Google は 2026 年 10 月 2 日(現地時間)、Google Workspace における 2026 年 9 月の新機能やアップデートをまとめた最新の Workspace Drop を発表しました。
今月のアップデートは、Google Pics によるオブジェクト単位の画像編集や、スプレッドシートのデータをミニアプリに変換する Sheets canvas、Gemini によるアプリ横断のタスク処理などが中心となっています。
Google Pics : オブジェクト単位の画像編集
Nano Banana の画像生成・編集モデルを基盤にした「Google Pics」で、画像内のオブジェクトを個別に選択して編集できるようになりました。
Google ドキュメントや Google スライド、新しい Pics アプリで利用でき、マーケティング施策や顧客向けのプレゼンテーション、製品紹介用の画像づくりなどを想定しています。
主な編集機能は次のとおりです。
- オブジェクト編集 : 画像内の個別の要素を選択して編集
- テキスト編集 : 画像内のテキストの編集、書式変更、翻訳
- クロップ : Web、SNS、印刷、デジタル向けにサイズを調整
- アップスケール : 2K または 4K に高解像度化
- 一括編集 : 複数の編集をまとめて処理し、変更は簡単に元に戻せる
Google Pics は 9 月 2 日に一般提供が始まっており、5 月の Google I/O で発表されていたプレビュー版から対象プランが拡大されています。
Sheets canvas : データをミニアプリに変換
Google スプレッドシートの「Sheets canvas」は、ワンクリックでスプレッドシートのデータをもとに、かんばんボードや財務シナリオのプランナー、経営層向けダッシュボードといったインタラクティブなミニアプリを作成できる機能です。
- コーディング不要 : 「ビジュアルな学習トラッカーを作成して」のように伝えるだけで Gemini が作成
- リアルタイム同期 : canvas とシートの変更が相互に反映
- 調整が容易 : Gemini へのプロンプトでレイアウト、デザイン、機能を編集
- 共同編集 : スプレッドシートのタブとして存在し、通常のシートと同様に共有可能
Sheets canvas は 8 月 13 日に発表されており、現時点でも言語を英語に設定しているアカウントのみが利用できます。
Gemini : アプリを移動せずに作業を処理
今回は、アプリを移動せずに利用できる Gemini の機能として、Workspace Intelligence によるアプリ横断のタスク処理と、Google チャットの「Gemini に質問」が追加されました。
Workspace Intelligence によるアプリ横断のタスク処理
Workspace Intelligence を活用して、Gemini が作業中のアプリを離れることなく、複雑なタスクをバックグラウンドで処理できるようになりました。
- コンテンツ作成 : 書式を整えたドキュメント、構造化されたスプレッドシート、スタイルを整えたスライドを生成し、ドライブに保存
- メールの作成と送信 : Gmail に切り替えずに、ドキュメントなどの画面上でメールを作成
- 予定と ToDo の管理 : チャットでの会話中に、カレンダーを開かずに空き時間の確認、会議の設定、予定の重複の解消
- リマインダーとタスク : リマインダーの登録やタスクリストの作成を Google Tasks に反映
この機能は 9 月 10 日に発表されており、現時点では英語にのみ対応しています。
チャットの「Gemini に質問」
Google チャットの「Gemini に質問」は、メール、カレンダーの予定、ドライブのファイル、チャットでの会話を結び付け、仕事の文脈を踏まえて回答を返す統合窓口として使えます。
- 情報検索 : Gmail、ドライブ、カレンダーを横断して回答を取得
- コンテンツ作成 : 画像の生成や、重要な連絡の下書き
- 会話の把握 : 複数の会話をまとめて確認
- タスクとイベントの管理 : 会議の設定やタスクの管理
- セッションでの整理 : トピックごとに会話を分け、後から同じ文脈で再開
Google チャットでは、8 月 26 日から Gemini サイドパネルに置き換わる機能として展開が始まっており、現時点でも Google アカウントの言語を英語に設定しているユーザーが対象です。
Vids : ドキュメントから解説動画を生成
Google Vids で、社内向けの更新情報やトレーニング資料、会議メモなどを、チームや顧客向けの解説動画に変換できるようになりました。
Google ドキュメントや PDF、Word ファイルをもとに、編集可能なスクリプト、アニメーションを使ったビジュアル、AI ナレーションが自動で生成されるため、長い文章を読まなくても要点を把握できます。
この機能は 9 月 2 日に発表されており、Vids でファイルを開いた状態で [ファイル] > [ドキュメントを変換] から変換するファイルを選択します。
すでに展開済みとなっているはずですが、HelenTech の Google Workspace ドメイン (Business Plus) ではまだ利用できません。
ドライブ : Gemini によるデータ分類
Google ドライブでは、Gemini を使ったデータ分類で、自然言語の指示にもとづいてファイルの分類とラベル付けを自動で行えるようになりました。
Gemini がファイルを評価して適切なラベルを付与するため、手動でモデルをトレーニングする必要がなく、大量のファイルを持つ組織でも、データ損失防止(DLP)ポリシーや保持ルールを細かく適用しやすくなります。
この機能は 8 月 28 日にオープンベータへ移行しており、対象エディションの管理者であれば申し込みなしで利用できます。
まとめ
今回の Workspace Drop で紹介された機能は、現在 Google Workspace ユーザー向けに段階的に展開されています。
Sheets canvas、Workspace Intelligence によるアプリ横断のタスク処理、チャットの「Gemini に質問」は、現時点でも言語を英語に設定したアカウントが対象です。また、ドライブの Gemini によるデータ分類は、管理者向けの機能となっています。
- 前回の Workspace Drop : Google、2026 年 8 月の Workspace Drop を発表。Meet メモ作成強化、フォームのクイズ生成など











