Core 3 100U 搭載「ASUS Chromebook Plus CX34」実機レビュー。性能が向上した Plus の標準機

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今回の記事では、2025 年 12 月に ASUS JAPAN が国内発売した 14 インチの新しい Chromebook Plus モデル「ASUS Chromebook Plus CX34 (CX3402CVA-MW1032)」の実機レビューをお届けします。

2025 年に発売されたモデルですが、筐体のベースは 2023 年モデルを引き継ぎつつ、プロセッサに Intel Core 3 を搭載するなど中身を順当にアップグレードしています。Amazon での販売価格は 81,637 円と、昨今の事情により過去モデルより値上がりしています。

キーボード配列やポート配置に一部クセはあるものの、パフォーマンスは過去のハイエンド上位モデルに匹敵し、普段使いからビジネスまで安定して使えるバランスの取れた Chromebook Plus としておすすめできます。

目次

スペック

「ASUS Chromebook Plus CX34 (CX3402CVA-MW1032)」のスペックは以下のとおりです。

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型番CX3402CVA-MW1032
ディスプレイ14インチ IPS
1920×1080
250 nits
アンチグレア
タッチスクリーン
CPUCore 3 100U
RAM8GB LPDDR5-4800
内部ストレージ128GB UFS
外部ストレージ
ウェブカメラ1080p (約 2 MP)
プライバシーシャッター
ポートUSB-C (3.2 Gen 1) ×2
USB-A (3.2 Gen 1) ×2
HDMI ×1
3.5mm Combo jack
バッテリー最長 11.1 時間
ネットワークWi-Fi 6
Bluetooth 5.3
その他MIL-STD 810H
ASUS 抗菌ガード
日本語配列キーボード
サイズ326.4 × 214.3 × 18.7 mm
重さ約1.43kg
自動更新ポリシー2032 年 6 月
ベースボードmarasov
リファレンスボードbrya

選択できる構成は 1 つのみとなっており、プロセッサのアップグレードを除くとほとんどの仕様は過去のモデルと共通しています。

記事執筆時点における公式サイトの販売価格は 89,800 円、Amazon.co.jp では 81,637 円となっています。

デザイン・外観

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基本的な外装は前世代から変わらず、プラスチック製の筐体ですが、MIL-STD 810H に準拠しており安心感があります。

重量は 1.43kg と、昨今の 14 インチモデルとしては若干重たい部類に入りますが、筐体の作り自体は悪くありません。

インターフェースは左右に USB-C ポートが各 1 つ(計 2 つ)配置され、右側面には USB-A x2、HDMI、3.5mm ジャックがあります。

USB-C / A が 2 つずつなので、充電・映像出力、マウスやヘッドセット、セキュリティキーなども使いやすいのは嬉しいです。

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ただ、右利きのユーザーが有線マウスなどを使用する場合、ケーブル類が干渉して使いづらさを感じる可能性があるため、Chromebook に多数の有線周辺機器を接続して使うユーザーは要注意です。

 キーボード・タッチパッド

キーボードは相変わらず ASUS 特有の配列で、好みが分かれるポイントと言えます。

日本語配列ではありますが、¥マークと Backspace の間に隙間がなく、さらにスペースキー左にある「英数」キーが Alt キーとスペースを折半する形になっています。このため、Mac ライクな操作のために Ctrl を Alt に割り当てるようなユーザーは使いづらさを感じるかもしれません。

これは Chromebook だけでなく ASUS の Windows デバイスにも言えることですが、英語配列を無理やり日本語に当てはめたようなレイアウトには、改めて改善を期待したいところです。これが改善されるだけでも、かなり使いやすくなると思いますが。

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なお、本機は 2025 年モデルですが、ベースが 2023 年モデルのためクイックインサートキーなどの新キーは搭載されておらず、従来の ChromeOS 配列となっています。

一方で、キーボードの打鍵感自体は軽めで入力しやすく、ディスプレイを開くとヒンジが持ち上がるエルゴリフト構造による適度な傾斜も相まって、文字入力そのものは快適です。

タッチパッドも大きく造られており、スムーズな操作と反応なので使い勝手は悪くありません。

ディスプレイ

ディスプレイは 14 インチの FHD (1,920×1,080) で、IPS パネルのノングレア(非光沢)仕様、タッチ操作にも対応しています。

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低価格モデルに見られるような白っぽさはなく、色味ははっきりとしています。明るい場所ではもう少し輝度が欲しいと感じる場面もありますが、全体として不満は少ないディスプレイです。

