケーブルを抜き差ししてオンオフしかできなくなることがネックです。
とは言え、筆者の場合は自動調光モードにしてオンオフができれば良いので、細かい操作ができなかったり多少反応が気になるくらいであれば大きな問題ではありません。
全体的に Quntis ScreenLinear HY210 はしっかりとした作りで高級感もあり、明るさや色温度にも特に不満はなく、かつリモコン付きで7千円以下で購入できるというのは魅力だと思います。机の幅や奥行きなどの問題でデスクライトをデスクに設置できないユーザーやデスクで長時間作業をするユーザーにはオススメできるモニターライトです。