「arrows We2 Plus M06」を実機レビュー。確かにこれくらいでちょうど良い

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「arrows We2 Plus M06」を実機レビュー。確かにこれくらいでちょうど良い

今回の記事では、FCNT がリリースした arrows シリーズの最新スマートフォン「arrows We2 Plus M06」の SIM フリーモデルの実機レビューをお届けします。なお、本レビューにあたり実機の提供を受けています。

arrows と言えば富士通のスマートフォンの印象ですが、現在は紆余曲折の末にレノボ傘下で新体制になり、今回の新しい arrows We シリーズは「FCNT」の新製品として発表されました。今回の「arrows We2」シリーズは”すべての人が使いやすく、すべての人が手に取りやすい 5G スマートフォン”をコンセプトにしており、パフォーマンスや機能のアップデートに加え、これまでの防塵・防水、耐久性、環境配慮といった強みを活かし、コストパフォーマンスに優れたスマートフォンとなっています。

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arrows We2 シリーズにはより手頃な価格の arrows We2 M07 と、より性能が高く世界初の律神経活性度計測機能を搭載した上位モデル arrows We2 Plus M06 の2モデルがあり、今回は上位モデルのレビューをしていきます。

目次

スペック

まずは arrows We2 Plus M06 のスペックから紹介です。

arrows We2 Plus M06
OSAndroid 14
ディスプレイ6.6インチ pOLED
2400×1080
144Hz リフレッシュレート
最大1,200nits
CPUSnapdragon 7s Gen 2
RAM8GB
(+最大8GB仮想RAM)
内部ストレージ256GB
外部ストレージmicroSD(最大1TB)
リアカメラ50.1MP メイン(OIS)
8MP 超広角
フロントカメラ16.1MP
ポートUSB-C
3.5mm Audio jack
ネットワーク5G/4G-LTE
Wi-Fi 6E
Bluetooth 5.2
NFC
おサイフケータイ(Felica)
バッテリー5,000mAh
その他自律神経活性度測定
指紋認証/顔認証
Hi-Res 対応
MIL-STD 810H 23項目クリア
1.5m 耐コンクリート落下
IP68 防塵・防水
泡ハンドソープで洗える
アルコール除菌できる
eSIM対応
Super ATOK ULTIAS
Exlider 機能
最大3回OSアップデート
最長4年間セキュリティアップデート
サイズ162×75×8.5mm
重さ約182g
価格59,950円

カタログを見ただけでも6万円以下で購入できる国内メーカーのスマートフォンとしてはかなりバランスの取れたモデルで、ミッドレンジクラスの性能でありながら機能も充実しており、特に耐久性や防水・防塵に関する項目が特長的で普段使いのスマートフォンとして安心できる1台となっています。

なお、より手頃な価格のモデル arrows We2 M07 との違いは、主にディスプレイサイズとCPU/RAMなどのパフォーマンス、カメラ性能(メインカメラ以外)などにあります。サブデバイスや最小限の連絡用(法人など含む)であれば We2 M07 でも問題はないと思いますが、メインデバイスとして使ったり、何かを操作することが多いのであれば性能がより高い arrows We2 Plus M06 をおすすめします。

デザインと操作性

arrows We2 Plus にはスレートグレイとシャンパンシルバーの2色がありますが、今回の実機はスレートグレイを使用しています。

背面のリアカメラの凸加減なども控えめで、背面はとてもスッキリとした印象です。カメラの下には自律神経活性度測定のためのセンサーが配置され、カメラモジュールの右側には Felica のロゴがあります。

6.6インチで5,000mAhという大容量バッテリーを搭載していますが、本体の重さは182g(実測値)と比較的軽量で、厚みも約8.5mmと薄いこともあって握りやすく持ちやすいです。また、指紋センサーを内蔵する電源ボタンはボリュームボタンの下にあり、本体のちょうど中央くらいに配置されているため、右手でスマートフォンを持って親指で指紋認証をしやすくなっています。

指紋センサは左利きの私は少しやりづらいですが、左手の中指か人差し指でも届く範囲で、顔認証によるロック解除にも対応しているため、特に不便というほどではありません。指紋認証も顔認証もかなりスムーズです。

ちなみに電源ボタンには「Exlider」という機能が搭載されており、電源キーをスワイプすることで画面のスクロールやズーム操作をすることができます。

片手でしか使えないときに便利な機能ですが、スクロールとズーム以外の操作はできず、それ以外の操作は結局画面をタップする必要があります。私もどんなものか試すために使ったくらいで、正直使いどころは限られている印象でした。

ディスプレイは 144Hz リフレッシュレートに対応した 6.6インチ 2400×1080 解像度 pOLED パネルを採用しており、画面の明るさもピーク時に1,200nitsと明るいため、滑らかな操作性かつ日光下でも画面が見やすくなっています。ただ、リフレッシュレートに関しては可変タイプではないため、60Hzか144Hzかを設定で切り替える必要があります。

ディスプレイに関してはサイズ感や反応、操作性などはちょうど良く、普段使いとしては特に目立つ不満はありません。ただ、デフォルトではディスプレイのカラー設定が[ナチュラル]になっているため、何となく色が薄く見えてしまうことがあります。これを[自動調整]もしくは[ブースト]にすることで、色がくっきりはっきりと見えるようになります。