しいて言うのであれば、アスペクト比 16:10 の採用に踏み切って欲しかったところですが、2023 年モデルがベースなので仕方ないです。

使用感・パフォーマンス

「ASUS Chromebook Plus CX34 (CX3402CVA-MW1032)」に搭載されている Intel Core 3 100U は、以前「Samsung Galaxy Chromebook Plus」のレビューでも確認したように、パフォーマンスは非常に高いものとなっています。

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以下は実際に「ASUS Chromebook Plus CX34 (CX3402CVA-MW1032)」で測定したベンチマークスコアの平均です。

ベンチマークソフトスコア
Geekbench Single1,914
Geekbench Multi5,807
Geekbench Vulkan8,455
PASSMARK22,636
Octane 2.0 Plus Single86,539
Octane 2.0 Plus Multi425,217
JetStream2297
Speedometer 2404
Speedometer 322

以下は、ここ最近の Chromebook に搭載されているハイエンドチップセットとのベンチマークスコア (Geekbench 6 および Octane 2.0 Plus) の比較です。

これらのベンチマークスコアでは、過去 2 世代の Core i3 (1215U / 1315U) を上回っており、上位モデルである「ExpertBook CX54 Chromebook Plus」に搭載された Core Ultra 5 115U や Core i7-1265U に匹敵する性能があります。

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実際にタブを 15 枚程度開いて作業をしても動作は安定しています。Looker Studio で多数のグラフを描画したり、Google Meet で画面共有を行いながら並行作業をしたりする場合でもカクつくことはほとんどありません。

負荷がかかる Google Meet とタブ 5 個程度の同時使用時でも、CPU 使用率は 30% 前後(仮想背景ありで 40% 前後)、RAM は 5 〜 6GB の使用に留まっており、8GB RAM という制限の中でも余裕を持って動作します。

FHD や WQHD あたりまでのモニターに出力して、デュアルディスプレイで使うにもちょうどよい性能です。

ただし、Android アプリや Linux アプリ(Crostini) を多数併用する場合には、8GB RAM だと苦しくなるかもしれません。筆者の場合、Google Antigravity を使ったフロントエンドのコーディングや Jupyter Notebook による小規模データセットの分析を試しましたが、軽めの内容であれば問題ありません。Docker などを使い出すと厳しいです。

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高負荷時以外では発熱もさほど気にならず、ファンの動作音も比較的静かです。外部モニタに出力して YouTube を流しながら、タブを 10 個くらい開いて作業をするとファンの音が聞こえてくるといった感じです。

ちなみに、Web カメラは 2MP 1080p の高解像度を搭載しており、Chromebook Plus の内蔵カメラでの会議参加でも比較的高精細な画質で映すことができます。物理的なプライバシーシャッターも搭載されているため、ビジネス用途としても安心です。

バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間は公称値で 11.1 時間とされていますが、筆者の使い方では実働約 5 時間程度となり、Chromebook としては平均的な駆動時間です。

  • 画面の明るさは 70% 前後
  • Chrome タブの表示:
    • 固定 3 (Gmail、チャット、カレンダー)
    • 流動的で最大 10 〜 15 あたり 
    • Workspace アプリの使用がメイン
  • Wi-Fi / Bluetooth は有効

なお、過去のモデルは 5 時間を切ることが多々ありましたが、CPU が変更されたことでバッテリー駆動時間が改善しており、性能向上だけでない点が今回のモデルのメリットです。

とはいえ、6 時間持たせるのは少し厳しい印象でしたので、使い方次第では常に充電器を用意しておくほうが安心です。

まとめ

ASUS Chromebook Plus CX34 (CX3402) は、過去 2 世代のモデルから中身を順当にアップグレードした、スタンダードな Chromebook Plus です。

個人的には指紋センサーが非搭載である点や、ディスプレイのアスペクト比が 16:10 ではない点が惜しいと感じますが、コストを考慮すれば妥協できる範囲です。

全体的に不満点は少なく、普段使いからビジネス、据え置きから持ち出しまで幅広い用途で使える堅実な 1 台としておすすめできます。

8 万円台という価格は少しネックかもしれませんが、他メーカーも同様の価格帯であるため検討する価値は十分にあります。ただし、もし過去モデルが大幅に値下がりしているなら、そちらと比較検討するのも良い選択です。

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著者情報

尾村 真英のアバター 尾村 真英 Technical Writer

HelenTech を運営している 尾村 真英 です。これまでに 50 台以上の Chromebook をレビュー しており、主に小規模事業者を対象に Chromebook や Google Workspace の導入・活用支援も行っています。
現在は、Chrome Enterprise 公式ユーザーコミュニティのモデレーターとしても活動し、Professional ChromeOS Administrator 資格を保有しています。

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