さて、当ブログでも何度か記事にしている「ASUS Chromebook 12 C223」ですが、先週ひっそりと海外にて販売が開始されまして、我慢できずに購入してしまいました。
もちろん海外で販売されているものになるので英語配列となっていますが、国内で販売されるものとスペックはまったく同じですので、キーボードのレイアウトが違うということ以外は読み進んでもらっても問題はないと思います。
というところで、「ASUS Chromebook 12 C223」の開封とレビューをしていこうと思います。
また後半には「ASUS Chromebook Flip C101PA」との実機比較を少し書いていきます。
スペックについて
Chromebook 12 C223 | |
ディスプレイ | 11.6インチ 1,366 × 768 アンチグレア タッチ非対応 |
CPU | Celeron N3350 1.1-2.4GHz(2core) |
RAM | 4GB |
内部ストレージ | 32GB eMMC |
外部ディスプレイ | microSD |
ポート | USB-C ×2 USB3.0 ×1 イヤホンジャック |
バッテリー | 最大10時間 |
サイズ | 幅286 x 奥行199 x 厚み17.25 mm |
重さ | 999g |
価格 | 約28,000円 |
11.6インチのHD解像度、タッチ非対応のクラムシェルタイプのChromebookです。
CPUはCeleron N3350、4GBRAMと32GBeMMCストレージを備えるので、とてもスタンダードなタイプのChromebookと言ってよいでしょう。
左右にUSB-Cポートが1つずつ、USB-Aポートが一つだけですが、軽量コンパクトなモデルとしては十分かと思います。
バッテリー駆動時間も最長10時間と長持ちで、重さが何と999gと1kgをギリギリ切るほどの軽さです。
このところ11.6インチのChromebookは、堅牢性重視モデルなども多く1.2~1.4kgのモデルが多かったので、軽さを武器にした機種は「ASUS Chromebook C223」のみと言っても差し支えないと思います。
価格も3万円以下となる低価格モデルですので、初めてChromebookを使う方やサブ機を探している方にはちょうど良い1台となっています。
「ASUS Chromebook 12 C223」の開封
本当は19日着ということで1日出遅れる感じを想定しましたが、まさか18日(今日)届くとは…。思わず「マジか」と言ってしまいました(笑)
ということで開封をはじめます。
今回は米国B&Hで購入。というのもAmazon.comが売り切れだったのさ…。
箱を開けて化粧箱へ。
こちらには簡単なスペックシートなどが書かれています。
こっちの面はいつものアレです。シンプルでいいですね。
フタを開けていきます。
不織布に包まれた本体が登場。
では恒例の付属品チェックにいきます。
今回の「Chromebook 12 C223」に付属しているのは取説2種とUSB-C一体型充電器。
しかもこの充電器、日本対応のタイプですね。
海外輸入で多いのは充電器のソケット形状が違うことですが、これはそのまま利用できそうです。
たたプラグ部分が畳んで収納できないってのが残念です。サイズ的にもコンパクトなので持ち運びがより便利になったんですが。
ということで、次は本体を見ていきましょう。
本体の外観チェック
本体はこのような感じになっています。
なお前の記事でメタル製と書いてしまいましたが、実際にはメタルっぽい仕上げの樹脂製本体が正確でした。申し訳ございません。
触るとツルッとしていてプラスチック感がありますが、パッと見の雰囲気はそこまで安っぽくはありません。
私の持っている「Chromebook R13」と似たような感じかなあ。
で、これを取り出すときの感想を呟いていますが、「軽い」よりも先に「意外と厚い」と感じていました。
これは後ほどの「C101PA」との比較で触れます。
本体側面
まずは本体の左側面から。
左側からUSB-Cポート、microSD、イヤホンジャック、USB-Aポート(USB3.0)となっています。
当初の記事だとUSB-Aが2.0となっていた気がしますが、まあ早くなったので良しでしょう。
相変わらずmicroSDポートなのが人によっては残念ポイントかもしれません。
次に右側面を見てみます。
こちらはPCをおいて奥側に位置しているUSB-Cポートです。
右側はこれのみでスッキリした感じ。
個人的に「C101PA」のように片面だけにポートが寄っていなくて良かったと思ったポイントです。
そして手前側。
角度的に見にくいかもしれませんが、ちゃんと指を掛けるための切れ込みが入っています。
「C101PA」はこれがなかったのが残念でしたが、「C223」はしっかりと入れてくれました。
ただヒンジがしっかりしているので、片手で開けようとするのは無理がありますのでご注意ください。というかしっかり本体は抑えましょう。
では次は底面です。
こちらはいかにもプラスチックという雰囲気が出てしまっていますが、しっかりしていると思います。滑り止めなんかもいい感じですね。
そしてお気づきかもしれませんが、日本の技適とってるんですよ。バッチリ日本語でも説明書いてあります…これは間違いなく出るね(笑)
では本体を開けて見ていきます。
ディスプレイ部分
なんとなく写っていますが、映り込みについてはアンチグレアですので安心です。ただ思っていたよりも色味が薄いんですよね。
このあたりも後ほど書きますので。
11.6インチの1,366×768ベゼルは「C101PA」に比べて左右がやや細くなっています。上下はそこまで変わりはない様子。
キーボード部分
個人的にはこれが一番嬉しい!
