Google は 2026 年 4 月 22 日(現地時間)、Google スプレッドシート におけるパフォーマンスの向上とセル上限を 2000万 に拡大するベータ版の提供、および Gemini を活用した複数の新しいデータ処理・構築機能を発表しました。
現在、これらの機能は対象となるユーザーに向けて順次展開を開始しています。
スプレッドシートのパフォーマンス向上とセル上限の拡大
Google は Google スプレッドシート全体でパフォーマンスを改善し、100 万セルを超えるような大規模なデータセットにおいて、ファイルの読み込みや作業の開始が最大 30% 高速化しました。
また、データのフィルタリングや条件付き書式の適用も最大 60% 高速化されています。
これまで大規模なデータを扱う際に発生していた読み込みの遅延が軽減されるため、大量のデータを扱う環境での作業効率が向上します。
さらに、Google スプレッドシートのセル上限を従来の 1000 万セルから 2000 万セルへと倍増させるベータプログラムが開始され、新規ファイル、既存ファイル、インポートされたファイルに適用されます。
このベータプログラムに参加するには、Workspace 管理者が専用のフォームから組織を登録する必要があります。
Gemini によるデータ入力機能 (Fill with Gemini)
データ入力や準備の負担を軽減する新機能として「Fill with Gemini」が導入され、ユーザーの意図を推測し、複雑な数式を使用せずにデータの抽出や分類ができるようになりました。
Google によると、100 セルのタスクにおいて手動入力よりもおよそ 9 倍の速さでデータを入力できるとされています。
データの補完には 2 つの方法があり、1 つは列に少なくとも 1 つの入力済みセルがある場合、ドラッグ操作によって表の文脈に基づいた入力ができる方法です。
もう 1 つは、複数の空セルを選択してプロンプトメニューを呼び出し、自動入力またはカスタムプロンプトを使用して特定のニーズに合わせた入力を行う方法です。
自然言語でのスプレッドシート構築と編集
自然言語によるプロンプトを使用して、スプレッドシート全体の構築や編集を行う機能が追加されました。
Workspace Intelligence を活用し、ファイル、メール、チャット、ウェブ上の情報を統合して、表、数式、ピボットテーブル、グラフなどを含むスプレッドシートを作成します。
この機能には、単一のプロンプトからデータの取得とフォーマット設定までを行うエンドツーエンドの作成機能や、サイドパネルから既存のモデルや予算などを直接更新する並列編集機能が含まれています。ピボットテーブルや複雑な数式の知識がなくても、高度なデータ処理や分析が可能です。
未フォーマットテキストのテーブル変換
箇条書きのリスト、フリーテキスト、JSON などの構造化されていないテキストをスプレッドシートに貼り付けると、「Convert to table (テーブルに変換)」というボタンが表示されるようになりました。このボタンをクリックすると、Gemini がペーストされたコンテンツを解析し、自動的に整理されたテーブルに変換します。
これにより、手作業でのフォーマット調整に時間を割くことなく、すぐにデータの分析に取り掛かることができます。
展開スケジュールと対象プラン
パフォーマンスの改善については、すべての Google Workspace ユーザーおよび個人の Google アカウントユーザーを対象にすでに展開されています。
Gemini に関連する 3つの機能は、即時リリースドメインでは 2026 年 4 月 22 日より順次展開され、計画的リリースドメインでは 2026 年 5 月 6 日より順次展開されます。
これらの機能を利用するには、ユーザーが Workspace スマート機能を有効にしている必要があります。対象となるプランは以下のとおりです。
- Business Standard, Plus
- Enterprise Standard, Plus
- AI Expanded Access, AI Ultra Access, Google AI Pro for Education の AI アドオン
- Google AI Pro, Ultra (コンシューマー向け)
なお、2026 年 7 月 15 日までは Google スプレッドシートでの AI 機能に対する使用制限が緩和されたプロモーションアクセス期間となり、対象ユーザーは機能をより多く試すことができます。この期間終了後は、ユーザーごとに定められた使用制限が適用されます。


