Intel は 2025 年末以降、PC 向け CPU の価格を段階的に引き上げており、2026 年 10 月 5 日にもさらに約 10% の値上げが行われる可能性があると報じられています。
これは台湾メディア Digitimes がサプライチェーン筋の情報として伝えたもので、2026 年第 1 四半期の約 10% の値上げ、7 月の一部コンシューマー向け・サーバー向け CPU の値上げに続く、今回で数回目の調整となります。
今回の値上げ幅と理由
今回の値上げ幅は、モデルによって数十ドルから 1,000 ドル超まで幅があるとされ、サプライチェーン全体のコスト上昇や一部製品の需要の強さが理由として挙げられています。
なお、今回の値上げは Lip-Bu Tan CEO のもとで進む CPU 事業の価格・利益率・製品構成の包括的な見直しの一環とされています。
Small Core 製品は販売終了の可能性
採算性の低い Small Core 系統の製品ラインは販売終了が検討されており、影響を受けるのは主流のコンシューマー向け PC ではなく、工業用 PC(IPC)や IoT、組み込み機器向けなど、長期にわたって同一製品が使われる市場になるとみられます。
こうした市場ではコストや消費電力、供給の安定性が重視される傾向があり、もともと利益率が高性能モデルより低くなりやすいためです。
さらに、Intel は自社ファブの生産能力をサーバー向け CPU に優先的に割り当てており、需要が生産能力を上回る中で PC 向け CPU の生産が圧迫されていることも影響しています。
なお、今回の見直しは CPU 事業が中心で、チップセットや LAN、Wi-Fi など他の製品ラインは対象に含まれていません。
PC 出荷台数は 2027 年にやや減少の可能性
世界の PC 出荷台数は 2026 年の約 2.6 億台から、2027 年には約 2.5 億台へとやや減少すると言われていますが、PC 需要自体が急速に落ち込むというより、メモリーや基板 (PCB) など部品価格の上昇によるコスト圧力が主な要因とされています。
2026 年は PC メーカー各社が値上げ前の在庫を抱えていることもあって価格への転嫁は限定的ですが、2027 年に入って高コストの新規部材に切り替われば、今回の CPU 値上げも重なり、PC の店頭価格がさらに上がる可能性があります。
タイミングを考えると、今後登場する Googlebook にも影響が出る可能性は十分に考えられます。