見てください、この素直なキー配置。ある意味でUS配列やChromebookの特徴と言えそうです。
さらに嬉しいのはキーの幅。
少し見にくいかもしれませんが、キーの幅は17mmです。
ブロガーはもちろん、作業で文章入力を行う方には扱いやすい幅になっているので、このあたりは「C101PA」よりもアドバンテージがあります。
打鍵感は柔らかすぎず硬すぎず、とにかく普通の印象です。「C101PA」より気持ち押す力が弱いくらいで入力できる気がします。
トラックパッド
ここも価格の割にしっかりと作ってあるように感じます。
以前使っていた「Acer CB3-131」は名機だと思いますが、ここがスカスカでパカパカだったのが残念だったんですよね。
「C223」は、そういうところをしっかりフォローして作られているようです。ただ良くも悪くも価格なりというフツーです。
たまに話題になるトラックパッドの大きさですが…
上下幅は名刺サイズで、左右はそれよりも数ミリ広いくらいと思っていただければと思います。
これも実用的なサイズになっているので、作業効率にもそこまで影響を与えることはないと思います。
クリックもしっかり押し込めますし、やっぱりこれも普通な感じです。
パームレスト
ここもしっかりと表面加工がしてあります。
ザラザラが触ってわかるほどではありませんが、ツルツルしているわけじゃないなと感じることができますし、実際に置いてもペタつかないので実用的であると思います。
ざっくりと外観についてはこんな感じでしょうか。
では実際に操作してみた感想をつらつらまとめます。
「ASUS Chromebook 12 C223」の初見レビュー
まず取り出したとき「軽い」よりも「厚い」が第一印象。
もちろん実際に持ってみれば軽いんですけど、サイズ感の割に厚みがあるように感じたんですよね。その理由をあとから考えてみましたが、私が今使っている13.3インチの「Acer Chromebook R13」とほぼ同じ厚さだったんです。
たぶんそのせいでそのように感じたんだと思います。
また普段から「C101PA」を使っていると、もしかしたら重く感じてしまうかも。このあたりは難しいところです。
良かったところ
とは言うものの、1kgを切る重さなので持ち運びには便利だと思います。
11.6インチながらキーボードもフルサイズですし、スペック的にも日常使いであれば問題ないので良かったと思います。
USB-Cポートも2つあるし、USB3.0ポートも1つついているので、ビジネスなど作業用としても持ち運び用のサブ機としても使い勝手が良いのもポイントだと思います。
価格を考えて見れば、これくらい使えるなら十分というかむしろお得と思うくらい、良いバランスの機種だと思います。
もちろん気になったところもありましたので、ざっとまとめます。
気になったところ
一番気になったのはディスプレイです。もちろんロットや個体差があるかもしれません。
価格を考えれば致し方ないかもしれませんが、ディスプレイの色味が少し白っぽく感じます。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが…。
対応色域とアンチグレアであるということもあるんでしょうが、おそらくIPSじゃなくてTN液晶っぽい…。
ただ文章入力を行うにあたっては、そこまで気になるものでもなかったので、動画などを見ることを基準で考えている場合には、「C101PA」。それ以外で作業的な目的がメインの場合は「C223」で良いかと思います。
このあたり「Acer CB3-131」の方がIPS方式のノングレアで色味がハッキリくっきり見えていたので、正直残念に思うポイントです。
そしてやはり厚みでしょうか。せっかくいい感じにまとめてあった「C101PA」だったので、それより厚みが出てしまったというのがもったいないかなと思います。
ただ重量的には全然OKな軽さなので、しっかりとしたクラムシェルタイプと考えればそこまで気にしなくてもいいかなと思ったり。
あとは価格なりに仕方のない、普通だと感じるくらいの箇所なので割愛。
これから購入する方が気にして見てもらいたいポイントは上記のディスプレイと厚みの2つだと考えて貰えれば幸いです。
