先日、エレコムが”Works with Chromebook”を取得したChrome OS向けの日本語配列キーボードを発売しました。
日本で公式ストア以外にAmazonなどで購入できるChromebookと同じ配列(日本語配列で)の外付けキーボードとしてはエレコムが初となり、USB Type-Cの有線モデルとBluetooth 無線モデルの2種類から選ぶことができます。
さっそくAmazonでBluetooth無線モデルを購入しましたので、今回は「エレコム Works With Chromebook認証 Bluetoothキーボード TK-CB02BPKBK」のレビューをしていこうと思います。
実機レビュー
まずは「エレコム Bluetoothキーボード TK-CB02BPKBK」の基本仕様を紹介しておきます。
- 接続方式:Bluetooth(R)無線方式
- 対応機種:Bluetooth(R)HOGPプロファイルに対応した Chromebook
- 対応OS:Chrome OS
- 接続可能台数:3台
- カラー:ブラック
- 通信方式:GFSK方式
- 電波周波数:2.4GHz帯
- 電波到達距離:磁性体(鉄の机など)の上で使用する場合:約3m、非磁性体(木の机など)の上で使用する場合:約10m ※当社環境でのテスト値であり保証値ではありません。
- キータイプ:パンタグラフ
- キー配列:99キー(日本語配列)
- キーピッチ:19.0mm
- キーストローク:1.4mm
- ホットキー数:12キー
- 電源(キーボード本体):単4形アルカリ乾電池、単4形マンガン乾電池、単4形ニッケル水素2次電池のいずれか2本
- 想定電池使用期間:アルカリ乾電池使用時の目安 2.0年 ※1日8時間のパソコン操作を想定
- 外形寸法(キーボード本体):幅436.6mm×奥行148.7mm×高さ26.4mm
- 質量(キーボード本体):約285g ※電池含まず
- 付属品:動作確認用単4形アルカリ乾電池×2
- 保証期間:1年
Bluetoothキーボードとしては一般的ですが、キー配列がChrome OS向けの日本語配列となっている点が大きなポイントです。
またChrome OS向けでもテンキーやpgup/pgdn/home/endの4つのキーを搭載していたり、抗菌加工がされているのも特長です。
なお有線モデルと無線モデルでは、キーの配置が異なるなどの違いはとくにありません。
Chromebook向けの日本語配列キーボード
ChromebookはGoogle独自の基準に沿ってキー配列が決まっているので、ファンクションキーの違いや”Fn”キーがないこと、”検索キー(Everything Button)”の存在など、WindowsやMacと異なる配列が採用されています。アルファベットが小文字だったりするのも違いです。
そのため、ChromebookでChrome OS向け以外のキーボードを流用しようとすると位置やショートカットが代わりやや不便になりますので、Chromebookと同じ配列を利用することで混乱が少なくなるというメリットがあります。
反対に、Chrome OS向けのキーボードをWindowsやMacで利用しようと思うとキーが足りないので、この辺はリモートデスクトップはVPSを使う人だと面倒に感じるところだと思います(キースワップなどもできますが)。
またキーボード自体に傾斜がついており、打鍵感も軽めでも文字入力はしやすいです。
具体的なモデル名は出てきませんが、ASUSやAcerの3~4万円あたりのモデルと打鍵感は近い感じがします。
価格なりの出来ですが、全体的に完成度は高いと思いますので日本語配列のChromebook向けキーボードを探していた人にはベスト・バイです(現状唯一ですが)。
「エレコム TK-CB02BPKBK」は充電式ではなく電池式キーボードのため、裏面に電池があります。隣には電源ボタン兼ペアリングボタンがあり、単押しで電源オンオフ、長押しでペアリングモードになります。
充電式でも良かったのでは?と思いますが、電池ならいざ切れたときでも交換して再使用がスムーズですので、使う場所やシーンによっては電池式が便利だと思います。
Bluetoothに関しては5.2のおかげか安定した接続ができていますし、Chromebookをスリープから復帰させた直後の再接続も早いため、ロスが少ないのは良い点です。
最も安定しているのは専用レシーバー(例えばUnifying)と接続するタイプのキーボードですが、国内では一般向けでfor Chrome OSが出ていないので、現状では「エレコム TK-CB02BPKBK」がChromebookで使うなら一番安定していると言えます。
よくも悪くもおなじみの日本語配列
全体的に悪くはないのですが、Googleの制限があるのか良くも悪くもChromebookの日本語配列らしいキーボードで、エンター周りのキーが小さいことが最大のネックです。
文字キーは19mmのキーピッチを確保しているようですが、エンターとバックスペースがかなり細く、さらにテンキー部分とも近いため、ミスタイプが気になります。
私の場合、英語配列慣れしているということもありますが、結構な確率でミスってしまいストレスを感じますので、ゆとりのあるキー幅が欲しいと思って外付けキーボードを検討している人にはあまりおすすめはできません。
ただ、すでに日本語配列で同じような幅のChromebookを使っていてすでに慣れている人や、何がなんでもChromebook向けの日本語配列キーボードが必要というのであれば、悪い選択肢ではありません。
またこれからChromebookを使い始めるからこのあたりの先入観がない人などは問題ないと思います。
とにかくテンキー付き日本語配列Chrome OS向け無線(有線)キーボードと現状では少ない選択肢の一つになりますので、そこに魅力を感じれば買って損はしないと思います。
まとめ
ということで、今回は”Works with Chromebook”を取得したエレコムのBluetoothキーボード「TK-CB02BPKBK」をレビューしてきました。
エンターとバックスペースのキーがどうしても気になりますが、それ以外の点ではスタンダードなChromebook向けキーボードと言って良いと思いますので、日本語配列で外付けキーボードがほしかったという人はぜひ検討しみてください。
もし、英語配列でChromebook向けキーボードを探しているのであれば、米国Amazonなどから購入できる「Logitech Slim Multi-Device K580」や「BRYDGE C-TYPE」を検討してみるのも良いと思います。