ちなみに本体に関して、米国軍調達規格の MIL-STD 810H に準拠した23項目の堅牢性テストをクリアしており、1.5mの高さから26方向でコンクリートに落下させる独自試験をクリアした画面割れに強いことが確認されています。また、防水・防塵性能の IPX5/8 および IP6X に対応し、デバイスを丸洗いやアルコール除菌することもでき、堅牢性はかなり優れています。カバーやケースを着けずにそのまま使っても安心なことも arrows We2 M06 の特長の1つです。

パフォーマンスと機能

続いて実際に arrows We2 Plus を使用してみての印象ですが、私の場合は主にサイドプロジェクトのコミュニケーション用デバイスとして使ってみたところ、電話、メール、チャット、SNS、動画視聴、写真撮影、ドキュメントやスプレッドシート、スライドなどの閲覧といった基本的な使い方であればほとんどが快適に操作できます。これといって特に不満はなく、パフォーマンスの面でも普段使いとしてちょうど良いと思います。

一応、いくつかのベンチマークソフトで測定したベンチマークスコアを紹介しておきます。

ベンチマークソフトスコア
Geekbench (シングルコア)1,031
Geekbench (マルチコア)2,869
Geekbench (GPU OpenCL)1,753
Octane 2.0 Plus (シングル)36,979
Octane 2.0 Plus (マルチ)267,911
Jetstream297.4
Speedometer 3.06.7

搭載されている Snapdragon 7s Gen 2 と 8GBRAM のおかげでかなりスムーズで、ストレージをメモリとして使用できる仮想RAM機能も備わっているため、先ほど挙げた内容であればそれなりに余裕のある動作感となっていました。軽めのゲームなどであっても問題なく遊ぶことができるため、性能面では全体的に扱いやすいモデルです。

カメラに関してもリアメインカメラは50.1MPを搭載しており、Super Night Shot モードで暗い場所でもしっかりと撮影できるだけでなく、カメラアプリに Photoshop Express モードを搭載しているため、写真を撮影すると Photoshop Express が起動して自動的に写真を補正することもできます。

実際にいくつかの写真を撮影してみました。デフォルトで倍率を変えて撮影したものと、Photoshop Express を使って自動編集したものです。デフォルトでの倍率は、0.5倍、1倍、2倍、8倍となっています。

カメラ性能や AI を活用したフラッグシップスマートフォンに比べると色や質という点では負けますが、写真は風景、室内、少し暗い照明の場所でも問題なく、Photoshop Express モードを組み合わせれば色味や明るさなどは調整できるため、日常使いならこれで大きな問題はないと思います。

機能面について、先程 Exlider のことは紹介していますが、 arrows We2 Plus には世界初の自律神経活性度を測定するための脈波センサーが搭載されており、日々の健康状態の把握とともに生活習慣を改善して健康的な生活を送るためのヒントを提供してくれます。

この機能の使い方は簡単で、専用のアプリ「ららしあコネクト」を開き、[自律神経パワー]のページから測定するだけです。その後、ガイドに従ってスマートフォン背面のカメラ下にあるセンサーに指を当てて、2分間または4分間安静にした状態で測定します。

独自の機能になるため、他のアプリとの連携やスマートウォッチ等との組み合わせなどでは使えないのは残念ですが、スマートフォンだけで手軽に健康状態を測定できるのは便利でした。あとはどれだけ意図的に使おうとするかが課題でしょうか。

この他の機能では、NFC と Felica (おサイフケータイ)にも対応しているためタッチ決済や Suica などの電子マネー決済にも対応、ハイレゾ対応、eSIM サポート、簡単ケータイモードの切り替えなど日常生活プラスアルファの便利な機能が揃っています。あとは画面キーボードのソフトウェアには Super ATOK ULTIAS がデフォルトで導入されているため、ATOK ユーザーや以前までの arrows ユーザーには嬉しい機能です。

機能面でも過不足なく揃っておりバランスが取れていますが、唯一ワイヤレス充電に対応していないことが個人的には残念でした。ただ、これも必須な機能ではないので、ほとんどのユーザーに大きな影響はないと思います。

まとめ

今回は arrows We2 Plus M06 の実機レビューをしてきましたが、想像していたよりもバランスよくまとまっており、「これぐらいでちょうど良い」というポイントに落とし込まれているスマートフォンだと思います。正直、このクラスのスマートフォンだと中国メーカーなどが主な競合になりますが、日本メーカーによる日本向けのスマートフォンであり、性能と機能と価格のバランスが良くまとまっている良い1台です。

arrows We2 Plus ならメインスマホとしても申し分なく、サブデバイスや仕事用としてなど幅広いユーザーに「ちょうど良い」スマートフォンだと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

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著者情報

Masahide Omuraのアバター Masahide Omura Product Marketing Manager

Professional ChromeOS Administrator 取得者。これまでに40台以上の Chromebook を試し、業務でも Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行う。本業はアクセス解析や広告運用、ときにPMM。プロフィールはこちら

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