「Nokia 2720 Flip 4G」をレビュー。通話専用と割り切れば悪くはないけどオススメはしない

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このご時世に海外モデルのフィーチャーフォン、それも2019年に発売されたノキアの2つ折りケータイ「Nokia 2720 Flip 4G」をいまさらながら購入したので、レビューしていこうと思います。

ノキアのフィーチャーフォンといえば、過去にバナナフォンこと「Nokia 8110 4G」もレビューをしていまして、あのときはEtorenで購入したため、素直な英字テンキーではありませんでした。

そのため今回は、やや手間とコストはかかりましたが、直送も可能だったCloveから購入しています。

なおスマホではありませんので、今回はスペックについてあれこれ言うのは割愛します。

目次

シンプルな折りたたみ”ケータイ”

折りたたみ”スマートフォン”も登場している昨今ですが、やっぱり通話機能に特化した”ケータイ”はシンプルで良いです。

筐体はすべてプラスチックで出来ているため、非常に軽くコンパクト。

厚みがあることで、案外持ちやすかったりします。

裏面は取り外し可能な蓋とバッテリー、SIMカードやmicroSDもこちらからセットします。

前にレビューしている「Nokia 8110 4G」はAPECモデルなのでデュアルSIM対応でしたが、今回購入したEUモデルはシングルSIMとなっています。

こうやってバッテリーパックが外されているのも久々というか、懐かしい感じがしますね。

そして「Nokia 2720」を開いたところ。

この雰囲気は仕事で使っていたケータイというか、とてもシンプルで個人的にはかなり好みです。

ついでに開いたときの角度を横から。

やっぱりこの角度は、通話するときにうまく口元と耳に当たってくれるので、スマホよりも通話しやすいと感じます。

実際に何回か通話しましたが、やっぱり”電話している感”が出ますね。

内容物もシンプル

ここで箱と同梱品を紹介しておきます。

まず箱ですが、本体が中に収まっていない外に見えてるアレです。

何かプリペイドケータイとかもこんな感じだったような、懐かしい気持ちになります。

肝心の箱の中身、本体も合わせてこんな感じ。

クイックガイドと充電器、バッテリーパックが付属しています。

充電器は一体型のうえ、日本では使えないタイプですので、別途microUSBのケーブルが必要になります。

厚みはあるけど軽い

続いて側面部分ですが、今となってはかなり厚みがあると感じるものの、軽いので実際はそこまで気になりません。

右側面にはボリュームキー。

左側面にはイヤホンジャックと電源ボタンがあります。

そして手前側にはmicroUSBポートがあります。

低価格モデルでフィーチャーフォンなので仕方ないと思うんですが、改めて思うとUSB-Cでほぼ統一している私としては、ケーブルを別途で用意するのが正直メンドクサイ。

起動してもシンプル

では起動させてみます。

起動するとNokia Tuneが流れるのはいつもどおり。

スマホと違い初期設定に当たる部分は、唯一SIMのネットワーク設定くらいですね。

OSがKai OSということもあって、起動時はやや待つものの、操作中はわりとスムーズに動作します。

ただ逆を言えば、シンプルというか通話することに特化しているため、他のソフトはオマケ程度にしかならないということですね。

ちなみに待受も壁紙を変更することはできますが、あとは時計と日付部分を非表示にできるくらいで、とくに変えることはできません。

これは外側についているサブディスプレイも同様で、デザインなど変更することはできません。

普段は時計と日付が表示されていて、もちろん着信やメールなどを受信すればこちらに表示されます。

上記はミスったのでUnknownになっていますが(Skypeでかけたので)、連絡先に登録してあれば日本語でちゃんと表示されますので、ご安心ください。

テンキーもシンプル、大きめで押しやすい

とくにこれといった操作もないですが、キー部分はわりと大きめになっているため、数字キーは押しやすいと思います。

キー配置はフィーチャーフォンらしいものですので、この時代のケータイを使ったことがあれば直感的に使うことはできると思います。

ただフリック入力に慣れてしまったため、文字入力時にポチポチするのはすごくめんどくさい。

しかし残念ながら…

日本語表示はOK、入力はダメ

ではみなさんが気になるところだと思う日本語についてですが、基本的に日本語表示は問題なくできます。

フォントの崩れなどもなく、何も問題はなく”表示する”ことはできます。

が、残念ながら「Nokia 8110 4G」でもそうでしたが日本語入力することはできません。

これはOSがKai OSというものを利用していて、そもそも日本で使われることを想定していないというのもあります。

サードパーティで開発してくれる方がいれば可能性があるかもしれませんが、現時点では日本語入力はできないと思ってください。

ただ表示するだけは可能なので、完全に通話用と割り切って使うなら道は開けると思います。

通話用と割り切れば良いが…

正直、なにか色々とすることを考えるとまず向いていない機種ですので、通話用と割り切ってしまえば悪くない機種だと思います。

日本語入力ができないので、英語でやりとりする方以外は本当に通話専用機になってしまうはず。

とは言っても、Googleアカウントとも連動できるので、例えばカレンダーや連絡先などを同期することはできますし、それは日本語で表示することが可能です。

また4Gでテザリングにも対応しているので、テザリング用としても使うことができるのは地味なメリットだと思います。

なお対応バンドは以下のようになっています。

  • [APEC]
    4G LTE: 1, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 38/41, 39, 40
    3G WCDMA: 1, 5, 8
    2G GSM: 850, 900, 1800, 1900
  • [EU]
    GSM:
    850, 900, 1800, 1900
    WCDMA: 1, 5, 8
    4G LTE: 1, 3, 5, 7, 8, 20

日本ではどちらのモデルもソフトバンク系なら主要バンドはカバーしています。ドコモでも主要の1,3はカバーできています。

ただ、だからと言ってこの機種を買えと言えるか…それはやっぱり無理ですね。

趣味用としては、懐かしい感じもしつつ4G対応・Google対応で面白いですし、通話用としては実用性がありますが、使い勝手という面では普通に安いスマホを買う方が良いと思います。

デジタルデトックスしたい人向け

ということで、ざっと「Nokia 2720 4G」についてのレビューをしてきましたが、万人受けは決してしないと思います。

ただ、こういう端末が好きな方やガジェットが趣味の方、通話用と割り切ったり旅行先で使いたい方、そして最近流行りのデジタルデトックスをしたい方であれば、使ってみても良いんじゃない?という感じです。

値段も輸入費用など諸々入れて15,000円ほどで購入できますので、オモチャとしては少し高い気がしますが、悪くはないと思います。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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