Google が先日、Pixel デバイス向けにリリースした Android Canary の最新ビルド (ビルド 2603) において、 Android に組み込まれている「Linux ターミナル」アプリに新しい UI と機能が追加されていることが報告されました。
今回のアップデートでは、「Linux ターミナル」アプリのインストール画面や UI の変更に加えて、新たに「詳細設定」画面の追加とメモリサイズの制限や画面のタイムアウト設定などが可能になりました。
記事執筆時点で、筆者の Android Canary 2603 を実行する Pixel 9a でこの変更を確認しており、以下に実機で確認した内容についてまとめます。
インストール画面とUIの変更
Android Canary 2603 を実行する Pixel デバイスの「Linux ターミナル」のインストール画面は、プログレスバーが画面の中央に配置され、「Wi-Fi のみ」のオプションがチェックボックスからトグルスイッチへと変更されました。

さらに、インストールの進捗状況がライブアクティビティのプログレスバーとして表示されるようになっています。
コマンドラインインターフェース自体のデザインに大きな違いはありませんが、上部に配置されているタブの角の丸みがなくなっています。


一方、グラフィカルインターフェースにおいては、キーボードとタッチパッド入力用のボタンが画面下部から上部へと移動しており、これまでと操作感が少し変わっています。
「詳細設定」によるメモリ制限とタイムアウト管理
機能面での大きな変更として、ターミナルの設定に「詳細設定」という新しいメニューが追加されました。
このメニューでは、仮想環境に対するメモリサイズの制限と、画面のタイムアウト設定(スリープモードにしない)が変更できるようになっています。


メモリサイズの制限
「メモリ容量」をタップすると、仮想環境に対するメモリサイズの制限を設定できるようになっています。
Linux 環境がデバイスのシステムリソースを過剰に消費してしまい、スマートフォンの動作全体が重くなるといったボトルネックを防ぐことが可能です。また、Linux 環境により多くのリソースを割り当てたい場合にも有効です。

割り当てる容量はスライダー形式で変更することができ、デバイスにより最大値は異なります(Pixel 9a の場合、最小 200MB / 最大 5.2GB)。
画面のタイムアウト設定
「スリープモードにしない」をタップすると、画面のタイムアウト設定も変更可能になり、1 分から最大 1 日 (24 時間) まで画面をアクティブな状態に保つことができます。

長時間の画面点灯はバッテリー消費を早める原因にはなりますが、時間のかかるスクリプトやアプリの実行中に、バックグラウンドで強制終了されてしまうのを防ぐためには必須の設定です。
まとめ
今回確認した Linux ターミナルの新機能や UI の変更は、記事執筆時点では Android Canary 2603 ビルドを実行した Pixel デバイスでのみ利用可能です。
Android 17 Beta 2 や Android 16 QPR3 といった他のバージョンではまだ確認されておらず、今後幅広い Android デバイスに向けてこれらの機能が正式に展開されるかどうかは定かではありません。
しかし、 Google が Android 上での Linux アプリのサポートを継続しており、Android デバイスにおける「デスクトップモード」の機能強化や、今後登場する ChromeOS と Android の統合プロジェクト Aluminium なども考慮すれば、今後のアップデートで実装される可能性は高いと考えられます。