もし日本でも発売されるなら、この機種はきっと量販店やASUSショップでも展示されるはずですので、心配な方は一度見てみるのが良いかも。
もし出なければオフ会で見せてもらって決めるのも良いかも知れませんね。
「Chromebook 12 C223」と「Flip C101PA」の比較
ではざっくりとした比較について書いていきたいと思います。
まず散々話に出している、厚みの部分。
左側が「C101PA」で右側が「C223」です。閉じた状態で比べています。
結構厚みがあるんですよね。先程もちらっと書きましたが、「Acer Chromebook R13」とほぼ同じ厚みとなっています。
そしてキーボードの部分。
これはGoogだと思います。キレイな配置のままキーピッチが広がっていますし、より打ちやすくなっていると感じます。
あとはパームレストやフレーム部分に表面加工が入ったことで、ヒフに感じるペタつく感じなどが軽減されたのも良いかと思います。
では全体の大きさを比較してみます。
こうしてみると「C101PA」ってやっぱコンパクトですね。
もちろん「C223」も11.6インチなりのコンパクトさにまとまっています。
基本的な使い方の違いから、どっちを選ぶか考えるなら…
- 文字入力やキーボードを使った作業をするなら「C223」
- 動画閲覧やタブレット的な運用もしたいなら「C101PA」
ディスプレイのクオリティの問題やサイズ感、タッチスクリーンの有無、ヒンジの角度などを総合して考えると、おそらくここが両者どちらを選ぶかの決定的なポイントかと思います。
本当はどっちも実機を触れるのが一番なんですけどね。
まとめ
ということで、ざっくりと「ASUS Chromebook 12 C223」の開封とレビューをまとめてみました。
正直、呟いてしまいましたが評価が難しい端末であったと思います。その大きな理由は、尖った特性はなく本当に良くも悪くもChromebookらしいChromebookであるということ。
重さやサイズ感を基準にして考えれば、外に持ち運んでキーボードを使った作業をする人であればオススメできる1台だと思います。
しかし動画を見るサブ端末として、タブレットライクにAndroidアプリを使って何かしたいと考えている人には向いていない機種ということで間違いはないかと思います。
以前スペックだけで比較した記事をまとめていますが、この記事の結論にディスプレイのクオリティという決定打が加わる感じですかね。
ただ見方を変えてみれば、Androidアプリも必要ないし、外で作業するために軽量でキーの打ちやすいパソコン(Chromebook)が欲しいんだと思っている人、こういった理由プラスできれば価格を抑えておきたいと思う人には間違いなく最適なChromebookだと思います。
とにかくディスプレイだけに注意してもらえればいいかと思います。
あとはまだなんとも言えないポイントとして、バッテリーの問題がありますが、試しに使ってみている感じ、ブログのネタ探しや下書きをしているくらいなら7〜8時間程度は持ちそうなので、外での作業を行う方でも安心できそうです。
USB-C充電なのでモバイルバッテリーでも充電が可能なのもありがたいですし。
そしてこの機種の感じを見るに、おそらく日本でのリリースもあると思います。
毎度のことながら海外価格からおよそ1〜2万円くらいがプラスになってリリースされると思われます。
国内価格は35,000〜40,000円くらいの範囲で購入が可能になると想定できますが、それくらいの価格であれば「Chromebook 12 C223」は目的に合致するならアリじゃないでしょうか。
先日、ChromebookのCPUを比較する記事にも書いていますが、下手なWindowsPCを買うよりも快適に動くので、サブ機としてChromebookは最高の1台だと思います。
そして今回レビューしている「Chromebook 12 C223」も作業用としては軽量コンパクトかつ使い勝手の良い機種だと思いますので、学生からビジネス用途、家庭でのちょっとしたネット閲覧用にもオススメしたいと思います。